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紙の本
ぜんしゅの跫 (角川ホラー文庫)
著者 澤村伊智 (著)
真琴と野崎の結婚式。琴子は祝いに駆け付けるが誤って真琴に怪我をさせてしまう。猛省する琴子は真琴に代わって、通行人を襲い建造物を破壊すると噂の「見えない通り魔」の調査に乗り...
ぜんしゅの跫 (角川ホラー文庫)
ぜんしゅの跫
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商品説明
真琴と野崎の結婚式。琴子は祝いに駆け付けるが誤って真琴に怪我をさせてしまう。猛省する琴子は真琴に代わって、通行人を襲い建造物を破壊すると噂の「見えない通り魔」の調査に乗り出し…。表題作ほか全5編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
妻が妊娠し、幸せいっぱいの日々を送るサラリーマン・田原秀樹は、ある日、知り合いの娘の結婚式に参列することに。
しかし、新婦の佐川知紗は思わず二度見してしまうほど器量の悪い娘だった。
式の最中、野崎という男性が知紗にある画像を見せたことから、彼女は錯乱し、鼻水を垂らしながら秀樹に縋りつき「お父さん」と呼ぶ。
こんな娘は嫌だ――汗がどっと噴き出た瞬間……。映画「来る」へのアンサー的短編!
――「鏡」
真琴と野崎の結婚式。姉の比嘉琴子は祝いに駆け付けるが、誤って真琴に怪我をさせてしまう。
猛省する琴子は、真琴に代わり、彼女が請け負っていた事件「見えない通り魔」の調査に乗り出す。
夜な夜な通行人を襲って引き摺り回し、建造物を破壊する巨大な化け物の正体とは……!?
論理的にして大胆な霊媒師・比嘉姉妹が活躍する、書き下ろし表題作!
――「ぜんしゅの跫」
造形制作/萬歳淑【商品解説】
目次
- 鏡
- わたしの町のレイコさん
- 鬼のうみたりければ
- 赤い学生服の女子
- ぜんしゅの跫
収録作品一覧
鏡 | 5−53 | |
---|---|---|
わたしの町のレイコさん | 55−99 | |
鬼のうみたりければ | 101−135 |
著者紹介
澤村伊智
- 略歴
- 1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。
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紙の本
ファン向けの短編集。
2021/04/02 13:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作の著者である澤村伊智の特徴として、エンターテインメント性やミステリー顔負けの伏線やどんでん返しが挙げられる。
本作でもそういった著者の特徴は前面に出ていた。
それらの特徴以外にも、怪談がどう広まるか、何故広まるかを重視する点や
家庭内における女性の立場、他者の無意識な言動に苦しむ女性などを描く点も著者の特徴。
本作は5編からなる短編集で、それぞれ趣向が異なるものの上記したような怪談のシステムそのものに焦点を当てた作品や、
仕事と家事で板挟みになり苦しむ女性、容姿を笑いのネタにされながらも必死で耐える女性等が描かれている。
この世のものならざる妖怪やお化けももちろん登場するのだが、
そういった非現実的恐怖と日常で繰り広げられている(特に女性に対して)現実的な恐怖を織り交ぜるのが著者は抜群に上手い。
現実的な恐怖や何気ない悪意等が描かれているため、著者の作品をただのフィクションとして片づけることはできないのだ。
もちろんそういった現代社会の闇を反映しているといった点を抜きにしても、ホラーエンターテインメントとして一級品なのは間違いない。
「比嘉姉妹シリーズ」を読んできた読者ならハッとするような登場人物も描かれているため、できることなら過去作読了後に本作を読むことを薦める。
ホラー小説界の新たな旗手として良作を世に送り続ける著者の今後に大いに期待だ。
紙の本
ほっこりとしたタイトル作
2021/04/07 17:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
五つの短編集。前半の作品は、ホラー要素がありつつも、オチはブラック色の強い作品で、タイトル作は、最初はホラーと思いつつ、比較的ホラー要素は控えめ。タイトル作の琴子と真琴の姉妹がやっぱりいい!その前の赤い服の作品はホラー要素たっぷりでよかったですけど、タイトル作のような、ほっこりくる作品もいいなあと改めて思いました。
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こわいのとほんわかのと
2023/04/15 22:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
五作の短編集ですが、最後のお話は、そんなに怖くありません、むしろ、後味もいいし…。それに対して、最初の「鏡」がインパクト大だから、次々……一気読みしました。あまり好きでないのは「鬼のうみたりければ」と、赤い服のお話かな……