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マックス・ヴェーバー
著者 今野元
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』をはじめ,今も読み継がれる名著を数多く残した知の巨人マックス・ヴェーバー(一八六四―一九二〇).その作品たちはどのようにして...
マックス・ヴェーバー
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マックス・ヴェーバー 主体的人間の悲喜劇 (岩波新書 新赤版)
商品説明
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』をはじめ,今も読み継がれる名著を数多く残した知の巨人マックス・ヴェーバー(一八六四―一九二〇).その作品たちはどのようにして生み出されてきたのか.百花繚乱たるヴェーバー研究に新たな地平を拓く「伝記論的転回」をふまえた,決定版となる評伝がここに誕生!
目次
- はじめに 「闘争」の政治学
- 第一章 主体的人間への成長 一八六四-一八九二年
- 第二章 社会ダーウィニズムへの傾倒 一八九二-一九〇四年
- 第三章 ドイツ社会への苛立ち 一九〇四-一九一四年
- 第四章 ドイツの名誉のための闘い 一九一四-一九二〇年
- 終章 マックス・ヴェーバーとアドルフ・ヒトラー
- おわりに ヴェーバー研究の伝記論的転回
- 主要文献一覧
- 図版出典一覧
- マックス・ヴェーバー略年譜
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紙の本
「没後100年」ということで岩波・中公で5月に揃って刊行
2020/07/02 16:54
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中公新書の『マックス・ウェーバー』と岩波新書の『マックス・ヴェーバー』。いずれも政治学者による、評伝スタイルを取るウ(ヴ)ェーバー本が同じ月に出たのが面白い。それにしても名前の表記に始まり、書き振りも全然違う。現地でみずから発見した文書も含め、多くの資料を引用しながら、ウェーバーと周辺人物との関係を綿密に描きあげる。頑強なドイツ・ナショナリストとしてのヴェーバー、第一次世界大戦にさいしての態度について、ドイツ人の運命を担おうとするウェーバーの真剣さを読みとる。様々な分野に偉大な足跡を残した知性へのアクセスの鍵となる本書。ネットが解放したグローバル化がウイルスによって壊されていく世界でもう一度、未来を読み解き思考するためのヒントがある。
紙の本
Weber没後100年岩波新書版
2021/12/28 14:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
没後100年に合わせて岩波新書と中公からほぼ同時にMax Weber本が刊行されたが、オーソドックスな入門書を期待するならまずは中公の『マックス・ウェーバー』(野口雅弘著)から入ったほうがいいだろう。表記が異なるように性格を異にする両書なので、そのうえで本書を合わせて読むとさらに奥行きが深くなる。
紙の本
****
2020/09/22 09:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
伝記論的展開だと著者は言う。一般論として人間は生まれ育った地域、時代、階層、歴史や文化等の環境に大きく影響を受けて成長する。ヴェーバーといえど例外ではなさそうだ。彼の学問的業績についてはよくは理解できていないが、彼の人生はよく理解できた。