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〈サラリーマン〉の文化史
著者 鈴木 貴宇
明治維新から西欧にならって殖産興業を急ぎ、新しい組織=株式会社が次々にできたことで生まれたサラリーマンはどのように「成長」してきたのか。現在では「ありふれた一般人」の総称...
〈サラリーマン〉の文化史
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〈サラリーマン〉の文化史 あるいは「家族」と「安定」の近現代史
商品説明
明治維新から西欧にならって殖産興業を急ぎ、新しい組織=株式会社が次々にできたことで生まれたサラリーマンはどのように「成長」してきたのか。現在では「ありふれた一般人」の総称とされるサラリーマンは、いつ社会に登場したのか。また、サラリーマン層を「安定」の表象とする社会意識の浸透には、どのような歴史的・社会的背景があるのか。
「ありふれた一般人」という集合体としてだけ語られがちなサラリーマンに焦点を当て、彼らが生きた各時代の社会のなかで、彼らのどのような心情が様々な文化表象に反映されてきたかを明らかにする。具体的には写真、漫画、映画、そして文学作品、とりわけ文学作品という虚構の背後にそびえる社会状況をサラリーマンの視点から読み解いていく。
立身出世、小市民、インテリ、労働組合――。かつて「一億総中流」といわれ、その象徴として「安定と平凡な家庭生活」の代償に働き続けたサラリーマンたちのさまざまな表情を、各時代を生きたリアリティとともに浮き彫りにする労作。
目次
- はじめに
- 序 章 〈サラリーマン〉をめぐる言説――あるいは、彼らはどこから来たのか
- 1 問題の設定と本書の構成
- 2 これまでの「サラリーマン」論――先行研究概説
- 3 サラリーマン表象からみる日本社会
- 4 「文化史」というアプローチの必要性とその意義
- 第1章 〈サラリーマン〉前史としての一八七〇年代から一九一〇年代――士族、立身出世主義、そして煩悶青年
- 1 没落士族と官吏たちのプライド――「士族サラリーマン」と「洋装」の表象
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サラリーマンとは何を映し出していたのか
2022/11/20 09:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1960年代ごろを中心に、サラリーマンそのものというより、文芸作品やメディアの考察を通じてサラリーマンとその時代について考察した研究。
あとがきで、著者が、親より祖父に影響を受けているように書かれているのが興味深かった。
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会社員
2024/03/18 16:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamu - この投稿者のレビュー一覧を見る
サラリーマンの文化史ということで時代がよくわかって面白かったです。サラリーマンもいろいろと変化があってすごかったです。