愛は最高の調味料
2021/05/11 15:40
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の、和田誠さんが描いた平野レミさんの似顔絵が似ているかどうか、そっくりだという人もいれば似ていないという人もいると思います。
でも、これだけはいえます。
平野レミさんという人のことがとてもよくわかる似顔絵だということが。
これこそ夫和田誠さんの愛の力、なんていったら、妻平野レミさんは赤面するでしょうが。
料理愛好家としてテレビの料理番組にも出演し、その大胆な調理法に見る人を圧倒させている平野レミさんのこの本は、2007年の秋に筑摩書房から出た『笑ってお料理』が底本になっているので、使われているさし絵は和田誠さんによるものに間違いない。
この本ではさらに2014年に雑誌に掲載された「夫婦対談 和田誠×平野レミ」と和田誠さんが亡くなったあと雑誌「婦人公論」に載った「鼎談「和田誠を偲ぶ」清水ミチコ×阿川佐和子×平野レミ」が載っていて、これがまたいい。
平野レミさんの魅力だけでなく、和田誠さんの人柄もよくわかります。
何しろこのお二人、和田さんが「死ぬまでにあと何千回レミのご飯を食べられるかな」と言ったといい、レミさんが「それならきちっとやればいい」と応えたほど、料理の対する愛情が深かった。
それは食い意地がはっているのとは、違います。
料理を間にして、愛情をやりとりしていたのだと思います。
だから、この本は料理のレシピとかも載った料理本ではありますが、レミさんの愛情たっぷり愛情本でもあるのです。
和田さんだけでなく、家族全員、その友だちまで。
ユーモアもレシピも
2023/03/19 20:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
平野レミさんの語り口そのままで明るく楽しく読みやすく、ユーモアもありほろりとくるところもありととても面白かったです。和田誠さんと平野レミさんのなれそめは何度読んでも笑ってしまいます。和田誠さんは残念ながら亡くなってしまいましたが、理想の夫と思う方が多いのではないでしょうか。あの年代で家事にも積極的、妻の仕事にも理解があり、料理が口に合わない時の言い方などは感動してしまいました。お二人の夫婦対談、阿川佐和子、清水ミチコとの対談、レシピまで載っています。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
平野レミさんは、やることもお料理も
豪快なイメージだったので、
丁寧に暮らすタイプの食事風景が意外でした。
(ごめんなさい)
市販のめんつゆではなくてレミだれを用意してたり、
お惣菜のおでんを自家製つゆで煮直したり。
家族を思って料理してきた日々があるから
楽しくも美味しいレシピになるんだなーと思いました。
投稿元:
レビューを見る
表紙の和田さんがかいたレミちゃんの絵でまず1発泣ける。
中に書いてるレシピは正直レミちゃんじゃないとできないのでは!!と思うものもあるけど笑、
楽しそうこれなら作ってみたい、料理って誰かのためでも自分のためでもめちゃくちゃ楽しいのかも!が自然に入ってくる☻
レミちゃんの料理がいつも豪快で美味しそうにみえるのは、そこにいつもまっすぐな愛があるからかもしれません。。。
まじで料理いやだったけどちょっと人生観変わったレベルです。わたしには。
和田さん、レミちゃん、息子さんおふたりに嫁さんたちもみんな大好きー!
あーちゃんの本も予約しました〜〜!!!
投稿元:
レビューを見る
楽しく読めたけれど、母親の役割に対する考えがやはり昭和的価値観だなぁと。
巻末の和田さんとの夫婦対談、清水ミチコさんと阿川佐和子さんとの鼎談が良かった。
投稿元:
レビューを見る
レミさんと和田さん。なんて素敵な夫婦。お互いを思いやっていて。唯一無二だったんだなあ。ふたりとも周りの人の幸せを考えている人だったんだろうなと思う。陽のパワー。離れてもきっと一緒だ、このふたりは。
投稿元:
レビューを見る
さくっと読める。
和田さんって素敵な人だったのね。
ラジオを聴いてこの人(平野レミ)は間違いないって思ったんだから人を見る目も確か。
一回だけ大きな声で怒ったのが浮気を疑われた時っていうのも和田さんらしい。
投稿元:
レビューを見る
好きな気持ちと愛にあふれたエッセイ
平野レミ氏が本の中でしゃべってるかんじがして、
とても読みやすかった。
最後あたりはやっぱり泣いてしまったけど。
4人家族だからステーキ4枚いっぺんに焼いちゃうエピソードは笑いました。
投稿元:
レビューを見る
いつもテレビの画面から飛び出してきそうなほどに明るいレミさんの、食についての思いを綴ったエッセイ。ご主人との出会いにまつわるエピソードや、レミさんのお父様が和田さんに伝えた娘への愛に満ちたお願いごと、息子さんたちとのやりとりからは、あたたかな家庭の風景が鮮やかに目に浮かびます。巻末の鼎談も、テンポがよくて面白い!
うま味調味料を使うと食材の個性がなくなってぜんぶ同じ味になってしまう、というのは確かにそうだなぁ、と頷けました。味がつまらなくなってしまう印象。とはいえすべてを完璧に手作りにという理想論ではなく、便利なものを取り入れつつ、できる範囲で工夫しながら「おいしいもの=心をこめて作るご飯(≠贅沢なもの)」を家族にふるまう。そんなレミさんの流儀から、日々の食事について、色々と考えさせられた一冊でした。まずは取り急ぎ、レミ醤作ってみよう。
投稿元:
レビューを見る
和田誠さんと平野レミさん、いい夫婦だなあ。エッセイ的には意外と古き良き日本のスタンダードという感じで、とにかく妻が母が料理する役割におかれているけど、妻であれ母であれ夫であれ父であれ子であれ、こんなふうに食べる人のことを思って料理したいな。
99人にクレイジーと思われても、たった1人にチャーミングと映ったなら幸せじゃんと柄にもなく思わせてもらった。ごちそうさまでした。
投稿元:
レビューを見る
平野レミさん、和田誠さんは本当に素敵な夫婦だなと思った。
元々シャンソン歌手だったレミさんが、料理愛好家になって料理の仕事をするようになったきっかけは、旦那さんの和田誠さんでもあるそうだ。
巻末の清水ミチコ氏、阿川佐和子氏との鼎談で、パートナーが亡くなって寂しくても仕事があってよかったというのが印象に残った。
ほんの少しだろうけれど、人が亡くなる寂しさを趣味や仕事が埋めてくれることもあるだろう。
レミさんの楽しいレシピも載っていて、エッセイだけど手元に置いておくと便利そうな一冊。
絵が和田誠氏で夫婦共著というのがまた素敵だ。
投稿元:
レビューを見る
平野レミの料理愛好家としての道筋、家族のために作り続けた料理に関するエッセイと池著者の個性あふれるレシピの紹介、、また最後には最愛の夫、今はなき和田誠との対談、そして阿川佐和子、清水ミチコとの鼎談を掲載、盛り沢山の内容である。
エッセイ部分はそれまでも自身の著書で語られたことが多かったが、和田誠との対談や阿川、清水両氏との鼎談はなかなか面白かった。特に鼎談は和田氏が亡くなってからのもので、著者の和田氏に対する思い、家族愛が伝わってくる。
投稿元:
レビューを見る
シャンソン歌手にして料理愛好家の平野レミによる料理との関わり、夫和田誠との出会いから死別まで、そして取っておきのレシピ。
テンポの良い語りと同様にサラサラっと読める一冊。とにかくこの夫婦の出会いと結婚生活が面白い。料理はこの夫婦が揃ってこそのもの。好きな人においしく食べてもらいたいという気持ちが最良の調味料であることを教えてくれる。
2007年に刊行された本に対談二つを追加したもの。この対談がこれまた絶品。
投稿元:
レビューを見る
テキトーでいいのよって言ってるイメージの平野レミさんだけど、料理のこだわり、とくに芯の部分はしっかりしている。良い本だけど私には今それを受け止める余裕はなかったので星3つ。レミさんのイメージを期待して読むと、他の人もそうだとおもう。
投稿元:
レビューを見る
レミさん大好き!和田家の人たちは愛のある温かみがあってみていて気持ちいい。和田明日香さんのレシピ本も持ってます。
レミさんのエッセイ、読んでみたかったので本屋で見つけて一度温めつつ即購入。正直、「レトルトそのままだと子供がかわいそう」とか時代に合わない、人によっては傷つく考え方だなぁとは思った。
でも、忙しくても手間を省きながら自分の「手」を加えた料理を出したいという彼女のこだわりは素敵。レミさんのこだわりは彼女のものと割り切って読めれば良い本だと思います。しっかり?やっている彼女の話には、「自分にはできない」と傷つく必要はないはず。
文字のみ(時折和田誠さんの絵)のこの本に載ってるレシピは想像力をくすぐる不思議な存在に。