読割 50
電子書籍
昭和の犬
著者 姫野カオルコ
昭和三十三年滋賀県に生まれた柏木イク。気難しい父親と、娘が犬に咬まれたのを笑う母親と暮らしたのは、水道も便所もない家。理不尽な毎日だったけど、傍らには時に猫が、いつも犬が...
昭和の犬
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
昭和の犬 Perspective kid (幻冬舎文庫)
商品説明
昭和三十三年滋賀県に生まれた柏木イク。気難しい父親と、娘が犬に咬まれたのを笑う母親と暮らしたのは、水道も便所もない家。理不尽な毎日だったけど、傍らには時に猫が、いつも犬が、いてくれた。平凡なイクの歳月を通し見える、高度経済成長期の日本。その翳り。犬を撫でるように、猫の足音のように、濃やかで尊い日々の幸せを描く、第150回直木賞受賞作。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
もっと早く、直木賞をとれた人
2019/07/05 22:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成25年/2013年下半期第150回直木賞受賞作、選考院の林真理子氏が「記者会見にジャージ姿で応じている姫野カオルコさんを見ていて目頭が熱くなった。」「若い売れっ子の女性作家としてマスコミをにぎわせていた頃の、また別の姿を知っていたからだ。「昭和の犬」に出てくるイクと姫野さんとの姿が重なる。」と選評している。文庫本にも受賞会見にジャージで走ってきた姫野さんの写真が載せられている、若いころから活躍している人で、前に読ませてもらった傑作「ツ、イ、ラ、ク」から受賞まで10年かかっている。すきな箇所は「子供は大人が思うほどには幼くない。だが多くの大人は、自分が子供だったころのことを忘れている」というところ、読んでいて「そのとおり」と相槌をうってしまった
紙の本
注釈の位置
2022/01/10 18:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オムラ椅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
注釈の位置が抜群によかった。
各ページの下にあって、
注釈を見て話がとぎれることがなかった。
ドッグフードもなかったころ、
しつけが一般化する前の、昭和の犬との暮らしが興味深かった。
電子書籍
犬がいる
2017/04/15 12:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鯖 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し上の世代の人の話。少しいびつかもしれないけど、主人公にすれば特にドラマがない人生、でもいつもそばにいろんな犬や猫がいる。それだけなんだけど、それでいいよねーてなる。
紙の本
体温が低いなぁ
2016/01/05 21:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的に冷めた目で冷静に淡々と語っているなぁという印象。熱く語ってない分体温が低いという感じを受けた。本人の解説で自伝的要素の強い小説と言っていましたが、なおさら内なる感情を抑えた小説なのかと思った。
昭和30年代から平成10年代頃までの主人公イクと犬、猫、その他周りの人物とのかかわりあいを語っている。TVドラマのタイトルが1章から8章までに分かれて、イクが子供から中年になる過程に犬がそれぞれ登場する。父は何がきっかけで「割れる」のか、母はどうして小言ばかりなのか、小さい頃からはっきり聞き取れない声で暮らすイクには、早くこの家を出る事を心に決めて日々を送る。父の影響で犬の扱いを心得、イクの寂しさを癒してくれる犬や猫に安らぐ。
楽しみとかドキドキワクワクするような場面があまり無く、全体がモノトーンがかっている印象。姫野さんのファンではないので、ファンの方には申し訳なく思いますが、別に読んでも読まなくてもいいかな、という感想でした。ただ時代背景は良くわかりました。ああ、そうだったなと、忘れていた昔の風景を思い出しました。
電子書籍
ノスタルジー
2017/09/23 07:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る
「主人公が、幼少の昭和30年代から、愛情の薄い両親に育てられる中、周辺にいたペット達(ほとんどが犬)に癒されて来たというもの。主人公が、幼少の昭和30年代から描かれており、当時のドラマのセリフ等が盛り込まれており、懐かしく感じた。
紙の本
今一つ物足りないかな
2016/01/25 08:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、主人公柏木イクと様々な犬たちの目を通して、昭和という時代を描いている小説です。特に昭和30年代の戦後の混乱からようやく立ち直りかける時代からはじまり、昭和40年代の高度経済成長を続ける社会、昭和60年代の不況時代、そして平成20年代の現在にかけて、柏木イクは様々な経験と体験をします。そして、そこにはいつも犬がいたのです。もちろん、この小説は、こうした昭和の時代を包括的に俯瞰したものではなく、あくまでも主人公柏木イクの人生を描いているのですが、何か物足りなさを感じます。私個人的には、柏木イクの人生が特殊すぎて、感情移入できずにいたのが原因かもしれません。