わかれ縁 狸穴屋お始末日記
著者 西條奈加
シリーズ化も決定! 西條奈加の〈ど真ん中〉傑作人情時代小説「もう、嫌だ!」定職にもつかず浮気と借金を繰り返す亭主の元を飛び出した絵乃は、ひょんなことから離縁の調停を得意と...
わかれ縁 狸穴屋お始末日記
商品説明
シリーズ化も決定! 西條奈加の〈ど真ん中〉傑作人情時代小説
「もう、嫌だ!」定職にもつかず浮気と借金を繰り返す亭主の元を飛び出した絵乃は、ひょんなことから離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」の手代見習いとなる。そこに舞い込んでくるのは、いずれも家族の“情”がこじれた難題ばかり。果たして絵乃は一人前の公事師となり、自身の離縁も成し遂げられるか!? 解説・大矢博子
※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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縁の結び方と切り方
2023/07/26 09:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
離縁がらみの民事訴訟を担う江戸時代の仕組み・公事方を舞台に、主人公・絵乃の自立する女性への成長が描かれる物語。女性が自らの手で自らの人生を決めることの大切さ、生きる力を信じることの大切さを、あらためて知ることになる。人の生きざまにおいて、縁を得ることは、人生のターニングポイントになり、時として離縁も生き方の舵を大きくきることになる。ただ離縁は目的ではなく手段であり、離縁が成り立たないとしても、人生の方向性を改めることになると思った。
江戸時代の離縁事情
2023/07/12 18:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
離縁調停を得意とする公事宿「狸穴屋」を舞台に、江戸時代のさまざまな家族の縁を描いた人情時代小説の文庫化。
連作形式で夫婦不和や嫁姑・親子問題など、江戸時代の生々しい離縁事情が、今の時代にも通じる身近さで描かれていて素直に面白かった。
男女間の気持ちの切れ目や再燃、未練の描き方も精巧を極めていて、時代小説が苦手な人にも幅広くオススメしたい作品。
見習いの主人公への丁寧な説明があり、解説と併せて新たな知識(歴史)も知れて、勉強にもなった。続編が楽しみ。
いろいろな縁がある
2023/07/10 14:53
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い縁、悪い縁、どれも縁には変わりはない。
卑劣で同情のかけらも持てないような夫と別れる為、主人公が重い腰を上げる。
なかなか踏ん切りがつかなかった主人公にそっと手を差し伸べ、引き上げてくれようとする者たちが現れる。その手を握るか離すかは本人次第。
他のいろいろな人生を見ていくうちに、決心が固まっていくプロセスが巧みだと思いました。自分の人生なのだから、大切にしなけりゃ、そう言われているようでした。
縁
2025/02/14 12:04
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い縁も悪い縁もあるよね。
どうにかできるのなら、どうにかしたいもの。
それにしても、公事宿のご主人はすごいな。
7回結婚・離婚とは。