サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

アプリで立ち読み

hontoアプリの確認

立ち読みには最新の「honto」アプリ(無料)が必要です。

バージョンの確認はアプリの「設定/情報」から確認できます。

最新の「honto」アプリをご利用の方

立ち読みする

最新の「honto」アプリをダウンロードされる方

hontoビューアアプリ

  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 296件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:中学生 高校生 一般
  • 発売日:2009/04/01
  • 出版社: 筑摩書房
  • レーベル: ちくまプリマー新書
  • サイズ:18cm/205p
  • 利用対象:中学生 高校生 一般
  • ISBN:978-4-480-68807-1

読割 50

読割50とは?

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

新書

紙の本

多読術 (ちくまプリマー新書)

著者 松岡 正剛 (著)

読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介し、多読のコツを伝授。自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。【「...

もっと見る

多読術 (ちくまプリマー新書)

税込 902 8pt

多読術

税込 770 7pt

多読術

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 8.5MB
Android EPUB 8.5MB
Win EPUB 8.5MB
Mac EPUB 8.5MB

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ 閲覧期限
ブラウザ EPUB 無制限
iOS EPUB 無制限
Android EPUB 無制限
Win EPUB 無制限
Mac EPUB 無制限

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

紙の本
セット商品

「いま」を考える中学生からのプリマー新書 (ちくまプリマー新書) 15巻セット

  • 税込価格:12,914117pt
  • 発送可能日:購入できません

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介し、多読のコツを伝授。自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

松岡 正剛

略歴
〈松岡正剛〉1944年京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。インターネット上でブックナビゲーション『千夜千冊』を展開中。著書に「日本数奇」「フラジャイル」「山水思想」など。

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー296件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

ユニクロを着るように本を読む

2009/05/04 08:49

19人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 松岡正剛氏の『千夜千冊』全七巻(求龍堂)はすごいとしかいいようのない本だ。偉容でさえある。ぜひ書店なりで現物を見て頂きたいのだが、イメージでいえば、「広辞苑」級の本が七冊並んでいると思っていただきたい。そして、それらがすべて「本の案内」だから、すごい。
 あえて「書評」と書かなかったのは、、松岡氏自身が「書評じゃありません」と語っているからで、では何かと問えば、これは氏の「読書法」にも関係するのだが、「旅行感想記」のようなものと答えている。そうであったとしたら、それはそれで果てしもない旅の記録ではあるのだが。

 そんな「読書の達人」松岡氏が中高生を中心とした若い読者向けの「ちくまプリマー新書」の一冊として「読書の楽しみ」を語ったのが、本書である。
 おそらく読者層を意識してであろう、編集担当者の質問に松岡氏がこたえるといったインタビュー形式でまとめあげられている。
 「ロジカルにならず、といってノウハウばかりにもならず、しかもぼく(松岡氏)の体験談」も程よくまじり、口当たりのいい「読書術」だが、内容は刺激に満ち、このテの本にしばしば見受けられるのだが、若い読者だけではもったいない、充実の一冊である。
 書名は「多読術」になっているが、それに縛られることなく「読書全般の話」として読んでいい。

 少しことわりを書けば、松岡氏のいう「多読」とはそれほど形式ぶった読み方でない。
 むしろ、松岡氏は、ものを食するように、服を着替えるように、本を読むことを推奨している。
 「気負っていても本はカラダになじんでくれない。世の中にいろんな食べものがあるように、本は食べてみないとわからない」(21頁)という。そのことを「生活体験と連動」と書いているが、だからこそ松岡氏は「その本を喫茶店で読んだとか、冬の寒い夜に読んだとか、タイトルに痺れたから読んだとか」(79頁)といったことも無下にはしない。

 松岡氏は「人にはそれぞれの本の読み方があり、好きに読めばいいのです」(131頁)と語っているが、まったくその通りだ。
 しかし、たまにはこういう「読書術」の本を読むことで、さらに刺激的で活発な読書生活が広がるのではないだろうか。
 本とは本当においしいのですから。

 ◆この書評のこぼれ話はblog「ほん☆たす」で。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

刺激的な本の話

2009/11/20 19:26

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る

あらためて説明するまでもないかと思いますが
著者は千夜千冊で有名な松岡正剛氏。
おそらく読書好きには高い知名度を誇る方でしょう。

そのような方の読書方法が気になって手に取りました。
その内容は良い意味で評者の期待を裏切ってくれました。

というのも評者は読書のノウハウがたくさん書かれている
と想像して購入したわけですが、確かにいくつか気になる
ノウハウもあったのですが、実際は本について多面的に語られ
ているといった印象です。
あとがきにも書かれていますが
     
     ぼくが本書でおススメした多読術は(中略)
     うんと柔らかい。もっと認知関係敵で、かなり
     パフォーマティブで、プロセス的で、極めて
     編集的なのだ。
     (中略)
     いいかえれば、第一に読書というものを生活
     体験と連動させ、第二には本を「意味の市場
     の中に位置づけ、第三には読書行為を知的な
     重層作業というふうに捉えたからである。
     (中略)
     読前、読中、読後を分断することなくつなげた
     といってもいい。
     (p203-204)

上で引用している読前、読中、読後に関して具体的に著者が
説明してくれるのは以下の通りでした。

     そもそも読書には「読前術」「読中術」「読後術」が
     あるんだろうと思います。読前術は本との接し方
     や目次読書に始まりますし、読中術にはマーキング
     読書やマッピング読書がある。読後術は本棚の
     並びにも、自分で感想ノートや感想ブログを書いてみる
     事にもあらわれる。
     (p123)

自分が期待していたのは、著者の言うところの「読中術」の類だった訳です。
では本の内容にがっかりしたのか?というとそういう訳ではありません。
むしろ、著者の本に対する思想。その点が刺激的で夢中になって読みました。

評者が今まで自分の読書方法にどこか満足できなかったのは
もしかしたら、前、中、後の中にばかり目がいっていたからなのかも
しれません。
そういう意味では自分自身の読書という行為について、いつもより
一段高い所から眺めてみる機会を得ました。


本書では本に線を引いたり書き込んだりすることを推奨しています。
これは好みの分かれる所で、別に正解など無いのだと思います。
評者は書き込む派であり、本書はたくさん線を引いて、たくさん書き込み
ました。

その線を引いた所の全てを抜粋するわけにもいかないので
他のレビュアーさんが書かれていないことで、かつ気になった所を
以下に抜粋します。


掩巻(えんかん)・・・書物を少し読み進んだら、そこでいったん本を閉じてその内容を
            追想し、頭の中でトレースするという方法。

慎読(しんどく)・・・読書した内容をひとり占めしないというもの、必ず他人に提供せよ
           という方法。
           (p129-130一部改変して抜粋)

なお、この方法は兵庫県の但馬の池田草庵という方で但馬聖人と呼ばれた
方の方法論だそうです。そして後々、有名な吉田松陰が真似をしたとの
エピソードが記述されていました。
著者の松岡氏が千夜千冊を無料公開したのは「慎読」から出ているそうです。


個人的には大好きな読中の
ノウハウが少ないのにもかかわらず大満足な1冊でした。

評者は著者の言う「本は2度読む」を実行した後に
この結論に至った訳であります。
なぜ2度も読むのか?それは本書を読んで確かめてほしいと思います。
きっと、上記以外にもたくさんのヒントや刺激をもらえると思いますので
読書論好きには激しくおすすめです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

石垣りん・長田弘。二人の詩が思い浮かびました。

2009/08/22 16:27

11人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ここに私は、「りん読」という命名をいたします。
え~と。「りん」というのは、石垣りん。
石垣りんの詩に「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」があります。
そこには、こんな箇所

「 それらなつかしい器物の前で
  お芋や、肉を料理するように
  深い思いをこめて
  政治や経済や文学も勉強しよう、

  それはおごりや栄達のためでなく
  ・・・・・・
  全部が愛情の対象あって励むように。 」


りん読の「読」は、読書の「読」。

松岡正剛著「多読術」を、読むともなく、
パラパラとめくっていたら(この新書、インタビューに答える座談のかたちなのでお気軽読み)、ちょっと印象深いエピソードが語られておりました。


「あるとき、逗子の下村寅太郎さんのところに伺ったことがありました。日本を代表する科学哲学者です。そのとき七十歳をこえておられて、ぼくはレオナルド・ダ・ヴィンチについての原稿を依頼しに行ったのですが、自宅の書斎や応接間にあまりに本が多いので、『いつ、これだけの本を読まれるんですか』とうっかり尋ねたんですね。そうしたら、下村さんはちょっと間をおいて、『君はいつ食事をしているかね』と言われた。これでハッとした。いえ、しまったと思った。・・・」(p141)

こうして、すこし後に松岡さんは、こんな話をしております。

「昨今はグルメの時代で、誰もが、日々の会話でもテレビでも、食べものの話ばかりをしますね。お店へ行っても、食べながらまた料理の話をする人も多くいる。『このタコは南フランスの味だ』とか、『ここの店のはちょっとビネガーが強いけれど、タマネギが入るとまたちがうんだよ』という会話が、食事をそれなりに愉快にしたり、促進している。
それにくらべて本の話は日常会話になりにくいようですが、これはもったいない。『あの店、おいしいよ』というふうに、『あの本、いいスパイスが入っていた』という会話があっていい。・・・・
食べものと同じでいいんです。本のレシピや味付けや材料の新鮮さでかまわない。『この著者のこの本はこういう料理の仕方がいい』『この著者は焼き加減がうまい』『あれはソースでごまかしているなあ』というようなことでいい。あるいは、店のインテリアや『もてなし』がよかったということもある。店のインテリアというのは、たとえば本のブックデザインとか中見出しがうまかったというようなことです。それを『知のかたまり』のように思ってしまうのは、いけません。これは書評や文芸批評が『本についての会話のありかた』を難しくしすぎているということもあるかもしれませんが、本はリスクはあるものの、知的コンプレックスを押し付けるためのものじゃないんです。もっとおもしろいものであるはずです。これはね、日本にリベラルアーツ(教養文化)の背景が薄くなってきているということも関係があるようにも思います。大学からも教養課程がなくなっているし、どうもリベラルアーツを軽視する傾向があるね。そのくせ漢字クイズや歴史クイズや、観光地の検定が流行する。これは『○×の知』にはいいかもしれないけれど、人間にとって一番たいせつな『語り』にはなりません。」(~p148)

う~ん。「語り」が出てきたので、
ここで最後に、長田弘詩集「食卓一語一会」から詩「イワシについて」を引用。


「  ・・・・
   けれども、イワシのことをかんがえると
   いつもおもいだすのは一つの言葉。
   おかしなことに、思想という言葉。
   思想というとおおげさなようだけれども、

   ぼくは思想は暮らしのわざだとおもう。
   イワシはおおげさな魚じゃないけれども、
   日々にイワシの食べかたをつくってきたのは
   どうしてどうしてたいした思想だ。

   への字の煮干にしらす干し。
   つみれ塩焼き、タタミイワシ無名の傑作。
   それから、丸干し目刺し頬どおし。
   食えない頭だって信心の足しになるんだ。

   おいしいもの、すぐれたものとは何だろう。
   思想とはわれらの平凡さをすぐれて活用すること。
   きみはきみのイワシを、きみの
   思想をきちんと食べて暮しているか?   」



ということで、
 石垣りんの詩「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」と
 松岡正剛著「多読術」と
 長田弘の詩「イワシについて」。

以上の炊事・食事と読書とを、
私は、「りん読」と命名したいと思います。
いかがでしょう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

驚異の読書ウェブ『松岡正剛の千夜千冊』の著者が明かす読書体験談、それがとても面白かった。

2009/06/20 07:34

10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書で著者がいちばん言いたかったことという<読書は編集である>については、残念ながら、私にはぴんときませんでした。また、私は著者のように<本をノートとみなす>ことはできないので、「マーキング読書法」といった読書の仕方にも興味が湧きませんでした。

 読書の方法とか編集工学とかいったことはよくわからなかったんだけれども、著者の幼少期の読書体験や読書の原点、本のどういうところに関心があり、読書のどの辺に効用を感じているのかという話が印象に残りましたね。

 母からプレゼントされた石井桃子の『ノンちゃん雲に乗る』が、読書人生で最初に心に刻み込まれた本であったこと。高校生の時、親友に影響されてドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読み、その途方もない「世界観」に呆然としてしまったこと。<この三十年間、ほぼ毎晩、午前三時以前に寝たことはないですね。読書というもの、夜に根っこをのばすんです>(p.130)と、著者の膨大な読書量の秘密(?)の一端が垣間見えるところ。そういう話がとても面白かった。

 なかでも、読書の効用、面白味について語った次の件りに、「なるほど」と頷かされました。ハッとしました。その箇所を、ちょっと引いておきますね。
 <本は「わかったつもり」で読まないほうがゼッタイにいい。ぼくもほとんどわからないからこそ、その本を読みたいのです。読んできたのです。旅と同じですよ。「無知から未知へ」の旅。効用もそこにあるんじゃないでしょうか> p.138

 筑摩書房の編集担当者、高田俊哉さんの質問に答える形で、著者の読書体験談や読書法を語っていく一冊。著者がおすすめしていることでもあるのですが、本書の目次を読み、そのキーワードからおおざっぱでもいいから内容を想像した後に、本文の中に入っていってください。これがすなわち、著者おすすめの読書法のひとつである「目次読書法」というやつであります。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

読書は傷つきやすいもの

2020/02/27 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

読書は傷つきやすいものだという松岡さんの言葉に惹かれました。読書は他者との交際だからと。相手を好きだけど、嫌われているかもしれないと思って読んだり、怒られてると思って読んだり。その日の体調や、夜昼の違いでも、同じ文章の感じ方が違う。本当に、読書は傷つきやすいし、はかなさもあるように思いました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

こんな書名をつけてはいけない!

2009/04/10 13:54

16人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野蛮人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

あとがきにこうあります。M.J.アドラーとC.V.ドーレンの『本を読む本』を解説したあと、《ぼくが本書でおススメした多読術は、そういうものではない。うんと柔らかい。もっと認知関係的で、かなりパフォーマティブで、プロセス的で、きわめて編集的なのだ》(P203)。この文章の意味がわかった人は、本書を十分に楽しめるのかもしれません。ちなみに本書は「岩波新書」でもなく「中公新書」でもなく、まして「ちくま新書」でもない「ちくまプリマー新書」です。

引用箇所を読んで意味不明・脳ミソ停止・自己嫌悪のかた、本書に触れてはいけません。先に読むべき読書法の本が数多(あまた)あります。それでも本書に多読術を期待するあたな!多読術については(1)目次を先に3分間読め(前戯?)(2)理解できなくても、どんどん進め(3)マーキングしながら読め(4)本は二度読め(5)たくさん読めば速くなる、主にこれだけです(多読術なのか?)。

「千夜千冊」ファン・松岡正剛ファンなら、ありきたりな読書法しか書いてなくてもいいのでしょう。いな、あのセイゴウ先生もこんなシンプルなことしかやっていないのか!という発見はあるかもしれません。けれど、本書が読書法案内として内容が薄い理由が、「詳しくはISIS編集学校へ」(著者が校長をされている学校)ということなら、残念なことです。多くの先達の書物から、その怜悧(れいり)な頭脳で果実を味わいつくしてきたであろう人なのに、840円では教えてくれないのですか。

ちょっと愚痴りすぎですね、すいません。これもひとえにボクの頭が悪いのです、本書が悪いわけではありません。そもそも読書法メインの企画ではなかったのかもしれません。己の脳ミソの至らなさと、「えっ松岡正剛が、多読術の本!!」と興奮した時の淡い過去を惜しんでいるのです。そこにはめくるめく多読法や「セイゴウ式マーキング」の、そのマークの意味が解説してあるのでは、と期待したのです。

「多読術」という書名に、ない胸ふくらみすぎてしまったのです。本書はインタビュー形式ですが、秀才編集担当者には、真っ向からそして微細に、松岡正剛氏に多読術を聞く気がなかったのか(もっと突っ込んで聞いてよ)、あるいは、単に売れそうだと思って書名を付けたのか。思惑通りボクは買ってしまったのです。愚痴が止まらずごめんなさい。この秀才編集担当者のインタビューにはイライラします(秀才さんごめんなさい)。もしかしてペーパー見ながらインタビューしてる?松岡正剛氏の著作読んできてる?インタビューマニュアル読んできた?えっおしっこ行きたかったの?なぜもっとえぐって質問しないの?

つまり、ボクの愚痴の起因は、秀才編集担当者のインタビューの質の粗末さなのです。せっかくセイゴウ先生にインタビューできるのだから、秀才ではなくとも己の質問と相手の回答にくらいつく、知的誠実さのあるかたにお願いしたかった。

とは言うものの、松岡正剛ファンなら読まざるを得ないですよ、その豊潤な思考には触れられますし。読書法の本、という視点で読まなければいいのです。書名も「セイゴウ先生、本を語る」(陳腐でしたね)ぐらいなら愚痴も出なかったのに。ではボクの愚痴ではなく、グッときたぜおーポイントを少しだけ。

《いちばん厄介なのは、読書のプロセスは外からなかなか覗きにくいということなんです。マルセル・デュシャンは、「人が何を見ているかは見えるが、人が何を聞いているかは聞こえない」と言ったけれど、「人が何を読んでいるかはわかっても、人がどのように読んでいるかはわからない」といったところがあるんです。》(P8)セイゴウ先生がどのように読んでいるかをもっと知りたかった。

《蔵書家ってつねに収納に悩みますね。でも、これは最初は武田泰淳さんに、次に松本清張さんに聞いたことですが、本が溢れてきたからといって書庫を作ってしまうと、急に本を読まなくなるんだという。「読む」のじゃなくて「調べる」になるらしい。》(P11)蔵書家の人はグッときたかな……。

P85のセイゴウマーキングの具体例は必見!なぞがなぞをよぶ、そのマーキングの意味を教えてほしかった。

セイゴウ先生は、本はどんなふうに読んでもいいんだよっとおっしゃる。どんな読み方があるかというと、感読・耽読・惜読・愛読・敢読・氾読・食読・録読・味読・雑読・狭読・乱読・吟読・攻読・系読・引読・広読・精読・閑読・蛮読・散読・粗読・筋読・熟読・逆読・句読(くとう)・掩巻(えんかん)・慎独(しんどく)・音読・黙読・デジ読……。あなたはいくつ出来る?ボクは蛮読だけ。

最後にひと言。「あなたにとって、そもそも○○とは何ですか?」と質問する奴の感覚をボクは信用しない。こんなインタビュアーは、●●とおもって間違いない!たとえば、○○に「本」とか入れるヒト(仕事としてやっている人限定)。あなたにとって、そもそもインタビューとは何ですか?



・野蛮人ブログ→こちら

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

「多読」という単語の印象から…

2022/02/19 13:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ビジネス的な読書術」としての「多読」を紹介している本をイメージしていたので、良くも悪くも予想外の内容だった一冊です。

「千夜千冊」という著者の松岡氏が運営する本のレビュー的なことをやっているサイトに関するお話や、彼が実際に読まれた多数の本から得たものについてのお話を交えながら、実践的な「多読術」の方法の説明を進めていくという流れになっています。
両者の内容が結構複雑に絡んでいるので、私にとってはさらさらと読める本ではありませんでしたが、その分興味深い記述もありました。

特に、「人が『黙読』できるようになったのはおそらく14世紀~16世紀で、それまでは、『本を読む』というと全て音読だった」、そして「それが無意識の領域を広げている」という話が印象に残りました。
一方で、「多読」、そして「無意識の領域」とはいっても、決して「速読」にこだわることは勧められていないというのが、他ではあまり見ない松岡氏独自の意見だと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

おすすめ

2016/05/28 10:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る

読書の醍醐味「無知」から「未知」へ。セイゴウさんが参考にした池田草庵の読書法「掩卷(えんかん)」。書物を少し読み進めたら、一旦本を閉じてその内容を追想し、頭の中でトレースしていく方法。もうひとつは「慎読(しんどく)」。読書した内容を独り占めせずに必ず他人に提供する方法。参考になります。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2009/04/15 05:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/04/22 18:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/04/27 22:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/05/04 00:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/05/05 09:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/05/05 22:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/05/07 23:33

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。