「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
常に子どもを中心に考え、子どもから学び、理不尽な行政に声をあげたひとりの誠実な教師の記録。大阪市長に「提言書」を直送した経緯と背景、その後を、教員生活を振り返りながら綴る。テキストデータ引換券付き。【「TRC MARC」の商品解説】
小学校校長が「提言書」を大阪市長に直送。それはコロナ対策に始まり教育に対する熱い思いだった。共感した友人らがネットにあげ瞬時に拡散し日本のみならず世界各地から共感の声が届く。そこに至る経緯と背景、その後を語る。【商品解説】
目次
- はじめに
- 「提言書」を出すに至った経緯
- 1 ことの発端 ―4月19日の市長発言報道
- 2 なかなか来ない市教委からの指示文書
- 3 2020年2月末からの全国一斉臨時休校を思い出して
- 4 学校独自の方針を決断―4月23日(金)保護者への手紙
- 5 保護者の考えを確かめる―4月26日(月)事後アンケート
- 6 どうしても納得のいかない市教委の方針
- 7 市長宛に「提言書」を出す ―5月17日(月)早朝に投函
著者紹介
久保 敬
- 略歴
- 久保(くぼ) 敬(たかし)
1961年大阪府枚方市生まれ。
1985年大阪市立啓発小学校に新卒で赴任。
大阪市立神津小学校では、地域人権教育推進委員会事務局として北区・淀川区・東淀川区の人権教育の推進業務を担う。
2006年大阪市教育センター指導主事、2010年大阪市立波除小学校教頭、2013年大阪市教育センター総括指導主事、2016年大阪市立生野南小学校長、2018年大阪市立木川南小学校長。同小学校在任中、コロナ感染拡大防止のため全面オンライン授業の実施を指示した松井一郎大阪市長に対して、2021年5月17日、学校現場が混乱しているとして「提言書」を送付する。教育公務員としての職の信用を傷つけたとして、2021年8月20日、「文書訓告」の処分を受ける。2022年3月31日 定年退職。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
『フツーの校長、市長に直訴 ガッツせんべいの人権教育論』
2022/05/30 19:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2021年4月、松井一郎大阪市長が小学校に導入したコロナ対策に「提言書」というかたちで異議を申し立てた小学校長による“人権教育論”
1、2時間目は家庭学習、3時間目に登校して4時間目は授業、給食後に下校して午後はまた2時間の家庭学習──現場の状況とかけ離れた対策の無謀さ、無意味さと、思いあまって提言書を出すに至った経緯を淡々とつづる
センセーショナルに書きたてることなく、落ち着いた筆致で事実と思いを語る文章に、かえって市長と市教委の理不尽さが浮きぼりになる
「提言書」にかかわる部分を1、2章とすると(章番号なし)、本書の真骨頂は3章、4章にある
「ぼくが歩んできた道 教員生活を振り返って」
「今、改めて『教育とは何か』を問う」
1961年、枚方に生まれた著者が教員を志した理由、教壇に立ってからの奮闘と葛藤、人権教育担当として現場を離れた経験、管理職試験を受け校長として学校運営に携わった喜びと苦労、そして定年退職……
・なぞなぞ「パラダイス」ってなに?
・くまのプーさんは「何もしていない」をしている
・理想は、世界一平凡な学校
平和憲法をたいせつにし、常に批判的(クリティカル)に物事を見て、なによりも子どもを第一に考える立場から語られる教育論は、閉塞した学校に力を与えてくれる
教職をめざす学生、日々の授業に悩む若い先生、板挟みになって苦しんでいる管理職、教育政策・教育行政に危機感をもつ人──多くの人に読んでほしい、読後、付箋だらけになる教育書、2022年4月刊
《やっぱり教師はいい仕事だ、文部官僚よりずっといい》──前川喜平
「かまいたち」の濱家を5、6年生で担任したというエピソードも