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紙の本
神さまのビオトープ (講談社タイガ)
著者 凪良ゆう (著)
事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らすうる波。彼の存在を秘密にしていたが、ある時大学の後輩2人に知られてしまい…。世界が決めた「正しさ」から置き去りにされた人々へに...
神さまのビオトープ (講談社タイガ)
神さまのビオトープ
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商品説明
事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らすうる波。彼の存在を秘密にしていたが、ある時大学の後輩2人に知られてしまい…。世界が決めた「正しさ」から置き去りにされた人々へに贈る、4編の救済の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
☆☆☆祝 『汝、星のごとく』2023年本屋大賞受賞!☆☆☆
「幸せ」のあり方を問う作家・凪良ゆうの原点がここに!
世の中は秘密だらけで、それでもなんの不都合もなく回っている
誰かに迷惑さえかけなければ
いろんな幸せのかたちがあってもいい。
それが歪なものなのかは誰にも決められない。
だってその人にぴったり合えばそれはもう歪なものではなくなるから。
どうしてもこの本を読んで欲しいーー紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子
夫の幽霊と暮らすうる波を取り巻く、秘密を抱えた彼ら。
世界が決めた「正しさ」から置き去りにされた人々へおくる救済の物語。
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。【商品解説】
事故死した夫の「鹿野くん」と一緒に暮らすうる波。彼の存在は誰にも知られず、秘密だ。ある時大学の後輩がうる波を慕い訪ねてくる。【本の内容】
目次
- プロローグ 秘密I
- アイシングシュガー
- マタ会オウネ
- 植物性ロミオ
- 彼女の謝肉祭
- エピローグ 秘密II
収録作品一覧
秘密 1 プロローグ | 7−18 | |
---|---|---|
アイシングシュガー | 19−89 | |
マタ会オウネ | 91−146 |
著者紹介
凪良ゆう
- 略歴
- 凪良ゆう(なぎら・ゆう)
京都市在住。2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。BLジャンルでの代表作に連続TVドラマ化や映画化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年に本作『神さまのビオトープ』を刊行し読者から高い支持を得る。19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は22年5月に実写映画が公開された。20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。22年刊行の『汝、星のごとく』が第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位に、そして23年、2度目となる本屋大賞受賞作に選ばれた。
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紙の本
せつないけれども優しいお話
2022/07/22 17:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みづき - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごくおもしろかったです!
ありえない状況からスタートしますが、
うる波と鹿野くんを取り巻く登場人物にそれぞれスポットが当たってお話が進んでいくので、ページをめくる手が止まりませんでした。
一見、幸せそうに見えたり、勝ち組だったりする人が意外な闇や秘密を抱えていたり、話の最後で大どんでん返しがあったりと、すっかり引き込まれてしまいました。
凪良さんの小説では、一つ一つの状況は私にとって現実味のない事がほとんどのはずなのに、登場人物の脆くて不器用な内面と、それでも自分の軸(信念)を貫いて生きていくんだという覚悟にふと共感してしまいます。
種類は違えど、誰もが心に何かしら抱えながら生きているからこそ、琴線に触れるのかもしれませんね。
電子書籍
百点満点
2021/12/18 17:54
4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:インディゴさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
試し読みで惹かれて購読。作家買い。凪良作品だぁぁぁぁ!と読んでうわぁってなりました。底がない。凪良作品には底がない。私の中では広がりしか感じない。BL・非BLとも全作品制覇したい〜!
紙の本
作家買い。
2017/05/09 23:19
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やちゃまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家買い。
凪良さんファンなのでBL作じゃなくてもやっぱり読みたい。
一般作でも凪良さんの独特の世界観、説得力、出てました。
うる波と鹿野くんの生活がベースになっての短編4編。
ほろ苦い切なさがどのお話からも感じました。
決して絶望ではないのだけれど、でもその結末が何だか救われるようでやっぱり救われ
ないというか。
うる波自身も現実では夫を亡くしているという立場なので。
愛にはいろんな形があり、目に見えるもの、形になるものだけじゃないっていうのは
分かるのだけれど、でもやっぱり切ない。
正直、凪良さんの作品だから読了したけれど、そうじゃなかったら読み続けるのは
ちょっとしんどかったかな。
今の私が本(物語)から“元気”を欲しているからかもしれないけれど。
余談ですが、私の想像では金沢くんと秋穂ちゃんはやっぱり金沢くんの方が振っちゃう
と思う。
だって秋穂ちゃん(の精神年齢は)はすでに金沢くんの“フェチ域”超えてますからー
(笑)
紙の本
普通ではないひとたち
2021/04/16 23:50
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
数の力を振りかざして、
実態のわからない「普通」を押し付けてくる多数派より、
常識にとらわれないささやかな自分の信念と幸せを、
薄氷を踏むような思いで大事にしている
少数派の普通でないひとたちの方がずっと魅力的でした。
普通ではないって、そんなに悪いことなんでしょうか。
電子書籍
寄り添うこころ(ネタばれあり)
2020/08/11 14:09
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
凪良ゆうさんの作品は初めて読みました。冒頭で主人公の夫の死という衝撃は、読み進むうちに、薄れ、独特の世界観に浸るうちに、すんなり受け入れられる世界となっていきました。やさしい文体で、読みやすいと思います。連作短編集ですが、すべての物語に通奏低音のように流れているのは、社会通念とか、常識といったことがいかに人を差別したり、傷つけているかという想いです。自分の物差しだけで、この人はヘンだと思うことは、誰にでもあることですが、行き過ぎると人を縛るのだと思いました。自戒も含めて、コロナウィルス感染に対する自粛警察のように、自分の物差しだけを信じることのないように、相手のこころに寄り添うというこころを持ちたいと思いました。
電子書籍
短編集
2017/05/24 23:11
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公とその夫の性格に共感を覚えなかったせいか、正直、あまり楽しめませんでした。
どれも、余韻を残した終わり方なので、ラストは、あんな感じで良いとは思いますが、読後感は悪いです。
逆に、千花ちゃんや、金沢くんの方が、はっきりしてて、好感が持てました。
紙の本
不思議な感覚で、予想外に引き込まれました
2022/03/15 16:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずは、「死んだ夫の幽霊と暮らす事」を受け入れるのが大前提で、そうしないとどうにも話は進まないのですが…
クセのある人達ばかりが登場します。
彼氏の命を奪う女の子のお話と、ロリコンを正当化する大学生のお話は、空恐ろしいです。だけど、何故か何か引き込まれて、メルヘンぽく感じる部分も多々あります。
不思議な魅力を感じました。
紙の本
何がそこまでいいのか
2023/12/30 12:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり評価高いけど、何がそんなにいいのかな。
いろんな価値観を受け入れましょうって?
実際のところ身近にいたら、絶対何気無い言動で傷つけちゃいそうだなあ。