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電子書籍

のだめカンタービレ 完結新着

著者 二ノ宮知子(著)

カプリチオーソ(気ままに気まぐれに) カンタービレ(歌うように)
不思議少女・野田恵(のだめ)の奇行を見よ!
クラシック音楽コメディ!!

のだめカンタービレ(1)

税込 550 5pt

のだめカンタービレ(1)

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みんなのレビュー315件

みんなの評価4.4

評価内訳

孤独や苦悩と引き替えの、大いなる歓喜

19人中、19人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ついに終わってしまいました。
ドラマ化、アニメ化、オーケストラ結成……と、えらく世界が広がっていましたが、
とりあえず原作を楽しんできた者としては、最高の着地を見せてもらったなあという気分です。

ピアノ専攻の音大生“のだめ”(もちろん愛称)と、
世界的な指揮者を目指しつつ、飛行機恐怖で海外に出られない千秋真一の、
出会いから物語は始まります。

ただただピアノが好きで、自分の持つ才能のことなど考えもしないのだめ。
ちなみに汚部屋の住人であり、変態。
そして、自らの才能を知っていて、夢もあり努力を惜しまないオレ様な性格、千秋。

海外育ちで、師と仰ぐ人もいながら、どうしても飛行機に(そして船にも)乗れない千秋が、
突破口を見つけられず鬱屈した日々を送っていたとき、
ピアノ科の教師の提案で、のだめとひとつの曲を仕上げることになります。

ヒトとして最低ラインと見下していたのだめの奏でる音に、誰よりも敏感に反応する彼は、
その曲を演ることで、ひとつ前に進むことができるのですが、同時にのだめに振り回される毎日に突入。
残りの音大生活、その後のヨーロッパ進出と、微妙に変わっていくふたりの関係と、
常にお互いを刺激に成長していく姿が描かれています。

とまあ、大筋はこんな感じなのですが、二ノ宮知子ですから、あちこちに笑いが溢れています。
ピアノの才能以外、およそ少女漫画のヒロインからはかけ離れた設定ののだめと、
ルックス、才能、血統を兼ね備えた、正統派のプリンス(?)千秋。

そのギャップ(当然、笑いに繋がる)を楽しむために読み始めていたのが、
いつのまにか、ふたりの奏でる音楽、オーケストラの楽しみ、
音楽を生業とすることの孤独や苦悩や喜び、音楽の本来持つ力など、
描かれる数々のエピソードに、何度も鳥肌ものの感動を味わうことになりました。

さまざまな登場人物たち。
彼らの、そして主人公ふたりの喜びと苦悩。

壁にぶちあたるたびに、相手を想い差し伸べる手が、どうにもこうにも見当違いだということばかり。
そう、千秋ですら、のだめを想ってしたことが、本人をブチ切れさせることもあるのです。

幾度も悩み、追い詰められる彼らは、やがて必ずきっかけを掴み、這い上がります。
どれだけ相手を想っても、見守り、きっかけを与え、待つことしかできない。
最後にそこから抜け出すのは、いつも“自分の力”でしかないのです。

音大時代の物語もとても好きですが、パリで本格的に音楽に向かい合うようになるのだめの成長と、
同じ志のもと集まってくる現地の友人たちの、それぞれの苦悩がとても印象的です。

音楽が好きなだけでも、才能があるだけでもダメ。
努力のみでなんとかなる世界でもない。
そのすべてを兼ね備え、覚悟を決めた人たちだけの楽園。
その楽園を、美しくきめ細やかに感動的に、なによりおもしろく描き切った著者に感謝!

音楽の道を歩いているわけでもないのに、
読み返すたびに、忘れているものを思い出させてくれる、大切なシリーズになりました。

番外編が続くようですね。
ぜひ、覗いてみたいです。
本編で描かれなかった世界でも、あの可笑しくも愛おしい登場人物たちは、
音楽漬けの日々を送って、羨ましいほどの幸せを感じているのでしょうけれど。

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デイヴィッド・コパフィールドmeets爆笑感動音楽ドラマ

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:稲葉 芳明 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昨年その存在を初めて知って以来、私がすっかり夢中になってしまった漫画があります——それは、二ノ宮知子著「のだめカンタービレ」。
現在コミックスが第11巻まで刊行されていて累計部数が何と400万部を突破し、本の紹介誌「ダ・ヴィンチ」が本年4月号で特集を組み、お堅い事で有名なクラッシク専門誌「レコード芸術」までが本年5月号で取り上げるなど、一大ブームを巻き起こしている作品です。書く云う私もこの作品にハマッタ一人で、音楽好きであればある程一層夢中になる、そんな不思議な魅力と面白さを秘めた漫画です。
 天才ピアニストの息子であるエリート指揮者千秋真一(ちあきしんいち)と、ゴミの中で生活するおちこぼれピアニスト野田惠(通称「のだめ」)が繰り広げる爆笑感動音楽ドラマは、多彩な登場人物に笑わせられながら、二つのテーマを提起しています。
 一つは、のだめと千秋の成長の過程に垣間見られる、「青春」の清々しいまでの美しさです。精神的に未だ幼くて脆さを秘めた若者が、様々な人物や事件と遭遇しながら、次第に成長していく——ディケンズの「デイヴィッド・コパフィールド」に代表されるようなこのビルドゥングス・ロマンが、この作品の根底にはあります。これが功成り名を遂げた成年が主人公だと、こんな風に誰しも共感を呼ぶまではいかないでしょう。その真っ只中にいる人も、私のように遠い過去のものになりつつある人間も共に巻き込むのは、「青春」という時期を扱っているからです。
 もう一つは、「音楽」の素晴らしさです。スポーツを舞台にした青春物語は枚挙に暇が無い程溢れていますが、「音楽」の素晴らしさを斯くも見事に伝えた漫画は空前絶後でしょう。漫画を読みながら、思わずその音楽をCDを劇伴にしてしまった読者は多いはずです(私もその一人)。
 天衣無縫ののだめの成長を、爆笑しながらハラハラしながら見守り、そして思いもよらぬ時と場合に音楽に酔いしれるこの傑作コメディ。音楽好きなら、絶対必読!

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クラシックブームの火付け役

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まめたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る

今、空前のクラシック音楽ブームが日本に訪れている。

その原因は、一つには今年がモーツァルト生誕300周年で多くのコンサートが開催される予定だということもあるだろうが、一番の理由はこののだめカンタービレのヒットがある。

のだめカンタービレは、とにかく破天荒な少女漫画だ。
主人公の野田恵(通称のだめ)は、ヒロインとは思えないほどの変態娘であるが、ピアノに関してはものすごい才能を秘めている。彼女と、同じく音楽に対して類まれな才能を持つ指揮者の卵、千秋真一(こちらはヒーローにふさわしく?王子さまタイプ)との恋愛を縦軸に、音楽の世界での彼女らの奮闘を横軸にストーリーは進んでいく。

この漫画をギャグ漫画と軽く見ることもできるかもしれないが、思わず本当の演奏を聴きたくなってしまうような迫力あるコンサートの場面の描写や、音楽を通しての仲間たちとの心の交流、そして登場人物それぞれの成長ぶりなど、一流の少女漫画としての要素もたっぷりなのだ。

この最新巻の14巻では、パリで生活を始めた二人が、音楽を介することでお互いに信頼しあい、型破りながらも素敵な恋を進めていっている様子が、大爆笑をもたらしてくれるネタを交えて、楽しく描かれている。

クラシック音楽に興味のある人も、これから、という人も、是非一度のだめワールドを体験することをお勧めしたい。

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作者の笑わせ方が、私としてはすごく気に入っています。

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る

kissの方で、のだめが終わったということだったので講談社の販売部に電話したら、コミックでは23巻が終りということでした。他に番外編も出るようなことをおっしゃってましたが。

第1巻にも書評を

こちらに

書きました。ご覧いただければ嬉しいです。

 一番笑ったのは第9巻の、千秋がのだめの家を訪れたときの、のだめの家族の博多弁(大川弁)での会話でしょうか。作者の笑わせ方が、私としてはすごく気に入っています。

 恋と笑いと奥の深さで、他にちょっとない作品だと思います。私自身は恋愛ものは苦手なのですが、のだめは笑いがあちこちに入っていて退屈させません。

 それから、のだめのおかげでCDを買ってベートーベンの交響曲第7番とかラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とか、今まであまり聞かなかったものも聴いて自分にとっての発見もありました。

歴史に残る作品だと思います。

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へこたれるもんか!と、がんばる勇気をくれる作品

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:プリごろ助 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今、最も旬な漫画といえばやっぱりこれでしょう。すごい人気です。
音楽大学を舞台に、右往左往しながらもがんばる学生の姿を描いたこの作品。
以前から気にはなっていたものの、大学生活とおさらばして長い年月が過ぎてしまった自分に果たしてハマれるだろうかと不安があり、なかなか手が出せなかった。
けれど、最近のクラシック音楽ブームを受け、テレビの情報番組でこの漫画がその火付け役だと紹介されているのを見て、やっぱ読んでみようととりあえず3巻まで購入。(おもいきって全巻まとめての大人買いが出来ない大人がここに一人・・・)
そして、お財布の中を見て心の中でしくしく泣きながらも、結局は刊行済みのもの全巻を買うことに。それくらいに本当に面白かった。
読む前から、主人公の野田恵こと「のだめ」が、とんでもなく変な女だと予備知識を得ていたので、もう少しギャグ度の高い作品かと思っていたが実際は違った。
たしかにコメディっぽさも併せ持っているものの、これがなかなかシュールな中身だったりする。
のだめも確かに変な女だが、思っていたほどおちゃらけ過ぎてもいなかった。恋にピアノに悩む姿は普通の少女そのものである。
そして、間違いなく青春ものなんだけど、そんなに青春臭さを感じないのはなぜだろう。
でも自分の過去とシンクロしてしまう部分があるせいか、息苦しさを感じてしまう。自分が通っていた大学は音大ではなかったけれど、ピアノが必須科目だった。入試面接の時に、ピアノの経験の無い人でも大丈夫ですよ〜と言われたので安心していたが、それまでピアノなどろくに弾いたこともなかった自分にはやはりしんどいものだった。
一人暮らしのワンルームのアパートではピアノが置けるわけもなく、毎日毎日、時間ぎりぎりまで学校のピアノで練習した。
何度弾いても同じ箇所でつまづき、涙があふれては楽譜が見えなくなって余計に悔し涙が滲んだりした。
あの頃のつらさ、苦さがこの作品から伝わってくる。
だから余計に、登場人物たちにエールを送りたくなる。
そしてそんな読者のエールに、のだめも、指揮者を目指す千秋も、他の登場人物たちもちゃんと応えてくれるのだ。
それぞれが苦悩し、倒れそうになりながらも歯を食いしばり苦悩に立ち向かう姿はとてもかっこよく、感動する。
そう、がんばるとはかっこいいものなのである。
10巻からは舞台は世界に移り、のだめも千秋も新たな苦境に立たされている。
でも所詮は一歩ずつ進んでいくしかないのである。
そしてその一歩ずつこそが大切なもの。
いつか大きな何かを手に入れるための宝となるのだと思う。
13巻現在では、のだめと千秋の関係もすこ〜し前進かなという展開も見せながら、二人それぞれの道はまだまだこれからが正念場といったところ。
二人がどこにたどりつくのかしっかり見届けたい気持ちはもちろんのこと、それよりも、苦悩して、それでもへこたれず乗り越えていく姿をもっともっと見せて欲しい。
今、壁にぶち当たって挫けそうな自分と戦っている人にこそ読んで欲しいなと思う。
きっと勇気を与えてくれる作品ですよ。

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たかがクラシック。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KBN1215 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 クラシック音楽の世界で、指揮者を目指し頑張る青年と、彼に憧れるピアノの天才少女…なんて書くと、嘘では無いのに「一体、いつの時代の少女漫画だ?」と失笑したくなる。
 が、もちろん「変人な天才」というより、「天才たるもの、変人で当然」とでも主張するような著者らしい本作を読めば、うっかりしていると「クラシック音楽」が世間で高尚で堅苦しくて、つまらなくて、良くわからないものだとさえ認識されていることも、忘れてしまいがち。
 現在、最新刊である本巻の舞台はフランス。なにかとクラシックなものには弱体な面の多い日本から、出発したわけで、昔の少女漫画風な「海外だったら格好良い」とばかりに無国籍な美女・美青年が勢揃いしたり、しない。嫌になる程、現実的。
 重大で、悲観的な出来事であろうエピソードにこそ、軽快なコメディタッチの描写が多用され、読んでいて落ち込んだりしない。くだらない、ささやかな…他人事であれば、笑い話でしかないエピソードに、登場人物たちは迷って、悩んで、とりあえず暴走してみたりする。
「○○を良く知らなくても読めます」とばかりに、蘊蓄披露で埋められた本も、悪くはないけれど、この作品で、しつこく語られる豆知識なんてない。別に、音楽家や指揮者や、何年にどこで作曲されたかなんて、どうだって良いじゃないか! たかがクラシック、聴いて好きか、嫌いか。
 クラシック音楽の世界にいるけれど、ごく普通の変わり者たちの物語を、ぜひ楽しんで。

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きっと作者もそう思っているに違いないと思っていたら、やはり思っていたんだと思う

13人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:消息子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『のだめカンタービレ』が話題になり出した頃、私は噂話からてっきり市民オーケストラのマンガかと思っていた。実際は音大生が集まってオーケストラを作る話だから、セミプロの楽団。しかし、ちょっと駄目でも個性的なメンバーが集まってチームを作るというストーリーには心躍るものがあった。
 古くは『水滸伝』や『南総里見八犬伝』を引き合いに出すべきなのだろうが、面子を集めてチームを作る物語はひとつの定番なのだ。『スラムダンク』でも『ワンピース』でもメンバーが集まっていくところが、わくわく楽しかった。それはわれわれが群れを作るお猿さんだったからかも知れないが。
 ところが『のだめ』もだんだん若手演奏家の成功物語に変質していって、つまらなくなった。きっと作者もそう思っているに違いないと思っていたら、やはり思っていたんだと思う。なぜそう思うかというと、いったん話が終了してから「アンコール オペラ編」、件のオーケストラでオペラをやる話を始めたからである。それが本巻。
 こういうのを二匹目のドジョウという。二番煎じを越えられるかちょっとわからないが、まだまだ話を引っ張るようだ。オペラではのだめの出番がないが、どうするのだろうか。通奏低音でも弾くのか。

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音符と休符の連なりの間に

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最終巻。もう少し色々な面子の先が見たいような気もするけれど、のだめを中心にするのならここで終わりなのだろう。だって、彼女がきちんと音楽と向かい合う決断をしてしまえば、また勝手に突き進んでいくのだろうから。

 のだめが自作曲を弾いてからベートーヴェンのピアノソナタ第31番を演奏するシーンがある。ここは千秋にとっての転換点のひとつになるのだが、ここを読むと、演奏家ってどういう存在なんだろう、と思う。
 音楽のことは全く知らない。ただ、偉大な作曲家の作った音楽は、何百年も演奏され続けることは知っている。では、演奏家とは、その何百年もの間の瞬間瞬間で、元の音楽を再現するだけの演奏機械に過ぎないのだろうか?もしそうだとすれば、蓄音機やテープレコーダーやCDなどが発明された時点で、完璧な録音を一度すれば、もはや演奏家はいらないことになってしまう。しかし、実際はそうなっていないのだから、やはり演奏家には何らかの価値が存在しているのは間違いない。
 のだめが即興曲を自由気ままに演奏していた時には納得していた千秋も、楽譜に沿った音を響かせ始めた時には未練を振り切れなくなってしまった。このとき千秋が音符と休符の連なりの間に感じた、のだめが曲に持たせた価値とは何だったのだろうか?

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いろんな意味で衝撃のデビュー

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 導火線に火がついて大爆発を起こしたけれど、燃え尽きて灰になった。シャルル・オクレールの深慮を無に帰す様に、シュトレーゼマンとの共演によって、また目的地を見失ったのだめは、放浪の旅に出る。彼女は、音楽の道で生きるだけの理由を見つけられるのか?
 一方、のだめ失踪の報を受けた千秋は呆然自失に陥る。自ら音楽の道に生きることを決めたはずの彼に、音楽以上のものがあったのか?あるいは自分以上の音楽に魅入られているだけなのか?
 一人元気なのは、シュトレーゼマンだけです。

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笑って笑って、あっと言う間に12巻。もっともっと笑うぞー!

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者・二ノ宮知子の名を知ったのは、『平成よっぱらい研究所』という単行本を手にした時だった。怠惰な臭いのする書名に惹かれ新刊で購入したのは、もう何年も前のことである。内容が面白かったため、その後、『トレンドの女王ミホ』や『天才ファミリー・カンパニー』や『グリーン』を買い揃え……しかしながら、この『のだめカンタービレ』だけは手を出さずにいた。「面白いよ!」「これまでで、イチバン笑える」などと口々に言う友人達に負け、この最新刊までを一気に購入したのは、つい最近だ。
読み始めるなり、1巻からドップリとはまってしまった。「ぎゃぼー」「むきゃー」……衝撃を受けて“のだめ”(本名・野田恵)が奇声を発するたび、思わず笑いが漏れてしまう。この主人公“のだめ”もさることながら、他のキャラクター達もまた面白い。指揮者の卵である千秋にしろ音大の教授達にしろ、一癖も二癖もある人ばかり。おそらくは、感受性が豊かな人達が集まったからこそ、これだけ面白くなったのだろう。
この12巻の舞台は、フランスのパリ。“のだめ”の留学先だ。相変わらずの奇人振りが光るが、彼女の周りにはなぜか人が集まる。それも良い人が。いまだ模索中の彼女が、いかにして前進のきっかけを掴むのか、今後の展開に期待が持てる内容だ。
ここにきて、作者の“笑い”のセンスには、ますます磨きがかかってきている。似たような笑いの要素を持つ作品といえば『グリーン』。この『グリーン』で笑えた人なら、『のだめカンタービレ』は間違いなく面白いはず。「題材がクラシック音楽だから」ということで敬遠しているのだとしたら、それはあまりにももったいないことだ。まずは手に取るべし。そして、大いに笑うべし!

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オレはクラシック一本で生きてゆく―――

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る



 KissのHPに「のだめカンタービレ」が終わったということが出てましたので、あわてて書評を第1巻に書く次第です。最新の23巻が出ましたらそちらへも書きたい思います。

 たくさんの方に愛されて書評も多いですね。13巻にプリごろ助さんの「きっと勇気を与えてくれる作品ですよ」という書評もありました。

私が「のだめ」の存在を知ったのは

ヴァイオリニスト二村英仁さん

のファンの方からの紹介でした。

 すぐには買わなかったのですが、ある日、娘が「のだめ」を読みたいと言い出したので買った次第です。
 第1巻の最後の方に感動的なシーンがありました。ロックヴァイオリンでバンドを組んでいた峰龍太郎が、のだめや天才千秋の人知れぬ努力を知ったりして彼等と関わっていくうちに、峰の中で何かが回転し、バンド仲間に、「オレはクラシック一本で生きてゆく―――」と言って去っていく後ろ姿です。

 また、第7巻では、完成まで20年を越える歳月を費やしたといわれるブラームスの交響曲第1番について、“ブラームスは「交響曲」という大きな物語の中で無駄な時間は一切使ってないんですヨ”という言葉が出てくる。

 爆笑するところも多い面白い作品であり、またラブコメディにとどまらないものを持っていて、これはもう名作ですね。

 英語版、韓国語版、タイ語版、スペイン語版、フランス語版、中国語版などいろんな国の言葉で出版されているようなので、世界中の人気漫画となることでしょうし、世界に広まってほしい作品です。

 爆笑する部分は鳥山明の「Drスランプ・あられちゃん」よりは、多少、品(ひん)はありますが、あくまで多少なのであって似たようなものです。 どちらも昭和、平成の日本を代表する世界の漫画となるでしょう。

 なお、のだめにはラフマニノフの曲が出てきますが、二村英仁さんのCDにもヴォカリーズが出ていますので紹介しておきましょう。

CD_二村英仁;音楽にできること

CD_二村英仁;時空をこえて

 「徹子の部屋」で英仁さんが小学4年生の時と中学2年生の時に日本音楽コンクールで優勝されたことが紹介されていました。そのときの審査員がNHK交響楽団のコンサートマスターをしていた黒柳守綱さんでした。徹子さんのお父さんです。まだ小学生だった英仁さんのヴァイオリン演奏を聴いて「君の演奏にはどうしても神さまがついていらっしゃるとしか思えない」という内容の手紙を黒柳守綱さんが英仁さんに出していることも紹介されました。
 その手紙の中に「小川のせせらぎにも草の葉のそよぎにも耳を傾ければそこに音楽がある(バイロン)」、「芸術家の使命は人間の心の奥底に光明を与えることである(シューマン)」の言葉などもありました。

なお

こちらの小説

に「英仁式」というのが出て来ます。祝日法により1949年から「1月15日」が「成人の日」として決められていましたが、法律が変わり、2000年より「成人の日」は1月第2月曜日へ移動しました。
そのことを惜しんだのでしょうか。
20XX年、1月15日に「英仁の日」というのを設けて「英仁式」というのを催しています。ま、単なる駄洒落でしょう。
 それの第二部が戯曲になっており、時空飛行船で過去の地球(ぢたま)へと出発します。出発してだいぶ経ってから女性船長は重大なミスに気がつく。「この船には機関長がいないわ。私は船長だから何もしなくていいのよ。(何もせん長)でも機関長がいないと困るんじゃない?」 「おっしゃる通りです、船長。さっそく地球(ぢたま)から機関長をお迎えしましょう。」と陰陽師、阿倍不晴明(あべのふせいめい)が応える。
とまあ、こういういい加減な小説ですが、最初に紹介しました「のだめカンタービレ13巻」のにプリごろ助さんの書評、「きっと勇気を与えてくれる作品ですよ」ということを思わせるものがこの不落樽号の旅にもあります。

 だいぶ込み入ったことも書いた書評となりましたが、「のだめカンタービレ」自体はすんなり楽しく面白く読める漫画ですよ。

 書評をビーケーワンのあちこちに書いていて思ったのですけれども、これはリンクを貼ることが出来ます。そうするとあちこち繋がっているなあというのを感じます。このビーケーワンの書評欄が人の世のつながりと同じように感じるのです。フラクタル(太陽系の姿と原子の姿のように、宇宙の大きいところと小さいところが、なぜ似ているかということをマンデンブローという数学者が研究し、フラクタルと名づけた)というか曼陀羅ですね。(マンダラとマンデルブロー、名前まで似ている。)

 もう一つつながりを。

 私に英仁さんのヴァイオリン演奏を最初に聴かせて下さったのは

こちらの

紀野一義先生

です。(いい音質のラジカセでした。) もう素晴らしい演奏なんてものじゃないです。慟哭しました。わけもわからず泣いて泣いて涙がとまらなかったです。15歳の英仁さんの演奏にです。本当に「神さまがついていらっしゃるとしか思えない」という黒柳守綱さんの言葉通りなのでしょう。

芸術と宗教はたぶん、

ここ

の書評の宮澤賢治の詩の「きれいな青ぞらと すきとほつた風」で繋がっているのでしょう。

 のだめカンタービレのファンの皆様、いろいろめんどうなことを書いてあるいはイメージ壊したかもしれません。

申し訳ありません。

のだめはもっとさっぱりとしていて気持ちのいい漫画なんだよね。

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ふっふっふ〜〜〜、待ちに待った<のだめカンタービレ#17二ノ宮知子著

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴぃたぁ・パンダ - この投稿者のレビュー一覧を見る

久々に、出会えて感動!(笑
#16の最後で、千秋が常任になって、初のコンサートが始まったばかりで、終わってしまったので、ドキドキワクワクが、どうなったか、、、とても気になっていた。
翌日の新聞評は、概ね良いが、ただ、途中で、「ここは、何処?」状態に陥ったのが一箇所。
それが、千秋は自分で許せなくて、落ち込む。
原因は、千秋の父親、「千秋雅之」が、初めて見に来てくれたことが、ショックで、、、、
それで、落ち込んでいる千秋に、のだめは、更に核心を突く一言を、、、、
今は2人とも頑張らねばならない時期なのだろうと思うが、気持ちのすれ違いが、千秋にとっては「可哀相」かも。
まだまだ、これからも目が離せない2人なのである。
http://ameblo.jp/ye0329/entry-10025767108.html

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“爆笑”クラシック音楽コメディ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふぇれ - この投稿者のレビュー一覧を見る

実写化!?「ハチミツとクローバー」のように出来が良いといいですね。
この巻はバカンス編。のだめの初リサイタルとマルレオケのオーディションの話です。
リサイタル主催者はちょーモーツアルト好き。「モーツアルト考」池内紀(懇談者学術文庫)を参考に面白おかしく描かれた内容も、モーツアルトの書簡集も笑えました。モーツアルトが身近に降りてきた感じ?
リサイタル場面ではピアノの音が本の中から聞こえてくる気がしました。
黒木君はマルレオケに入れるのか?
オケがどのように変貌していくのか。
16巻も楽しみにしております。

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家族全員ではまってます

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふぇれ - この投稿者のレビュー一覧を見る

とにかく面白いです。本の帯に「青春クラシック音楽コメディ!!変態だけど、ピアノを弾いたらすごいデスヨ。」「こんなに笑えるクラッシク音楽があったのか!?」とあるとおり。登場人物それぞれの変態ぶり、それに振り回される人々に大爆笑。
ピアノ科に在籍しながら指揮者を目指すオレさま千秋さま、飛行機、船にトラウマを持っていて海外に留学できずに腐っている中、ごみの中で美しく響くピアノ・ソナタを奏でる隣人野田恵と遭遇。掃除、料理まで出来る千秋とはちゃめちゃなのだめの織り成すカンタビーレです。
現在15巻まで。舞台は日本から海外へと移行しました。どの巻も笑わせてくれます。CDブック、CDも出ていて、漫画の中の楽曲を聴くこともできます。
家族4人とも皆大好きで新刊が出たときなど順番待ちで回し読み状態です。単行本になるのが待ち遠しいシリーズです。

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自分の位置確認

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 千秋と恵、ターニャと黒木のバカンス編。モーツァルト好きの城主主催の会で演奏する恵。モーツァルト以外聴く気がなった城主を自分の世界に引き込んだ恵の成長が見れます。
一方千秋は、自分のオケのオーディションに大忙し。仲が悪かったはずのコンマスと妙に息がぴったりで進む選考。結果は果たして?オケの再興はできるのか!で時間に続きます。

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