調教は媚酒の香り【イラスト入り】

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投稿者：elmo　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

SMって何が良いのかよくわかりませんでしたら、この本を読んでSMのことちょっと理解できたか。とても素晴らしい愛情表現なんだと、愛が深いです。そのうえで、エッチもたっぷりでした。続編でQの事も詳しく書いてあり、大満足の作品でした。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

あとがきで「痛くない本物のSM」と書かれていましたが
まさにそんな感じの作品でした。
スタイリッシュな作品になっていると思います。

愛情を知らない生育状況と性質で虐待を愛情と勘違いして、
奴隷として悲惨な生活をしていたMの潤音。
以前の主人に捨てられますが（捨てた理由がまた鬼畜なですけど）、
捨てられた事を受け入れられず最初は反抗的だったけれど、
宗司の厳しいしかし愛のある調教を受けているうちに
以前の主人は自分を玩具にしていただけだと気づいた潤音は、
惹かれていた宗司をいっきに好きになっていくのです。
結構早いうちに好きになってしまうのですが、
その後の過程の描写がとても良いのです。
また宗司の最初の命令の「私を信じなさい」にはぐっときますね。
信頼関係があってこその関係であることがはっきり描かれている。

しかもこの作品の良いところは宗司が単に調教するだけでなくて、
潤音の才能を見出して教育し、
人として育てていこうってところですね。
ここが秀逸。
単なる偏向した性癖の部分だけでなく、
人生自体を育ててあげているのがしっくりくる。
まさに「ワインを開かせる」ですね。
ワインの話とともにそれに
宗司が本当に確立したSで調教師であって彼に出会えて潤音は幸いです。
宗司が鞭を使わないのもわたし的には好みです。
（ちなみにSがセーフワードを使うシーンはなかなかないのでそこも良かったです）

余談ですが宗司が潤音を入浴させるシーンがまたきゅんとする。
ボディメンテナンス的な入浴シーンにわたし弱いのです。
（ただただ丁寧に洗ってあげるとかシーンが好みです）

元のご主人様がいまいちなだめさ加減でしたけど、
まあ潤音がものを知らないうちに取り込まれてしまっていたと。
最後は大団円と申しますか、とろりとした舌触りの甘いデザートワインな感じでした

そうそう、小山田さんの挿絵はどれもストーリーにあっていて眼福ものでした
（入浴シーンがまたかわいい）

ちなみにこのジャンルのSMものでは
剛しいらさんの「教授シリーズ」とこちらは双璧かなと。
カップルとしてはこちらのカップルが好みです。

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投稿者：たこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

物で縛るのでなくて心で繋がり合うとか、相手が隠していたり気づいていない望みを引き出して叶えるとか、奥深い思い合いがすごくよかったです。
生命ギリギリのプレイと、気持ちが繋がってからのsexの態度にも痺れました。

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投稿者：リリス　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この手の主従もの、ＳＭ風味のものはいくつか読んで来ましたが、それとは一線を画すような作品でした。

身体への痛みや刺激ではなく、精神の支配・服従そして愛をここまで詳らかに描いたのはこの作品だけではないかと思います。エロシーンなど読んでで萌えるよりなぜか感動しました。

むしろ心がつながった瞬間に一番エロスを感じたというか。
ＳＭを通して2人が信頼関係を築くとはこういうことか、と目から鱗が落ちた気がします。

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投稿者：まぎぃ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

個人的に砂床さんの調教ものは好きです。これもよかったです。
SMですがハードなプレイはなく、特に免疫がなくても大丈夫だと思います。
媚酒の香り、がタイトルに入るのは、攻めがワイン好きが昂じてワイン販売＆レストランオーナーがお仕事なので。
受けは不幸な生い立ちで、本質的にSとは違う前の”ご主人様”に虐待されていたが、そのご主人様の事業失敗で放り出されたところをSMクラブのオーナーに助けられ、攻めのところにやってくる。最初は気持ちを伴わない調教だったが、だんだん人となり＆お互いの才能を知るようになり。。。
というお話し。

調教ものとしては「心まで縛りたい」がとてもよかったので、それに比べると物語としては少し物足りなさがありました。攻めは最後まで気持ちを明かさないのですが、その辺の葛藤の描かれ方が少ないのと、ベースがあまあまなので、そこへSMテイストをのせるのが中途半端になっているように思いました。
でも、全体的には普通に楽しめたので、総合的には星4つです。調教シーンは多め。

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投稿者：ナイロンスカートさん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

多くの方はご存知かもしれませんが、SMとは精神的な繋がりを重要視します。
SはMへの愛情や思いがあってのSMです。そこら辺がきちんと書かれています。

所謂ちゃんとしたマスターではなく、自分の欲望のままにMを飼っていたSにしいたげられていたMが、ちゃんとしたSに出会ってMとしての喜びを感じたり人として？精神的にも一人の人間としての尊厳を持ち、人として、Mとしてリハビリしていく日々の物語です。

厳しいけど、Mとして本当はどういうものが大事なのか。ひとりの人間としての感情の大事さ、敬意と愛をもって接せられることの喜びを感じます。

生易しいSMではなく、精神にまできちんと書かれているSMですのでかなり満足しました。読み物としては重いですが、良い作品です。

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投稿者：らら　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

BLはコミック派ですが、読んでみたら結構はまる。
SMの考え方が読むと変わるかも？
イラストもよかったです。

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投稿者：さなにょろ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

面白かったです。
サラッと読める内容ではなく、時には顔をしかめたくなりながら読みました。
いわゆるSMの世界の話で、私にはわからないことなのですが、「こういう終わり方もあるのかぁ」と微笑ましかったです。
できれば一鷹目線の話も読みたい。

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投稿者：tix　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

表紙がハードな割に中身のSM度合いは普通。
SMに対する考え方はしっかりと描写されていますが、
あとがきによると、担当さんの指示により、
読者が引かないように痛い＆汚いは避けたとありました。

施設育ちで身寄りの無い受けは、虐待のような調教をする主人に拾われ、
それが愛と信じて主人の行為を受け入れていますが、
事業が失敗して主人は夜逃げし、受けは捨てられます。

そんな受けの優れた五感と記憶力、またMとしての素質を見抜いた
SMサロンのオーナー・Q（クイーン）により、受けは
ワイン事業を手広く手掛ける攻めに託されます。

攻めの調教により、過去の主人との関係は間違ったものであること、
愛のある主従関係を教えられ、最終的には恋人になるというお話です。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

レビューに「痛くない本物のSM」とあったので大丈夫だと思い手に取ったけれど、読んでいる間中ずっと体に力が入っていたので疲れた。
お話としては良作だと思うが根本的な部分で、人を痛めつけたり貶めて苦しむ姿を見て喜ぶと言うのがどうしても理解できない。
相手も望んでいて愛があるなら許されるのだろうか、でも調教と言っているということはそういう風に躾けるわけで…むつかしい。