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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/02/22
- 出版社: 毎日新聞出版
- サイズ:19cm/293p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-32624-5
紙の本
わたしのベスト3 作家が選ぶ名著名作
著者 毎日新聞出版 (編),和田誠 (イラスト)
『毎日新聞』書評欄「今週の本棚・この3冊」約20年分から選りすぐった、ベスト・セレクション。100人超の人気作家たちが、実作者ならではの視点で、名著のたのしみを語る。【「...
わたしのベスト3 作家が選ぶ名著名作
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商品説明
『毎日新聞』書評欄「今週の本棚・この3冊」約20年分から選りすぐった、ベスト・セレクション。100人超の人気作家たちが、実作者ならではの視点で、名著のたのしみを語る。【「TRC MARC」の商品解説】
この本、読んだ?
100人超の人気作家たちがすすめる、エンタメ、古典、話題作。
読んで役立ち、ながめて楽しい極上のブックガイド!
◎手に汗握る娯楽作◎何度でも読みたい名作◎現役作家の話題作◎テーマで選ぶ異色作
毎日新聞書評欄「今週の本棚・この3冊」約20年分から選りすぐった、ベストセレクション。
作家たちが実作者ならではの視点で名著のたのしみを語る!【商品解説】
目次
- Ⅰ 物語に遊ぶ
- 江國香織・選 クレイグ・ライス/若島正・選 エルモア・レナード/佐藤多佳子・選 レジナルド・ヒル/天沢退二郎・選 J・R・R・トールキン/三木卓・選 C・S・ルイス/小川洋子・選 F・H・バーネット/落合恵子・選 ささめやゆき/松浦寿輝・選 倉橋由美子/馬場啓一・選 モーリス・ルブラン/恩田陸・選 ロアルド・ダール/清水義範・選 西原理恵子/湯川豊・選 藤沢周平/養老孟司・選 ディック・フランシス/伊藤比呂美・選 井上雄彦/逢坂剛・選 ダシール・ハメット/原尞・選 レイモンド・チャンドラー/やなぎみわ・選 高野文子/島田荘司・選 コナン・ドイル/中島京子・選 カズオ・イシグロ/吉本ばなな・選 萩尾望都/綾辻行人・選 横溝正史/今野敏・選 筒井康隆/湊かなえ・選 アガサ・クリスティー/北村薫・選 フジモトマサル/小林信彦・選 パトリシア・ハイスミス/米澤穂信・選 泡坂妻夫/池澤夏樹・選 ジョン・ル・カレ
- 夏目房之介・選/関川夏央・選 手塚治虫の3冊
- Ⅱ わたしを作った本
- 北杜夫・選 トーマス・マン/吉村昭・選 丹羽文雄/児玉清・選 シュテファン・ツヴァイク/堀江敏幸・選 菅野昭正/中江有里・選 遠藤周作/保坂和志・選 小島信夫/池澤夏樹・選 カート・ヴォネガット/松井今朝子・選 三遊亭円朝/中村文則・選 ドストエフスキー/青野聰・選 ノーマン・メイラー/加賀乙彦・選 大岡昇平/太田光・選 太宰治/池内紀・選 花田清輝/佐伯一麦・選 庄野潤三/佐藤良明・選 J・D・サリンジャー/外山滋比古・選 内田百閒/角田光代・選 開高健/藤沢周・選 村上龍/平野啓一郎・選 三島由紀夫/道尾秀介・選 久世光彦/関川夏央・選 山田風太郎/桐野夏生・選 林芙美子/古井由吉・選 シュティフター/諸田玲子・選 向田邦子/天童荒太・選 坂口安吾/石田衣良・選 アルベール・カミュ/穂村弘・選 塚本邦雄/篠田節子・選 円地文子/古川日出男・選 吉増剛造/萩原浩・選 ジョン・アーヴィング/畠中恵・選 都筑道夫/三浦しをん・選 丸山健二/青来有一・選 野呂邦暢/内田樹・選 村上春樹/綿矢りさ・選 アーネスト・ヘミングウェイ/戌井昭人・選 川端康成/大泉実成・選 水木しげる/水村美苗・選 夏目漱石
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紙の本
何冊も読みたくなる本を発見した
2020/11/27 23:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
児玉清氏の選んだシュテファン・ツヴァイクの本、そして中江有里氏が選んだ児玉清の本、川上弘美氏が選んだ江國香織の本、阿川佐和子氏が選んだ阿川弘之の本となかなか興味の湧いてくる読書ガイドでした
紙の本
和田誠さんの似顔絵がいっぱい
2020/07/15 15:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日新聞には故丸谷才一氏が尽力した人気の書評欄があります。
その一角に「今週の本棚・この3冊」という囲み記事があって、この本はおよそ20年にわたるこのコーナーから選りすぐったものをまとめたものです。
100人以上の作家や著名人が一つのテーマ、それは一人の作家からの3冊でもいいし、テーマで選んだ3冊でもいいのですが、で「わたしのベスト3」を綴っています。
書評というよりブックガイドとしての色合いが強いですが、さすがにここで紹介されている人たちは限られた文字数の中で読ませる技術に長けていて、読んでみたいと思う本がきっと出てくると思います。
そして、このコーナーの人気が高かったのにはもうひとつ仕掛けがあって、それが和田誠さんの似顔絵です。
人気タレント「タモリ」をテーマに3冊を書いた樋口毅宏さんはこの欄の執筆を引き受けるに際して「憧れの和田誠さんに自分の顔を描いてもらえると知り、人生最大のチャンスとばかり」に引き受けたとあります。
それは樋口さんでなく、多くの執筆者もそうだったのではないでしょうか。
和田さんの似顔絵を見ているだけで、楽しくなります。
そんな和田さんの3冊を丸谷才一さんと三谷幸喜さんが選んでいます。
二人が選んだのはそれぞれ別なものですから、和田さんの本が6冊も選ばれたことになります。
丸谷さんも和田さんも今はもういなくなって寂しいですが、きっと天国で楽しく本の話でもしているのでしょうか。
紙の本
これで最後かな。「この3冊」
2023/05/14 22:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日新聞の書評欄に「今週の本棚・この3冊」という欄があり、作家を始め有名人やその道の専門家などがお題に沿って本を3冊選ぶというものらしい(私は毎日新聞を購読していないので、実際の書評欄を見たことがないのです。すみません)。
毎日新聞の書評欄が丸谷才一によってかなり充実したものとなったのがもうずいぶん前の話で、その時からこの「この3冊」という欄も出来たということだから、長く続いている書評なわけだ。なので、どんな評者がどんなテーマでどんな本を選んだのか、そこにどんな思いや批評があるのか、というのがこの一連の書評の面白い所なのだろう。すでに、『私の選んだ文庫ベスト3』や『本読みの達人が選んだ「この3冊」』といった形で単行本化もされている。
今回は2001年6月から2016年6月に掲載されたもので、そのタイトルのとおり多くの作家がそれぞれのテーマに沿って選んだ名著名作について収められている。もっとも、作家と言っても小説家に限らず、選ばれた名著名作も小説に限らず詩やマンガ、果ては映画などまで、よくぞこんなに集めたものだと思えるくらいだ。
そして、特に手塚治虫、ガルシア・マルケス、松本清張、和田誠についてはそれぞれ2人の評者がその作品について書いているのが収められている。なぜこの4人だけ特別なのかよくわからないが、まあそれだけ語ることが多い作品をものにしている人たちであるには違いない。
もっとも、和田誠については特に特別なのかもしれない。この書評シリーズの挿絵をずっと描き続けてきたのが和田誠だったのだから、末尾を飾るにふさわしい選択ということか。
過去の単行本化の際の装丁も含めて、個人的にはそれぞれの書評を楽しみながら、実は和田誠の絵を一番楽しんでいたのだったが、この本ではその楽しみの幾分を失ってしまった。収められている絵はすべて和田誠のものなのだがすべて過去のものであり、本の装丁が和田誠でなく南伸坊によってなされている。そう、この本は和田誠が亡くなってから刊行されたものだったのだ。
多くのところで語られているようにこの「この3冊」の書評シリーズは丸谷才一の趣意に沿ってなされ、和田誠の絵が添えられているところが一番面白いところだったのだが、この本ではもう楽しむことができなくなってしまったのだ。
最後に収められている丸谷才一が選んだ「和田誠の3冊」(2001年4月1日付けのもの)が、とても寂しさを感じさせる。