サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 23件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/08/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: CREST BOOKS
  • サイズ:20cm/137p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-590086-1

紙の本

黙禱の時間 (CREST BOOKS)

著者 ジークフリート・レンツ (著),松永 美穂 (訳)

ギムナジウムの講堂で行われている追悼式。飾られた遺影の中には、美しく、生徒にも人気の英語教師シュテラの微笑があった。悲しみに包まれた空間で、一人特別な想いを抱いて立ちつく...

もっと見る

黙禱の時間 (CREST BOOKS)

税込 1,760 16pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

ギムナジウムの講堂で行われている追悼式。飾られた遺影の中には、美しく、生徒にも人気の英語教師シュテラの微笑があった。悲しみに包まれた空間で、一人特別な想いを抱いて立ちつくす高校生クリスティアンの胸に、ひと夏の愛の記憶が甦る…港、船、海の風景に彩られながら回想を紡いでゆく、ドイツの巨匠レンツによる上品で清らかな恋愛小説。【「BOOK」データベースの商品解説】

海辺の小さな町で、少年は美しい女の先生に恋をした。ひと夏のふたりの記憶は、やがて沈黙の時間に包まれる−。まだ大人になる手前にいる少年が持つ年上の女性への憧れを描く、巨匠レンツの恋愛小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ジークフリート・レンツ

略歴
〈ジークフリート・レンツ〉1926年東プロイセンのリュク生まれ。ハンブルク大学で哲学や英文学を学ぶ。現代ドイツ文学を代表する作家。ドイツ書籍平和賞、ゲーテメダル等受賞。著書に「国語の時間」「郷土博物館」他。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー23件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

思い出にするな、愛を

2010/11/04 08:17

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 物語は学校での追悼式の場面から始まる。飾られた遺影は、この物語の主人公である美しい英語の教師シュテラのもの。それをじっとみつめる一人の生徒、クリスティアン。こう書くだけで、この物語がどのようなものかある程度は想像がつく。
 男子生徒と美しい女性教師の恋愛、そして、彼女に死による哀しい別れ。すでにたくさんに物語や映画によって描かれてきた古典的ともいえる構図であるが、この作品はドイツで2008年に発表された新しい作品である。

 こういう作品で大事なのは、美しい女性教師の造形だろう。
 「思いやり溢れるほほえみ」、「淡い色の目」、そして柔らかな姿態。クリスティアンという少年の目を通してとはいえ、女性教師シュテラは魅力的である。
 物語の舞台となった海によく似合っている。彼女に体にふりそそぐ水と光。夜の影。寝室のなかの静寂。ページのなかにシュテラの息遣いが感じられる。

 それにしても、この物語のなかのおとなたちの沈黙はどうだろう。クリスティアンとシュテラ、二人の恋愛以上の関係をほとんどのおとなたちがそれとなくわかっているにもかかわらず、誰も(唯一クリスティアンの母親だけが心配している)口にしようとはしない。
 シュテラが死んだことで、おとなたちはそれを少年の淡い思い出に閉じ込めようとしているかのように。
 おとなたちの無視で、事実が記憶になり、いつか遠い日の物語になっていく。

 少年クリスティアンはおとなになった時、「愛は暖かくて豊かな波のようです」と書かれたシュテラの絵はがきをみて、何を思い出すのだろう。初めての女性としてだろうか。追悼式に掲げられた遺影の女性としてだろうか。
 それとも、愛の切なさだろうか。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

Stella by sea light~海影のステラ~

2010/09/24 20:27

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語は、学生クリスティアンが、英語教師シュテラの追悼式に参加する「現在」と、彼とシュテラが過ごしたひと夏の思い出「過去」が交錯して描かれる。不幸な海の事故で重傷を負い、亡くなってしまったシュテラとクリスティアンは恋愛関係にあった。うすうす感づいていた校長や彼女の同僚教師から、追悼式で何か述べるように、と言われるが、クリスティアンは断る。その理由は「過去」が語られることによって明らかになる。

語り手がクリスティアン一人であるため、あくまでも彼の見たこと、聞いたことしか物語上には現れない。そのため、シュテラの生活、人物像には多くの謎が残される。追悼式で号泣した同僚教師との関係。クリスティアンが見た、ホテルで話していた相手とは誰か。夏休み明けで数日間休んだ理由は何か。年老いた父と暮らしているが、彼が病気だったからではないことは、クリスティアンの訪問で明らかになっている。そして彼女の最後の手紙の意味とは。

もしこの作品が、成長したクリスティアンの視点で描かれたら、上記の謎が、少しは明らかになっていたのではないか。勿論、当人が亡くなっているので推測の域は出ないが、シュテラはここに来る前、誰かと恋愛関係にあって、その相手から電話がかかってきたので内はないか。クリスティアンとの恋愛に一歩踏み込めなかったのも、彼との年齢差以外に、別の存在があったからではないか、等々。おそらくこれを読む大人の読者ならば、あれこれと想像をめぐらせることができる要素はつまっている。ただ、その流れに沿って、何もかもを明らかにしてしまうと、この作品の恋愛小説自体の良さも消えてしまうようだ。誰かを愛そうという強い思いは、その誰かを全て知ってしまっても、なお持ち続けられるものではないからだ。全てが受け入れられたわけではなく、でも、明らかに体の関係だけではなかった。自分にとって彼女は大切な存在。でも彼女にとっては?その答えを受け取れぬままに放り出されたクリスティアン。彼の中途半端な思いが、彼女への執着とあいまって、物語を牽引する力となっている。だから、事故から何年も経った頃に、彼の視点から書かれた小説では、理性的になり過ぎていて魅力がなかったであろう。

若者の未熟さ、まっすぐさを懐かしく思う。若い情熱に戸惑いを感じながらも羨ましさを感じる。読者の年齢によって感じ方がさまざまであろう。ページ数も少ないので、ぜひ読んでみて頂きたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

なんて理不尽なんだ、って思います。一歩間違えば、あざとくなっていく話が、レンツの手にかかると、静謐な、それでいて嗚咽を抑えることができない、そういうものになっていきます。それにしても、若い人の死というものは、なんともつらいものです。

2011/10/26 21:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

雰囲気はありますが、絵としては稚拙です。無論、意図してそう描いているのでしょうが、これなら他のクレストブックのカバーで使っているスカルプチャのほうが良かったのでは? なんて思いますがいかがでしょう。絵画では稚拙、と判断されても、それがオブジェとなると味になります。Ilulsutration by Masaki Shiota、Design by Shinchosha Book Design Division

『アルネの遺品』を読んだのが2003年、『遺失物管理所』が2005年ですから、久しぶりのレンツ、ということになります。しかもレンツ、82歳の時の作品で、主人公が高校生というのですから、感慨深いものがあります。日本で82歳の作家が18歳の気持ちを、ここまで描けるのかしら、とも思います。でも、『アルネの遺品』の主人公ハンスは17歳でしたし、『遺失物管理所』のヘンリーは24歳ですから、レンツにとっては珍しくはないのでしょう。

語り手は、18歳の高校生クリスティアンです。大学の影が全くちらつかないのと、行動に自己抑制がきかないガキっぽいところがあるので、高校一年生かな、と思っていたら、あとがきを読むと18歳とあります。ふむ、ドイツと日本の学校制度の違いかもしれないけれど、日本人でとしては、大学進学のことが全く出てこない高校生の話に不思議だなあ、と思うだけです。

で、このクリスティアン、行動にも現れているように、あまり賢い生徒ではありません。スポーツマンでもない。好男子でもなさそうです。そういう意味では平凡な高校生といっていいでしょう。もてる、という点だけでみれば、クリスティアンの同級生で、いつもレポートで最高点をとる優等生のゲオルグ・ビザンツのほうが相応しいでしょう。彼は、校長の弔辞のあと、主人公に変わってスピーチをすることに立候補するところも、らしいです。

とはいえ、クリスティアンにファンがいないか、といえば、そんなことはありません。主人公の家の隣に暮らす少女ソニアがいます。年齢がはっきりしないので読んでいて困るのですが、主人公を無邪気に追いかけまわすあたりから、10歳にはなっていないような気がします。とはいえ、さすが女の子、愛するクリスティアンに女性の影を感じて、色々詮索します。

そして、シュテラ・ペーターゼンがいます。レッシング・ギムナジウムの教員として五年間勤め、英語担当の女教師です。大学の時に水泳の選手権にでて、メドレーリレーで準優勝したこともある、なかなか行動的な女性で、彼女のお気に入りは、優等生のゲオルグです。主人公のクリスティアンではないところがちょっと面白い。シュテラは戦争中、リーズ近郊の捕虜収容所に収容されたことがある父親と二人で暮らしています。

そして生徒と教師の恋があります。プラトニックなものではありません。男と女の恋です。そして、それは周囲を巻き込み、思わぬ最後を迎えます。それは唐突です。それゆえに若者に、周辺に忘れられないものを残します。お涙頂戴の話ではありません。あまりに理不尽であるがゆえに、声も出ない、そういう展開をします。そして悲しみが染みとおっていく、静に、秘めやかに、ひっそりと。慟哭ではなく、嗚咽こそが相応しい話です。甘めの★五つ・・・

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

『黙祷の時間』という恋愛小説を読んだ感想

2010/09/05 20:23

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近は買うのはほとんどが文庫本で、
単行本はほとんど図書館で借りている。
理由は、お金だ。それに、本の置き場所。
この本は、新刊情報が出た時にチェックして、
クレスト・ブックの中ではそう高くないほうなので、購入して読んでみた。

著者はドイツの主要な文学賞を受賞している大御所で、
期待値が高かったせいか、
期待よりは満足できなかった。

18歳のギムナジウムに通っている少年。
彼がひとりの女性教師の追悼式に出ている。
彼と女性教師(まだ若い)は恋愛関係に近い状態にあって、
彼は式の間、彼女のことを追想し続ける。

だいたいの内容はそういった感じだ。
恋愛関係に近い状態、と書いたが、
ちゃんと(?)肉体関係はあって、
でもそれが日常的にあるというわけではなく、
その教師の気持ち、というのもはっきりとは描かれていない。
でも少年のほうは、彼女を思い、恋焦がれている。

技法として、特別に凝った技法が使われているわけではない。
「現在」の時点での描写があり、その間に「追憶」が挟まれる。

だからといって、退屈なわけではない。
2人の恋人同士のような関係には、甘酸っぱいものを感じるし、
少年の暮らしている海辺の町の描写も具体的で、
町の映像を見ているように目の前に浮かび上がる。

けっしてよくない小説ではないのだ。
でもそれでも僕は満足はできなかった。
なぜなら、少年に、
「彼女を失った」という以外の葛藤が見られなかったからだ。
彼は父親の仕事を手伝ったり、
あるいは、学校の仲間関係でもそれなりにうまくやっている。
彼女が死んでしまったということ以外に彼が抱えている問題というものが見えてこない。

「いや、それでいいのだ」と言われるかもしれない。
この小説の眼目は一人の少年が失われた恋を、女性を思うことにあるのだから……と。

でも現代の日本に住んでいる一人の人間として、
18歳の少年、というのは、かなり難しい年齢だ。
もちろんドイツと日本では学校制度も違うし、
社会的な慣習も違う。
でもあるいは「狂気」に近づくような、
少年の葛藤はまったく見られない。
少年は外から見ている限り、まったく問題がないように見える。
もちろん女性教師を失っていることで一番傷ついているのは彼だろう。
でも彼固有の彼が自分で抱えている問題、というものは見えてこない。

あるいはこれは僕が貧しい人間関係しか持っていないからかもしれない。
愛した人間を失う、という経験をほとんどまったくしてないからかもしれない。
もしかしたら、「ふつうの」人たちは、
この小説を読んで、少年に深く深く共感を抱くかもしれない。

でも、と僕は思う。
人間っていうのはどこか、みんな「MAD」なんだ……と。

社会的な役割もうまくこなしていて、
でも愛する人を失った少年。

一方、社会的にうまく組み込まれず、
でも愛する人を失ったことのない男。

2者の間にはかなり距離があると思う。

……うまく感想をまとめることができないが、
少なくとも著者のレンツさんと僕の人間観が違う、ということはわかった。
それがわかっただけでも、
1500円以上を出して、この本を買って読んでみた価値はあったかもしれない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2010/10/25 00:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/10/25 10:42

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/11/11 21:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/06/09 11:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/06/20 19:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/11/15 15:36

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/12 23:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/17 09:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/19 21:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/06/20 21:50

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/08/28 00:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。