商品説明
2113年の世界。小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと、同行していたロイディは、森の中で孤絶した城砦都市に辿り着く。それは女王デボウ・スホに統治された、楽園のような小世界だった。しかし、祝祭の夜に起きた殺人事件をきっかけに、完璧なはずの都市に隠された秘密とミチルの過去は呼応しあい、やがて――。神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地。
著者紹介
森博嗣 (著)
- 略歴
- 1957年愛知県生まれ。作家、工学博士。「すべてがFになる」で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に「スカイ・クロラ」「神様が殺してくれる」など。
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紙の本
相棒の運動性能の悪さには閉口です
2007/06/01 23:40
6人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宇宙の三文文士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロけたら自力で起きられないんでしょうか…、「ロイディ」。見た目にも相当な「旧式」らしいですし…。
何がアるかわかんないようなところに連れて行くにしては頼りないなぁ…。
ちょっとちょっと、「殺人事件」なんですってよ(井戸端会議か!)。
ご近所の子供が怪我でもした程度のカルさ。ココの人たちは「永い眠りについた」とか言って死人扱いしてないし。死んじゃってるん…、ですよね?
キキマシタカァ〜?コノヒトタチ、アタマ、「オカシイ」デ〜ス(いまどき、いねぇよ。そんなガイジン!)。
しかし「ミステリーだ」と決め付けて、無理に謎を解こうなんて思わないほうがいいのかも。「そんなのアり?」ってなトリック(?)も、あとのほうになって登場しますから…。
最後まで説明されない「仕掛け」もありますが、ギミックはしっかりしているので安心です(何に「安心」するんだよ?)。
や〜ん、みちるたん、コワれちゃったのぉ…(おもちゃにするんじゃないのっ、メ!)。
紙の本
結節点
2018/05/29 14:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
Wシリーズを読み進めると、
どうも百年シリーズを避けては通れそうにない。
と、いうことで読書。
今だから味わえるようなストーリーで、
読むタイミングが合ってよかった。
「人類」の限界と可能性について思いを馳せてみたり。
かなり未来のWシリーズと現代を舞台にした森作品群のちょうど真ん中。
“森ワールド”の、実はこれが中枢かもしれない、と感じた。
紙の本
ポエムです
2014/07/17 11:47
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
未来の不思議な閉鎖都市に紛れ込んだ、若者と相棒のロボットの不思議なお話。
ブックカバーの解説には「神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地」とありますが、ミステリィではありません、ポエムです。
雰囲気はすごくあるが、オチのために序盤からさまざまな設定がぼやかしてあるので、世界観がつかめないうちに話が進み、おいてけぼりをくらった感じがした。ラストで全体像がわかるのだが、それでもポエムの域は出ない。
森 博嗣氏の作品が好きな人が、その雰囲気で楽しむ作品。