「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
はじめての親鸞 (新潮新書)
著者 五木寛之 (著)
いったい、なぜ魅かれるのか−。五木寛之が大河小説「親鸞」三部作を完成させた探究と想像をもとに、親鸞の時代と実像、思想と生き方に迫る。2015年に行われた新潮講座「人間・親...
はじめての親鸞 (新潮新書)
はじめての親鸞(新潮新書)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
いったい、なぜ魅かれるのか−。五木寛之が大河小説「親鸞」三部作を完成させた探究と想像をもとに、親鸞の時代と実像、思想と生き方に迫る。2015年に行われた新潮講座「人間・親鸞をめぐる雑話」全3回をもとに加筆修正。【「TRC MARC」の商品解説】
史実か伝説か、思想か信仰か。謎だらけの巨人をひと摑み! 波瀾万丈の生涯と独特の思想―いったいなぜ、日本人はかくも魅かれるのか? 半世紀の思索をもとに、その時代、思想、人間像をひもとく。平易にして深い名講義。【商品解説】
いったい、なぜ魅かれるのか。大河小説『親鸞』三部作を完成させた探究と想像をもとに、その時代と実像、思想と生き方に迫る講演録。【本の内容】
著者紹介
五木寛之
- 略歴
- 〈五木寛之〉1932年福岡県生まれ。早稲田大学露文科中退。作家。「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、「青春の門 筑豊編」他で吉川英治文学賞を受賞。他の著書に「大河の一滴」など。
関連キーワード
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
本のタイトルに「はじめての」とはあるものの、なかなか深い
2017/10/14 23:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の五木氏がお話された、3つの講義を文章にした本です。
特に印象に残ったのは、第2講にある、以下のようなお話。
仏教の戒律には「不殺生戒」というものがある一方、人間は他の生き物を殺さねば生きていけない存在であるという「原罪」を背負った存在であるということ、この矛盾が書かれた箇所です。
当時はそんな戒律に耐えうる者は全く現れず、それ以外でも時代背景として、天災も人災も絶えない、荒みきった「末法の世」だった。だからこそ、法然上人、親鸞聖人による「南無阿弥陀仏」(「南無」は、まさに「この身をお任せします」という感じの意味ですね)の心を最重要とする浄土仏教は広く受け入れられてきたということが良く分かりました。
そして、第3講に書かれている、阿弥陀仏を「自分自身の母親に例える」という考え方も面白かったです。
確かに、浄土真宗は仏教の中では比較的一神教に近い教えのようですし、今も当時も間違いなく多神教国家である日本では馴染まないと考えられます。
それについて、五木氏は「母親」は世の中にはたくさんいるけど、「自分自身の母親」はたった一人しかいないのと同じように、
「さまざまな神仏の存在を認める」けど、「自分自身は阿弥陀仏に帰依する」ことを明確にする、という解釈をされていました。