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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2022/11/11
- 出版社: BL出版
- サイズ:21cm/208p
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-7764-1061-4
紙の本
奉還町ラプソディ
岡山に引っ越してきたぼくは、奉還町商店街に住むあつしと仲良くなった。そこは、若い頃ミュージシャンを夢見ていた「沖原整骨院」のじいちゃん先生をはじめ、個性的な人ばかりで…。...
奉還町ラプソディ
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商品説明
岡山に引っ越してきたぼくは、奉還町商店街に住むあつしと仲良くなった。そこは、若い頃ミュージシャンを夢見ていた「沖原整骨院」のじいちゃん先生をはじめ、個性的な人ばかりで…。お年寄りと子どもの交流を温かく描く。【「TRC MARC」の商品解説】
山口から岡山に引っ越してきたぼくは、奉還町商店街のまんじゅう屋の息子、あつしと仲良くなった。奉還町は、大政奉還で配られた奉還金をもとに、武士が商売を始めたという歴史のある町だ。そこには、毎日金髪のマネキンたちといっしょにおっかない顔で店の前につったってる「レディースファッションべにや」のおっちゃんや、店であつかうすべての種を育てて観察し、記録をつけている「たねやのノダ」のおばあちゃん、若いころミュージシャンを夢見ていた「沖原整骨院」のじいちゃん先生など、個性的な人だらけで……。
子どもたちの目をとおして、お年寄りや彼らの人生を温かく描いた児童文学作品。
本の体裁はA5変判・厚表紙上製本(ハードカバー)【商品解説】
目次
- 1.べにやのおっちゃん、とぶ
- 2.いのうえさん、たたかう
- 3.みつさん、ころがる
- 4.ナミばあ、いく
- 5.ツァイチェン
- 6.ぱんぱかぱーん
収録作品一覧
べにやのおっちゃん、とぶ | 5−41 | |
---|---|---|
いのうえさん、たたかう | 43−78 | |
みつさん、ころがる | 81−111 |
著者紹介
村中 李衣
- 略歴
- 〈村中李衣〉山口県生まれ。児童文学作家、ノートルダム清心女子大学教授。「チャーシューの月」で児童文学者協会賞、「あららのはたけ」で坪田譲治文学賞受賞。ほかの作品に「こくん」など。
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紙の本
高齢者が元気いっぱいの児童書
2023/10/20 07:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書の普及の推進で文化の向上と社会の進展に寄与する目的で結成されたのが
「読書推進運動協議会」という組織で、
そこから成人の日に合わせて「若い人に贈る読書のすすめ」、
敬老の日に合わせて「敬老の日読書のすすめ」という
リーフレットが作成されている。
小さな冊子ながら、それでも24冊のおすすめ本が紹介されていて、
今年の「敬老の日読書のすすめ」の一冊に、
この村中李衣さんの『奉還町ラプソディ』がはいっていた。
挿絵を石川えりこさんが描いていて、シニア向けのおすすめ本ながら、
これはれっきとした児童文学なのだ。
岡山にひっこしてきた「ぼく」には、「奉還町商店街」でまんじゅう屋をしている
あつしという友達ができる。
この二人の小学生が主人公だが、
二人以上に活躍するのが「奉還町商店街」の老人たち。
そもそもこの商店街は、「大政奉還」の際に配られた奉還金でもとに始まった
歴史のあるところだが、
多くの店の主人たちはみな年をとっている。
商店街も寂れつつあるが、それでもみんなへこたれていない。
こわい顔をいた洋服屋のおじさんも、
年取った理髪店のいのうえさんも接骨院の先生も苗屋のおばさんも
みんな元気だ。
小学生の二人はそんな老人の元気にふりまわされる。
でも、そんなことを「ぼく」たちは嫌っていない。
むしろ、一緒に楽しんでいる。
そうやって読んでいくと、
この物語は児童書ではあるが、老人向けでもある
そんな贅沢なつくりになっている。
この本を読んだ子どもたちがおじいちゃんやおばあちゃんの笑顔を見たいと
言い出すかもしれない。
紙の本
からっとしていて読みやすい
2023/12/05 19:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
山口から母の仕事の都合で岡山に越してきた小学生のさとし。
家の近くにある奉還町商店街の人たちとの交流を描く。
特に困った問題が起こったりはせず、おばあちゃんの博多行きにつきそったり、散髪屋で髪を切ってぜんざいをごちそうになったりと平穏な日々が綴られていますが、さとしの友達のあつしの明るいキャラクターもあいまって読みやすいです。
主人公と友達のあつし以外の登場人物はお年寄りが多い印象。しかも皆濃い。
商店街の古株と新参者?の橋渡しをしてると言うあつしはえらい。ちょっぴり大人に見えました。