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紙の本
世界史を変えた薬 (講談社現代新書)
著者 佐藤 健太郎 (著)
もし、コロンブスがビタミンCを知っていたら、チャーチルが感染症で急死していたら、モルヒネの分子構造が違っていたら、世界の歴史は変わっていた! いくつかの疾患に絞り、歴史と...
世界史を変えた薬 (講談社現代新書)
世界史を変えた薬
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商品説明
もし、コロンブスがビタミンCを知っていたら、チャーチルが感染症で急死していたら、モルヒネの分子構造が違っていたら、世界の歴史は変わっていた! いくつかの疾患に絞り、歴史と医薬の関わりについて綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
筆者はかつて、医薬品企業の研究所で新薬の研究に携わり、医薬の可能性と危険性について考える日々を送ってきた。もしこの薬があの時代にあったら、あの薬があの人物を救っていなければ、と考えるのは、歴史の愛好者として必然であった。もしコロンブスがビタミンCを知っていたなら、もし特殊アオカビの胞子が、ロンドンの病院のあるシャーレに飛び込んでいなかったら、間違いなく、現在の世界地図は大きく変わっていたはずだ。
医薬品というものは、どうにも不思議な代物だ。老若男女を問わず、誰もが薬のお世話になっているにもかかわらず、薬について詳しいことはほとんど何も知られていないに等しい。口から飲み込んだ小さな錠剤が、どのようにして患部に届いて痛みや炎症を鎮めるのか、簡単にでも説明できる人は相当に少ないだろう。
近年は、医薬品の過剰投与や副作用などネガティブな側面ばかりが強調されがちだが、人類は医薬品の発明によってその寿命を飛躍的に伸ばしていた。「死の病」と恐れてきた感染症は、抗生物質の発明により、ありふれた病気になった。あまり意識されないが、いくつかの医薬品は間違いなく、世界史を変え、人類の運命を変えてきた。
医薬の科学はなおも発展の途上にあり、今後さらに大きく社会を変えてゆく可能性を秘めている――というより、確実に変えてゆくことだろう。とすれば、医薬と人類の関わりを、歴史の流れに沿って眺めておくのは、意義のある試みであるに違いない。【商品解説】
目次
- 第1章 医薬のあけぼの
- 第2章 ビタミンC 海の男たちが恐れた謎の病気
- 第3章 キニーネ 名君を救った特効薬
- 第4章 モルヒネ 天国と地獄をもたらす物質
- 第5章 麻酔薬 痛みとの果てしなき闘い
- 第6章 消毒薬 ゼンメルワイスとリスターの物語
- 第7章 サルファ剤 道を切り拓いた「赤い奇跡」
- 第8章 サルファ剤「奇跡の感染症治療薬」誕生の物語
- 第9章 ペニシリン 世界史を変えた「ありふれた薬」
- 第10章 アスピリン 三つの世紀に君臨した医薬の王者
著者紹介
佐藤 健太郎
- 略歴
- 〈佐藤健太郎〉1970年兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職などを経て、サイエンスライター。「医薬品クライシス」で科学ジャーナリスト賞受賞。
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紙の本
薬の話が面白い
2018/02/10 17:39
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウイルスや寄生虫との戦いがリアルに感じられる。薬の発明がいかに人類に貢献しているかわかった。
紙の本
フロンティア開拓史
2022/02/22 12:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
画期的な薬が、世界をどう変えてきたのか。
この本を読んで感じたのは、薬の開発というのは、人跡未踏の地へ人類を送り出すことを可能にするという点で、フロンティアの開拓と同じだということ。
それまでできなかったことができるようになり、新たな地平が開拓され、さらにそこから新たなフロンティアが見えてくる。そういう世界の広がり方を、地球の上でなく、人体を舞台に開拓をしていくのが、薬の開発なんだなと。
紙の本
医薬の歴史
2016/02/11 11:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶたたぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史を変えたというよりも薬の発見・発明によって変わった人類の歴史が綴られていたという印象をもった。
まさに、薬の歴史とその概説本といった内容。
薬が人体に与える影響というものは、中々複雑で難しい領域。
それをなるべく、平遥にわかりやすくという意図が感じられた。
麻薬や阿片、麻酔薬に関する章は、時期的にも参考になった。
お陰で居酒屋談義が弾み、いい意味で雑談王の称号?も得られた。
内容量も丁度いい感じで、さらっと読めた。
電子書籍
人類を救った薬の話
2018/11/06 17:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「世界史を変えた」と言うよりは「人類を救った」薬の話。
現代の目から見ると過去の薬は明らかな毒薬と思われるものが多い。
「昔の人はバカだったなあ」と思うのは簡単だが、現在使われている薬も未来の人の目から見たら「なぜあのような毒薬を」と思われるようなものがあるのではないか。
本の構成は、興味あるテーマを並べた というきらいがあり、今一つ統一性に欠けるが、個々のテーマはとても面白い。
紙の本
薬の歴史
2018/05/31 20:18
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
いくつかの薬が登場しているが、その中で痛み止めとして用いられるものが2つある。モルヒネとアスピリンだ。人類にとって最も切望した種類の薬であろう。前者ががんの痛みなどに対する非常に有用な薬となる一方で、麻薬として場合によっては人を破壊してしまうこともあるのに比べると、後者は胃を荒らすなどの副作用はあるものの、それほど大きな欠点がない薬である(ムコスタやセルベックスと一緒に飲むという方法も考えられるだろう)。本書は面白い本であった。
電子書籍
モノに注目
2022/03/26 21:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かにそう……。ものに注目したら、こんなにも人類の歴史に関わっていることが、理解できます。中には偶然の産物もあり、多大な研究の果てもありー。