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本居宣長(上)
著者 小林秀雄 (著)
「とにもかくにも人は、もののあはれを知る、これ肝要なり……」。本居宣長七十二年の生涯は、終始、古典文学味読のうちに、波瀾万丈の思想劇となって完結した。伊勢松坂に温和な常識...
本居宣長(上)
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本居宣長 改版 上 (新潮文庫)
商品説明
「とにもかくにも人は、もののあはれを知る、これ肝要なり……」。本居宣長七十二年の生涯は、終始、古典文学味読のうちに、波瀾万丈の思想劇となって完結した。伊勢松坂に温和な常識人として身を処し、古典作者との対話に人生の意味と道の学問を究めた宣長の人と思想は、時代をこえてわれわれを深い感動の世界につつみこむ。著者がその晩年、全精力を傾注して書きついだ畢生の大業。
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紙の本
小林秀雄の想い
2015/08/31 09:46
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前、単行本を買って玉砕したものである。これが小林秀雄の著作なんだと思うような導入の記述であり、モーツァルト、オフェリア遺文なんかの鮮烈な読後感を覚えている私には、当時あった疑問符つきの書評でなんとなく自分を慰めて積ん読書になってしまったものだった。
20年くらいったったんだろうか、再チャレンジである。あえて二カ月かけた。必要なら古語辞典、古文研究法までひっぱりだして長々引用される本居宣長の原文を読解する努力をしてみた。
導入の迂遠なる記述感は変わらない、ただ引用する宣長の原文のきらめき感がなんとなくわかった。
でもなぜ小林秀雄が手の内を語るように書きつづるのか。なんでこういう書き方なんだと。
今思うのは、彼が読むこと、理解することてゃ作者の魂にふれることなんだよ、ただひたすらそのやり方を読者に伝えたがっているのではないかなと、そして去っていったのだと。
その思いがつまった一冊だったのだなと。
紙の本
自分の頭で考えることの大切さを説く
2021/02/27 00:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大評論家の大作を私なんぞが要約するのもおこがましいが、自分の頭で考える大切さを徹底的に説かれたように感じた。多くの人がそう言っているから、権威ある誰かが言っているからでなく、自分がどう考えるのだ、という点を本居宣長は徹底して通した。宣長に通じる歴代の学者も論じているが、教科書で見るとある者は国学、ある者は儒学と分野が違う上、師弟関係もない(ある場合もあるが)。その共通項は自分の頭で考える(そして考え抜く)ことなのだと思う。
折に触れて読み返し、私自身が成長できているかを自問する、大切な本です。
紙の本
難しい…
2016/10/25 00:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょひょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
本居宣長についてレポートを作成するために購読。
小林秀雄だけに覚悟していたが、やはり難解。
原文の引用も多く、読むのに苦労する。じっくり時間のある人向け
また、他の解説本でまず本居宣長の全体像を抑えてからチャレンジするのがおすすめ。