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紙の本
パラダイス・ロスト (角川文庫)
著者 柳 広司 (著)
大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め、結城中佐。その正体を暴こうとする男が現れた。英国タイムズ紙極東特派員アーロン・プライス...
パラダイス・ロスト (角川文庫)
パラダイス・ロスト
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商品説明
大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め、結城中佐。その正体を暴こうとする男が現れた。英国タイムズ紙極東特派員アーロン・プライス。結城の隠された生い立ちに迫るが…(「追跡」)。ハワイ沖の豪華客船を舞台にした初の中篇「暗号名ケルベロス」を含む全5篇。世界各国、シリーズ最大のスケールで展開する、究極の頭脳戦!「ジョーカー・ゲーム」シリーズ、待望の第3弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
大日本帝国陸軍内に設立されたスパイ養成組織“D機関”。英国タイムズ紙の特派員アーロンは、D機関を作り上げた結城中佐の正体を暴こうとするが…。「追跡」のほか、「暗号名ケルベロス」「失楽園」などを収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
誤算 | 5−63 | |
---|---|---|
失楽園 | 65−120 | |
追跡 | 121−181 |
著者紹介
柳 広司
- 略歴
- 1967年三重県生まれ。2001年、『黄金の灰』でデビュー。同年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞。他著に『新世界』『トーキョー・プリズン』など。
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紙の本
期待を裏切らない面白さでした。注目したいのは、3話「追跡」である。
2016/12/07 10:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待を裏切らない面白さでした。短編であるので要点が明確だし、読んでいても集中力の続く内に完結するのも良い。さて、シリーズ3として注目したいのは、3話「追跡」である。イギリスの新聞記者であるスパイが、D機関の“魔王”こと結城中佐の実体に迫るのだが、逆に結城中佐の罠に嵌ってスパイとしての自分の身分を暴かれてしまい、もっとというより最悪の事態として、これまで日本国内で作り上げてきたスパイ網(アセット=資産)情報まで奪われてしまう。多分、結城中佐の側では、彼が周囲を嗅ぎまわり始めた瞬間から彼を無力化すると同時にアセットの“乗っ取り”を画策したという筋書きと推測した。彼は、限り無く結城中佐の実体に肉迫したと思うのだが、それに目を奪われてもっと大きなゲームに敗れたと言ったところか。あのジョン・ル・カレが膨大な紙面を使って描き出す世界を短編で楽しませてくれるのだから堪らない。
更にもう1作は4・5話「暗号名ケルベロス 前・後編」である。まず、珍しく120ページだから中編と言うべきことと、その内容である。要は、アメリカから日本へ向かう客船の中で、ドイツのエニグマ暗号の秘密を解き明かすため日本へ向かう英国情報部員とD機関の戦いが主題なのだが、そこへエニグマを盗むために忙殺された船員の妻が敵である英国情報部員を殺害するという横槍が入ると筋書きである。結局、D機関員の鋭い推理で犯人は捕まるのだが、その際、自決を覚悟した妻から“幼女”と“愛犬”を託されてしまう。存在しない存在であることを旨とするD機関員にとって、現実の存在である“幼女”と“愛犬”を託されるということは大変なことである。今後の展開が気になる。なお、本編では、欧州での第二次世界大戦が熾烈さを増しつつも、日米開戦はまだでアメリカも参戦していないという微妙な状況下で、大西洋航路と参戦国間の交流が途絶えている中で唯一残った交流路である太平洋航路の微妙な状況が描かれている点が興味深い。
さて、この『ジョーカー・ゲーム』(2011)でスタートした短編集は、『ダブル・ジョーカー』(2014)で終わったと思っていたのだが、どうも好評につき [ジョーカーゲームシリーズ]として継続されるようである。既に4作目である『ラスト・ワルツ』(2015年1月、角川書店)が発刊されている。なお、ウィキペディアでは、本シリーズを「D機関シリーズ」と称しているので私もそれに倣うことにする。
紙の本
相変わらず面白い
2014/01/29 16:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
スパイ養成組織“D機関”ものの、第3作です。少しずつ、結城中佐のことが明らかになってきますね。作者は、時代や地域に合わせてその雰囲気を表現するのが上手なので、昭和初期の日本や海外の空気を感じることが出来、それもこの小説の楽しさのひとつです。
紙の本
良くも悪くも3作目
2023/10/26 10:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
安定している内容で、読みやすくレベルも高い
紙の本
ずっと読んでいたい
2022/06/08 11:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろい。
設定もキャラクターも抜群。
ケルベロスの話のスパイさん、最後に、極めて困難なミッションを授かりましたね。
紙の本
結城中佐の謎は深まるばかり
2017/05/16 22:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
結城中佐の過去が今明らかになる、と思いきそんなことにはなりませんでした。結城中佐は作中でも明らかになっていることは少なく、本当に名前のない人ですね。「暗号名ケルベロス」では殺人事件が起きて、後半から王道ミステリっぽい展開になってます。安定した面白さがあります。
電子書籍
ジョーカーゲームの秀逸
2024/01/17 22:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジョーカーゲームシリーズは、どれもおもしろいですが、個人的には、この巻が一番好きですね。結城中佐の正体を暴こうとするアーロン・プライスが中佐の過去に迫るという追跡、も良いし。ハワイ沖の豪華客船の暗号名ケルベロスも良い
紙の本
どの作品も面白いが
2022/10/15 08:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの作品も面白いが、とりわけ相手の動きを逆手に取る作品が面白い。このような連作短編集は上手な作者にかかると、短編の切れ味と長編の物語性を併せ持った作品になるのだが、このシリーズもそれに近い面白さがある。
紙の本
最高!
2015/02/22 15:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なかこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好き!
このシリーズ大好き!!!
映画も気になる…