電子書籍
偉い人ほどすぐ逃げる
著者 武田砂鉄
「このまま忘れてもらおう」作戦に惑わされない。偉い人が嘘をついて真っ先に逃げ出し、監視しあう空気と共に「逆らうのは良くないよね」ムードが社会に蔓延。「それどころではない」...
偉い人ほどすぐ逃げる
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偉い人ほどすぐ逃げる
商品説明
「このまま忘れてもらおう」作戦に惑わされない。
偉い人が嘘をついて真っ先に逃げ出し、監視しあう空気と共に「逆らうのは良くないよね」ムードが社会に蔓延。「それどころではない」のに五輪中止が即断されず、言葉の劣化はますます加速。身内に甘いメディア、届かないアベノマスクを待ち続ける私……これでいいのか?
このところ、俺は偉いんだぞ、と叫びながらこっちに向かってくるのではなく、そう叫びながら逃げていく姿ばかりが目に入る。そんな社会を活写したところ、こんな一冊に仕上がった。(「あとがき」より)
第1章 偉い人が逃げる ―忘れてもらうための政治
第2章 人間が潰される ―やったもん勝ち社会
第3章 五輪を止める ―優先され続けた祭典
第4章 劣化する言葉 ー「分断」に逃げる前に
第5章 メディアの無責任 ―まだ偉いと思っている
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紙の本
言葉を蔑ろにする者たちへのアンチテーゼ。
2021/09/21 14:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
国民の未来のため、被災地復興のためと大義名分を振りかざし強行した東京五輪。
国民や被災地の方が望んでいないにもかかわらず自らの利益を追求するために、国民の声を捏造する。
政府は、あなた方のためを思ってやっているんですよ、という態度を常々取ってくるが一度でも国民の声に耳を傾けようとしたことがあっただろうか。
本書ではそうした「偉い人」たちに対し言及していく。
その対象は政治家だけに留まらず、本来批判的立場を取るべきにもかかわらずどこまでも政府に従順なメディアや、自身の思想を信じて疑わない作家や評論家等々多岐にわたる。
本書で言及されている人たちに通ずるのは、どこまでも言葉を蔑ろにしているということ。
自身への質問に対し質問の仕方が高圧的だと被害者面をし回答を拒否する行為や、約束事を平気で反故する彼らの言動は、言葉の存在価値そのものを貶める。
そんな彼らに対し異議を申し立てると異議を申し立てた側に対して、まぁまぁ落ち着こうよと諭すようなことを言ってくる人々が一定数いるという事実に絶句。
政府、メディア、国民が手を取り合って現状維持と保身を第一と考える状況は果たして正常なのか。
批判や冷笑的態度、抵抗という概念が一方的に悪であると弾圧される社会に変化の余地はない。
そんな社会に対し、批判と冷笑そして抵抗を貫く著者。
彼の態度を特別視しヒーローとして持ち上げるのではなく、私たち一人一人が自身の頭で考え抵抗していかなければならない。
ディストピアといっても過言ではない現代社会のおいて、これ以上従順である必要は全くない。
自らの保身や言い訳のためだけに言葉を使い、言葉を蔑ろにする人たち。
彼らに対して、言葉の価値を信じ的確な指摘を繰り返す著者の筆致にはどこか爽快感さえ覚える。
追従ではなく抵抗を選択する人を一人でも多く増やすための起爆剤となるであろう作品だ。
紙の本
偉い人
2021/09/11 07:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
「偉い人」という人が、どのような人を示すのかは、語る場面で異なるであろう。しかし、主な仕事が隠蔽・改竄・忘却・密約ではないかと疑われている人たちが偉い人であり、その逃げ足がとにかく早い、と著者は記す。現代日本社会の時事問題に、突っ込みを入れ、言葉をもてあそぶなという。言いっぱなしである政治家の、あるいは評論家たちの、発する言葉への責任は、自覚してほしいものである。
電子書籍
エライ人ねえ……
2022/07/24 19:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
クスッとしてしまいました。しかしまあ、いちいち、納得できることの多いこと……。そうだったなぁ……と、思いだしました。結局、あやふやのことの多いことー。気になったのは、感情に任せた筆使いかな……もう少し冷静に書いて欲しかったです