紙の本
タコ滑り台の山科ハイ
2017/07/09 20:28
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
グレゴリ青山さんによる久しぶりの京都本。メジャーな京都観光案内とは一線を画すスタンスは変わらず、期待通りの面白さでした。
内容は、東寺・町家の蔵の中・二条城と京都職人の世界・哲学の道・伏見探訪・山科探訪・下鴨納涼古本まつり・千ブラ(千本中立売探訪)等々バラエティに富んでいます。またグレゴリ青山さんと一緒に京都を案内する方たちが、いずれも個性豊かなツワモノばかりで、飽きさせません。
単なる名所・旧跡巡りのガイド本に飽きた方やディープな京都を味わいたい方には、お薦めです。特に、タコ滑り台の山科ハイは爆笑でした。
紙の本
その道の強者が京都を紹介
2018/01/26 07:17
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投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯には「京都人による京都発見」とある。
観光地「京都」
しかし本書は暮らす「京都」の視点。少し滞在型で京都を巡ってみたい衝動に駆られる。
また観光として巡る上でも、有名な寺社にも「こんなスポットが・・・」という発見が。例えば東寺の夜夜叉は「歯の守り神」。「心臓に来るほど怖い」らしい。
そして二条城の飾り金具。二条城の魅力は「飾り金具の魅力と言っても過言ではない!」そう。超メジャーな観光スポットをその道の強者が案内する。本書を手に観光も楽しいだろう。
京都の伝統を今も支えている職人さんに言及する「職人の街」や洛外「伏見」の水についての記述は読ませる。
毎月開かれる弘法市や下鴨神社の古本市などを目当てにしながらその周辺を訪ねる滞在型、街ブラも紹介。
紙の本
通の京都
2019/12/18 20:28
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
DEEPな京都。通の京都。濃い案内人の方たちが面白かったです。何回行っても、京都は本当に奥が深いと思いました。
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投稿者:ひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都のちょっと普通のガイドとは違った、深い場所や食べ物などが紹介されていて、初めての京都でないかたにお勧め。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都案内として、マンガで楽しみながら読むことができました。観光だけでなく、深ぼりされていて面白かったです。
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京都人の京都ガイド
2023/10/24 11:17
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都に住まう著者が京都の町見物に出掛けたエッセイ漫画。京都の寺、町屋は奥深く、普段暮らす人も知らない古さが見え隠れする。そんな発見が描かれる。
洛外の伏見のお話も楽しい。
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京都在住の筆者が、お散歩するのにぴったりなエリアを漫画で描いた本。
地元の人しか知らない道や、通常のガイドブックに載ってないエリアも乗っていて楽しい。
何より、筆者と同行者の掛け合いが、地元京都に誇りを持っているんだなと感じられて読んでて面白い。
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京都生まれのグレちゃんによる京都案内シリーズ(?)新作。今回はわりに普通のガイドっぽい感じがする。一番行ってみたいと思ったのは「下鴨ジンジャー」のある喫茶店。今度古本まつりに行ったとき探してみよう。
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京都の深ぼりネタをリアルな京都弁で紹介しているのが楽しい。グレゴリさんはついて行くだけなので、案内役が決め手です。ピカイチは、バラルーシ出身のアナスタシアさんでした。職人の手仕事が生み出す作品をこよなく愛する人で、そのハートが伝わります。紹介されていたお店やお菓子は全く知らないものだったので是非行ってみたいですね。
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観光地に関するストーリーもありつつ、やはりこの人の描写はディープな京都をこそ描くのにふさわしいし、それこそタイトルの「深ぼり」を体現するもの。
とくに三条商店会の元商店の話しや千本中立売を紹介するストーリーは秀逸で、自分も千ブラしたくなりました。次回京都に行った際には立ち寄ってみたい。
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11月1-3日、京都を旅した。2日目は市内のこの本をガイド本にすることに決めていた(遺跡博物館は休館日だからである)。ところが、あいにくの雨!しかもある目的地に着いたところで、大失敗に気がつく。
以下は、旅レポートから(関連するところだけ)転載。(文庫本の感想は既に書いたので、新たに単行本に書いています。レポートには本来写真をつけていますが、こちらにはつきません。想像で補ってください。以下書名は「さんぽ」に統一。因みに本書は「深ぼり京都さんぽ」だが、文庫本は「京都深ぼりさんぽ」。微妙に題名を変えている^_^;)
(略)
二条城。国宝、二の丸御殿。ともかく豪華な造り。中は撮影禁止のために写真はないが、「さんぽ」に書かれていた豪華な豪華な餝(かざり)金具はしっかり見させてもらった。ひとつひとつの鍵隠しなどの餝金具はその作業だけではなくて、その数に圧倒される。全ての柱に上下三つくらいあるから、もしかしてその数は数千を数えるのではないか?(「さんぽ」には大型は数百枚と書いていた)気の遠くなるような作業だったのではないか?欄干彫刻もすごかった。もちろん、狩野派の障壁図の多さにも腹がいっぱいになる。大広間での慶喜の大政奉還の人形などもまぁ面白かった。よく考えたら一度来ていた。おそらく小学校の修学旅行できた。鶯張りのキュキュと鳴る廊下のことしか覚えていなかったけど。あの頃はよく鳴ったけど、今日は雨のせいかほとんど鳴らなかった。
(略)
唐門の彫金、透かし彫りはホント職人技だ。長寿を意味する「松竹梅に鶴」、聖域を守る「唐獅子や竜」を、極彩色に彫って飾っている。あまりにも色鮮やかだと思ったら2013年に修復したばかりらしい。ともかく、名前の残らない職人たちの独壇場ではある。
(「さんぽ」には「瓦は瓦職人、檜の樹皮を使った屋根は檜皮葺職人、その下の唐破風に塗られた漆は漆職人、彫刻は木彫師、そして餝金具は金具職人が手がけとるんや!」と紹介していた)
京都には未だこれだけの職人が生きている。しかし次の修復の時には、これが可能な保証は何処にもない。
(略)
それでも二条城だけで午前中を使ってしまった。この後、「さんぽ」を使って京都ぶらぶらをするつもりだったが、ウエストカバンの中身を見て愕然とする。今日1番の失敗である。「さんぽ」と思っていたが、同じ書店のカバーをかけた他の文庫本だった(旅に持ってきた「ホワイトラビット」でした)。何やっているんだか!そうは言っても、行くべき場所だけは知っている。千本中立売ぶらぶらである。バスを待って、そこの停車場でとにかく降りる。
いったい何処なのか。この通りなのか?
(略)
この後、なんとなく此処が怪しいと細い路地に入ってゆく。当たった。昔の遊郭の匂いがする。そしたら聞いたような店構えがあった。「江畑」。
コレは「さんぽ」じゃない。その前に読んだ「遊郭に泊まる」に載っていた、元遊郭の焼肉屋さんだ。当たりだ。この辺りが映画「五番町夕霧楼」の舞台だ。
この店の構えには、まだまだ遊郭の名残りがある。
まだ店を開けていな��。けれども、暖簾越しに中を少し写させてもらった。あの本には、この奥に座敷牢の名残りがあるらしいと書いていた。この店は四番町ではあるが、では周りはどうなっているんだろ。
「さんぽ」にも載っていた千本日活もちゃんとあった。今でも現役だ。それだけで凄い。
しかも安い。
そして五番町を物色すると、明らかに遊郭名残りの「意匠」があった。
遊女或いは弁天様の鏝絵に鍾馗?の鏝絵。どういう願いがかけられて、どういう想いで見られてきたのか?
(略)
以上「深掘り京都散歩」した結果。
こういうディープな千ブラが出来た一方で、ホテルに帰って「さんぽ」を見れば、「嗚呼!あそこも面白そうだったのに!」という店が山ほどあった(例えば、千ぶら内の古本屋さん、様々な謎の店、京都伝統産業ミュージアム)。これだけで午後が潰れた筈だ。でも、もう行けない。旅とは、たいていはこういうモノなのだ。
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“濃ゆい"京都の新名所を紹介する
というコンセプトですが
ほんまに かな~~~り深いですね
深ぼりすればするほど
どんどん湧いてくるのが
やっぱり京都の凄いところ
ただでさえ 観光名所がひしめき合ってるのに
これでは ぼ~~っと
街歩きしてる場合ではないですね
重箱の隅をつつけば
特大のおはぎが出てくるような
そんな宝の山 それが京都!
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またまたグレゴリ青山さんの京都本。
こちらも京都人の夫が、よく調べてるなぁ、と言うほどツウな情報が満載。
京都人のグレゴリさんを案内するその道の達人たちとの交流も楽しく、その全てに訪れてみたくなること請け合い。
コロナが落ち着いたら、この本を片手にのんびり京都を歩きたいな〜。
特に伏見の利き水巡りしてみたい。
2021.5.29
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百閒先生人形をもって旅行するって発想が素敵!
これは第三阿房列車の解説に著者漫画での出会い。
その人の京都案内は、新しい発見がたくさんあった。
東寺の毎月21日弘法市、コロナが収まったらいろいろ食べ歩きたい。
さてさて、気軽に京都に行ける日はもう少し先か・・・
そろそろ旅虫がうずうずしだしている。
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漫画である。が、内容は「漫画で表現されたエッセイ」という感じで非常に愉しかった。
京都御出身で、現在も京都市の隣に住んでいるという作者が「京都人の京都知らず」という「意外な真実」を踏まえ、色々な人達と街を歩いてみるというような顛末が漫画で表現されている。
東寺、二条城、哲学の道というような知られている辺りの意外に知らない事や、町家を再生しようとする話しや、街の真ん中からやや離れた山科を巡る話し等、何れも凄く面白かった。「京都伝統産業ふれあい館」に話題が及んでいるが、伝統的な技芸を駆使する所謂「職人仕事」の数々を紹介する興味深い施設であると知った。(平安神宮に近い<みやこメッセ>の地階とのこと…)
何処かの地域を紹介するような場合、何と言っても「当該地域への深い愛情」というようなモノが欠かせないようにも思う。本書にはそういうモノが滲んでいる。
更に「普段、然程長く歩かないのに酷く歩いて…」というような、御本人の体験したことを追体験し得るような描写が面白い。
なかなかに愉しかった!