紙の本
楽しく学べる数学入門書です!
2019/02/09 11:25
5人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、数学をただ単に公式を覚え、それに当てはめて計算するという伝統的なイメージから完全に脱し、創造力を身に付け、思考力を深化させるツールとして数学を見直した一冊です。同書を読んで、実践すると、グングンと思考力や創造力が伸びる子と間違いなしです。ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい数学の啓蒙書です。
紙の本
証明のための言語
2023/10/02 01:01
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
退院祝いに父からもらった一冊(なんで?)
全9章で少しずつ内容がステップアップしていくのだけれども、高校の数学まではやってるよね?が前提なのでそのつもりで読んだ方がいい。
平易な語り口で解説してくれているのでわりとわかりやすいけれど、数学の代数など、なんの説明もなしに藪から棒に出てくるものもあるので、やっぱり高校数学まではわかってた方がいい。
第6章あたりからわからなくなってきた。
紙の本
司法の世界でも重要な数学
2015/11/15 16:40
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、素粒子論が専門の物理学者です。「父から娘に贈る数学」という副題どおり、実際に娘さんがおられるそうです。
文中には娘さんは登場しないので、父親に対し疑問や質問をぶつけたりはしません。ただ、各章の終りのマンガ風のイラストにだけ、父娘で登場します。
一番印象に残ったのは、日本でも話題となった、O・J・シンプソン裁判の話です。状況証拠を統計学的に判断しなければならないとき、裁判官や裁判員が統計学、特に、ベイズ統計学に疎ければ、弁護側の主張に騙されてしまうおそれがあります(ただし、シンプソンの無罪は、それだけが理由ではありません)。
紙の本
カリフォルニア工科大学の有名物理学者大栗先生が優しい語り口で数字で世の中を読み解く方法を教えてくれる。
2018/08/01 14:25
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
試験の為の数学ではなく、数学としての数学の入門編といったところ。「はじめに」だけでもじゅうぶんおもしろい。「不確実な情報から判断する」「基本原理に立ち戻ってみる」など、ちょっとした数字に関する雑学からなる内容です。数学嫌いの方こそ読んでみたい本。
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ベイズ統計について具体的な例をあげて説明している。
何回か読まないと理解できないだろう.
サポートページ:http://ooguri.caltech.edu/japanese/mathematics
この書籍の元になった記事は,幻冬舎Plusの
http://www.gentosha.jp/category/sugakunokotoba?per_page=20
ここにある.
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数学の魅力を存分に伝えてくれる素晴らしい本だった。易しすぎて不正確になることも,難しすぎて読者を置いていくこともなく,本当に良くバランスがとれている。それでいて著者は数学者ではなく(数学も教える)理論物理学者だというのだからすごい。世の中には頭のいい人もいるものだ…。
扱う内容は,確率,自然数→有理数→実数→複素数,フェルミ推定と対数,素数とRSA暗号,連続体仮説,非ユークリッド幾何,積分微分,そしてガロア理論の入口まで。どの話題にも印象深い挿話が添えられていて,意欲的な中高生なら目を輝かせて一気に読んでしまうはず。著者のサイトには各章の補遺が載せられていて,そこでの補足も勉強になる。
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数学の啓蒙書。内容的には、この手の本を読む人にとってはよく知っている話だろう。ただ、それを現実世界に応用した時のたとえ話がとても面白いのが特徴だ。ベイズの定理→乳がん検診や東電の信用度、連分数→暦、非ユークリッド幾何学→宇宙の曲率や小学生が地球の直径を測る話、
証明や詳しい話が補遺のウェブページになってしまっているのが残念。補遺については、参考文献のページも面白い。文献リストだけでなく、著者視点での、選定理由まで書かれている。
http://ooguri.caltech.edu/japanese/mathematics
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とりあえず読んだ。
http://critique.hatenablog.com/entry/2015/04/29/123646
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自分には難し過ぎた…。
ただひとつ、(➖)×(➖)=(➕)になる説明が今までで1番納得する証明でなるほどーと思った!ずっと疑問に思っていた問題だったのでこれだけでも読んだ価値はありました!
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本書は幻冬舎サイトでの連載をまとめたもので、四則演算から微積分あたりまでの数学を、筆者なりに解説したものである。軽快な語り口ではあるが、数学的には厳密である。
学生時代から数学に縁遠い人が読むと、数学の面白さに気付くかもしれない。あくまでも、中高生用の教科書とは異なる仕方で説明しているだけで、数学自体に新しさはない。
著者の説明は、最初は懇切丁寧に開始されるが、しだいに筆がのるのか勢いがついてきて、急に難しくなる気がする。なにしろ著者は天才の部類の人だからそこまで気づかないかもしれないが、各話とも後半はきちんと理解するのは結構難しいと思う。
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確率、自然数、負の数、ゼロ、分数、無理数、実数、虚数、素数、無限、幾何、対数、積分と微分、、
単なる公式の暗記ではなく、そうした概念がなぜ生まれてきたのか、どんな意味をもっているのか、どのように役立っているのかを説明してもらえる。
残念ながら説明についていけないところはあったが、そんな未熟な自分にとってさえ、数学の奥深さや有用性を教えられた。
偉大な数学者も多数紹介されているが、ガウスの凄さが印象的だった。
15-154
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徐々に難しくなるのでなく,急に解らなくなるんだ,後半は読み返しせず,とりあえず読むことにしたが,ほとんど理解していない…~Ⅰ不確実な情報から判断する0O.J.シンプソン裁判,弁護側教授の言い分1まずはサイコロを振ってみる2ギャンブルで負けない方法3条件付き確率とベイズの定理4乳がん検診は受ける意味がないのか5「経験に学ぶ」を数学的に学ぶ6原発重大事故が再び起こる確率7O.J.シンプソンは妻を殺したかⅡ基本原理に立ち戻ってみる0イノベーションを起こすために必要なこと1足し算,掛け算と3つの規則2引き算,そしてゼロの発見3(-1)×(-1)はなぜ1になる?4分数があれば何でも割れる5仮分数→帯分数→連分数!6連分数で暦を作る7本当は認めたくなかった「無理数」82次方程式の華麗な歴史Ⅲ大きな数だって怖くない0世界初の原爆実験とフェルミ推定1大気中の二酸化炭素はどのくらい増えているか1.1人類はどれくらいエネルギーを消費しているか1.2人類はどれくらい二酸化炭素を排出しているか2大きな数が出てきても恐れない3天文学者の寿命を2倍にした秘密兵器4複利効果を最大にする預金の方法とは?5銀行預金,倍になるのに何年かかる?6自然の法則は「対数」で見抜けるⅣ素数はふしぎ0純粋数学の華として1「エラトステネスの篩」で素数を見つける2素数は無限個ある3素数出現にはパターンがある4「パスカルの3角形」で素数を判定する5フェルマー・テストに合格すれば素数?6通信の秘密を守る「公開カギ暗号」とは?7「公開カギ暗号」のカギ,オイラーの定理8クレジットカード番号を送る,受け取るⅤ無限世界と不完全性定理0ホテル・カリフォルニアにようこそ!1「1=0.99999…」は納得できない?2アキレスはカメに追いつけ
ないのか3「今,私は嘘をついている」4「アリバイ証明」は「背理法」5これがゲーデルの不完全性定理だ!Ⅵ宇宙のかたちを測る0古代ギリシア人は地球の大きさをどう測ったか1基本の基本,3角形の性質1.1「内角の和は180度」を証明する1.2一生忘れない「ピタゴラスの定理」の証明法2デカルト座標という画期的アイデア36次元でも9次元でも10次元でも4ユークリッドの公理が成り立たない世界5平行線公理だけが成り立たない世界6外から見ないでかたちを知る「驚異の定理」71辺が100億光年の3角形を描くⅦ微分は積分から0アルキメデスからの手紙1なぜ「積分から先に」なのか2そもそも面積はどう計算する?3どんな図形もOK,「アルキメデスのはさみうち」4「積分」では何を計算しているのか5いろいろな関数を積分してみる6飛んでいる矢は止まっている7微分は積分の逆8指数関数の微分と積分Ⅷ本当にあった「空想の数」0空想の友達,空想の数1どうしても出てくる「2乗して負になる数」21次元の実数から2次元の複素数へ3複素数の掛け算は「回して伸ばす」4掛け算で導く「加法定理」5幾何の問題が方程式で解ける!63角関数と指数関数をつないだオイラーの公式Ⅸ「難しさ」「美しさ」を測る0ガロア,20年の生涯と不滅の功績1図形の対称性とは何か2「群」の発見32次方程式「解の公式」のひみつ43次元方程式はなぜ解けるのか5「方程式が解ける」とはどういうことか65次元方程式と正20面体7ガロアからの最後の手紙8式の難しさと形の美しさ9もうひとつの魂を得る~この人は粒子物理学者で数学の専門家ではないが,数学は物理を研究するための商売道具だ。カリフォルニアで生まれ,ニューイングランドの寄宿学校に2014秋に入学した娘が日本人補習学校の卒業パーティで,「バイリンガルとして育ったが,数学を加えて,トライリンガルとなって欲しい」と
云うスピーチから発展してこの本に…挿絵の中で,高校生になったばかりの女の子が,1962年生まれのパパではなく,独り言風に「ふー-っ,楽しかった」と云ってるんだが,優秀な子なんだろうね。説明を飛ばした部分はwebで補遺を作っているが,本とパソコンの両方が必要かぁ…まず,見ないだろうな! 個々の式には『,』『.』がついていて実にそれっぽく,日本では「大なりイコール」を『≧』と書くが,世界的には『≥』が主流!!
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人類が3000年をかけて築き上げた数学の世界を、身近な確率から純粋数学まで9つの話題で解説。
ガウスの偉大さを改めて認識できる一冊。ガロア群のことは名前しか知らなかったけど、ようやくどんな理論なのかちょっとだけわかった。
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ベイズの定理でつかんで、基本原理に立ち戻るという、スピーチのやり方をわかっている構成。理解している人の文章なので、違う角度、あるいは根本からの考え方でハッとする。数式はてんこ盛りだが解法テクニックではなく、理解の仕方を説いてくれるので、センスがあるというのはこういう事か、という、出来る人の頭の中を覗いた気分。
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出だしから引き込まれた。ギャンブルで絶対に勝つにはここの事象に対し3%の確率アドバンテージがあれば良い。ルーレットになぜ0,00があるのか理解できた。対数が何故生まれたのか理解できた。理解まで到達していない項目もあったがかなり楽しめた。