紙の本
シリーズ最終作
2022/07/31 23:16
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとも寂しい気持ちになりますが、全4作からなる「旗師・冬狐堂」シリーズもこれで読み納め。今回も美術品を巡る上品な謎解きを楽しめますが、主人公をはじめとした登場人物達の内面的な部分、過去の掘り下げも見受けられ、より登場人物たちの魅力が深まっています。このシリーズ、もっと続いて欲しかったなぁ。
紙の本
陶器と磁器の違いって知ってますか(笑)
2017/04/25 19:15
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに北森さん。
どの作品も面白いのだけれどパターン的なものを感じて、少し遠ざかっておりました。
旗師と言われる店舗を持たない骨董屋さんである冬狐堂こと宇佐美陶子を主人公にした連作短編集の2作目です。
相変わらず短編ではもったいないのではと思う題材と謎解きの面白さでした。
中でも焼き物が陶磁器
つまり陶器と磁器に別れ別物であることをこの作品で今頃知りました。
何年もTVで「なんでも鑑定団」見てきてたのに(苦笑)。
他にも読んだら他人に知ったかぶりをして話たい骨董品・美術品に関する蘊蓄がいっぱいで楽しい一冊でした。
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旗師・冬狐堂シリーズ。
生き馬の目を抜くような厳しい古美術の世界で凛として生きている主人公の宇佐美陶子が男前。
目利きとしての腕に加えて美貌を持つゆえに目立ってしまい色々な人から陥れられたり、裏切られたり、事件に巻き込まれたりとホント毎回ぼろぼろになるのですが、今回はとうとう目利きの命と言える目を患ってしまいます。
悩み苦しみながらも周りの支えと持ち前の高いプライドで戦い生き抜こうとする姿は見習いたいものです。
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旗師・冬狐堂こと宇佐美陶子の過去から始まり、友人横尾硝子の話まで入っている今回。北森鴻氏はこのシリーズを幕引きするのか。
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冬狐堂シリーズの短編集。表題作では瑠璃色の切子細工のグラスに秘められた切ないお話がえがかれています。このシリーズの常連でもある、カメラマンの硝子さんの違った一面が見られた、とても素敵な作品です
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女性が読むとイラっとする表現があるけど、それは私がフェミニストだからだろうか?そんなつもりじゃないけど。
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陶子さんが元旦那Dのために駆け回る。
死に人形っていうのは瞳孔云々で分かるのですが
生き人形と掛けてるのかな?
美術にほんのちょっと関わるものとしては身近な古美術に関わる人たちの生態(特に教授)を思い描いて笑ってしまう。古美術は惚れた好いたっていう数寄物の世界なんだなとしみじみ。
作者、山口のどこの出身なんだろ。
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好きなシリーズの1冊。
とうこの友だちの話があったりと、いつもとちょっと違うかなと思った。
民俗学のやつとかぶるところが多い。
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旗師・冬狐堂短編シリーズ第2弾。
今回は陶子の目が病に侵されるところから始まり、このまま旗師人生が終わってしまうのかと、ちょっと心配したけど、今回も大活躍の陶子さんでした。
骨董の世界を描いたミステリーと言うことも、かなり興味深いですけど、陶子を始め、登場人物がいい人過ぎず、悪い人過ぎず、淡々としているこのシリーズが好きです。
陶子の目の具合は心配ですが、続編もぜひ期待したいところです。
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2009年2月18日購入
冬狐堂ものの第二作。
こちらも大変面白い。
第一作よりも物語としてもまとまっている。
ある方向から強く光を当てたかのような
キャラの描き方に思えるのが不思議だ。
何というか女性がプライベートと称しつつ
眉毛を落としていないような
不自然な感じは何なのだろう?
いやもちろんそれは魅力なのだけれど
なんだか時分とはだいぶ違う感覚なのだと思う。
知ってる人の中では京都のA山さんが
わりとこんな感じだったかとも思う。
自分の感想を読み返してわかったがこの人の作品は
作品の世界に入らないと楽しめないのである。
まあ当たり前の事なのだが
その作業の負担が非常に大きいのが
この人の作品の特徴のように思う。
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『冬狐堂』シリーズ第4作。倣雛心中、苦い瓜、瑠璃の契り、黒髪のクピドの4篇を収録。
目の病を患う陶子の下に、一体の和人形が持ち込まれた。昭和を代表する作家の一品でありながら、わずか10ヶ月のうちに3度も返品された人形。「こいつをおたくで引き取る気はないかい」。そう言った古狸の心中に、旗士として致命的な目の病に犯された陶子への挑戦と嘲笑が渦巻いているのは確かだった。なぜ、人形は返品されるのか、その謎が導く人形作家の真実とは、、、
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今回の作品は、宇佐見陶子の弱い部分とか、それを胸の中に抱えて凛と立つ印象が強調されていて、楽しめましたね〜。相変わらず、骨董のネタがミステリーの鍵となっているのがすごくおもしろい! と言っても、殺人が起きるのは最後の短編だけ。他はどっちかと言うと、骨董作品にこめられた人の思いを追う、っていう色合いが強くて、むしろ私は殺人事件モノより好きですね^^。はぁ〜、なんだかオススメの大安売りですが、オススメなんです!
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久しぶりの冬狐堂シリーズ。蓮杖那智に匹敵するキャラが宇佐美陶子。
ともにかっこいい魅力的な女主人公。
冬狐堂が目を患った。網膜はく離の一歩手前だという。骨董品を扱う仕事にとって、目は命。
それを試すような日本人形の仕事に関わった。その謎を解き、勝利を手にする冬狐堂。
陶子の相棒ともいえる女カメラマンに関わる物語もあり。
そして、かつての夫プロフェッサーDが人形の謎を追って失踪した。それを探す陶子。
短編ではあるけれど、どれも物語に華があり、ストーリーが面白く展開される。
このシリーズを読むたびに骨董品にあこがれる。
おととい鎌倉に散歩に出かけた。
たくさんある骨董品屋を眺めながら、冬狐堂シリーズを思い出し、ときめいてしまう。
落ち着いた風情の中に立ち並ぶ骨董品屋や刀剣店をみると、はるかな歴史の世界に思いが飛び立ち、満喫した。
梅が美しく咲く鎌倉の寺歩きはとても楽しくなぜか懐かしかった。
プロフェッサーDの物語の途中で登場したビスクドール!ちょっと親しみを感じて個人的に嬉しいものが。
本をたくさん読むと、さまざまなモノとの出会いがあってとても楽しい。
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旗師・冬狐堂シリーズの短編集第2弾
骨董業界の真贋の難しさ、闇の部分や、薀蓄が味わえる。
陶子の相変わらな身体を張った仕事ぶりが、とても熱くて短編の密度が濃い。目利きの要である眼を患ってしまう「倣雛心中」から始まるが、その逆境を逆に力の源にしてしまってるのが、もう仕事人として脱帽もの。冬狐恐るべしって感じ。
薀蓄ものとしてはとても面白くて、陶子の戦いと一緒に充分堪能できたのだけど、なんとなく終わり方にさっぱり感がなくて星が3つにしてしまったけど、シリーズものとしての面白さは失われてない。
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問題なく…
なんか読むときに焦ってたかも。さらっと読みすぎた気がする。
呪いの人形は、まぁよかった。
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冬狐堂 シリーズです。
表題作の「瑠璃の契り」ほか3編の短編が紹介されています。
どれもミステリというよりもヒューマンドラマといった感じで少し切ない感じがあります。
読んだ後に少し心に残るものがあると思います。