電子書籍
つけびの村
著者 高橋ユキ
2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……それらはすべて〈...
つけびの村
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
つけびの村 噂が5人を殺したのか?
商品説明
2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。
犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……
それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。
気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、
ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。
〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない!
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
謎が謎を呼ぶ
2023/11/28 15:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山口県の過疎の集落で起きた放火殺人事件。捕まえられた容疑者は、元々その集落の出身であるものの、若い頃は都会で働き、中年に至って帰郷してきた。地元に馴染めず、孤立していた。
事件の背景は?
著者は地元に足を運び、集落で暮らす人たちに取材を試みる。狭い集落の中で飛び交う噂話は本当なのか、思い込みから作り上げられたデマなのか。
曖昧糢糊とした不気味さが事件を形づくっていったのだろうかと印象を抱く。
紙の本
階段から転がり落ちるように…
2021/12/29 12:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たにぐち - この投稿者のレビュー一覧を見る
山口連続殺人事件の取材を重ねたノンフィクション。自分が殺害したのではないと主張する犯人の手紙が掲載されており、字体から何から独特でぞっとした。
紙の本
閉鎖的な集落で一体何が起きていたのか。
2021/12/14 20:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山口県の集落で一夜にして5人の村人が同じ集落に住む村人に殺された事件について、著者が丁寧な取材を重ねて真相に迫るノンフィクション。
事件が起きた集落は娯楽もなく、限られた住人しかいないため、噂話がはびこっており、動物が死ぬなどの不可解な事件ももともと起きていた。村八分という言葉があるように、閉鎖的な空間では都会よりも人間関係でこじれると生きていくことが難しいということがよくわかったし、誰か敵を作ることで団結を深めるということはどこにでも起きている人間の悲しい性質だなと思った。
またこの本で、何をもって心身喪失、心身耗弱とするか明確な定めがないことから、刑法39条に該当する刑事裁判において、人が人を裁くことの難しさをよく理解できたし、さらにたとえ死刑判決が出たとしても、今回の事件のように妄想障害で自分の罪を冤罪と信じて死刑になる死刑囚もいるのだと思うと判然としない気持ちになった。
著者も感じたように、村人の様子や発言にどこか違和感を覚える展開で、実話なだけに読めば読み進めるほど薄ら寒い恐怖を感じた。
紙の本
「 浜の真砂は尽きるとも・・・・」
2019/10/10 04:35
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「浜の真砂は尽きるとも」ではないが、死刑囚の身が尽きたとしても、やはり、「世にウワサ話のタネは尽きまじ(世にウワサのタネは無くならない)」と言う感を、しみじみ、ヒシヒシと、すごく重たく感じてしまう一冊。 だから、この「重たさ」に十分耐えられる状態で読まないと、脳がウニになるし、酷く疲れてしまう。ーーーーーーまっ、我らは、皆、ウワサの海ーーーそれも、今やネットと暮らしてるから「ウワサの大海」の中に棲む「魚や生物」だとも感じる。 しかし、よくも、ここまで肉薄したなぁ〜と言う感じだ。
紙の本
やや掘り下げ不足の感
2021/02/28 10:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2013年7月山口県周南市の限界集落で発生した5人殺害放火事件の取材録。比較的記憶に新しく、8年も経つとは思えない。加害者は死刑が確定し、2021年現在も服役中。
取材の苦労は窺えるが、加害者の心の闇に迫りきれていないのが残念。肉親が取材に応じず、死刑囚との文通・面会は厳しく制限されているためもあるだろうが。書籍化は早すぎたのではないかと思う。もっと調査と取材を重ね、事件を深く掘り下げてから出版したほうがよかったかもしれない。
「古老の巻」は読み応えのある章。だが、複数の人の話を一人称にまとめたというあとがきを見て少し落胆した。こうした取材録はあくまで事実に即するべきで、実際と異なる一人称として改変するのはやり過ぎと思ったからだ。
加害者が凶行に至るまでは、生い立ちから集落のいびつな人間関係まで複合的な要因があるだろう。この事件には更なる解析が必要だと思う。