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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.6 43件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/08/26
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: CREST BOOKS
  • サイズ:20cm/477p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-590110-3

紙の本

低地 (CREST BOOKS)

著者 ジュンパ・ラヒリ (著),小川 高義 (訳)

カルカッタ郊外に育った仲睦まじい年子の兄弟。だが過激な革命運動に身を投じた弟は、両親と身重の妻の眼前、自宅近くの低湿地で射殺される。報せを聞いて留学先のアメリカからもどっ...

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低地 (CREST BOOKS)

税込 2,750 25pt

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商品説明

カルカッタ郊外に育った仲睦まじい年子の兄弟。だが過激な革命運動に身を投じた弟は、両親と身重の妻の眼前、自宅近くの低湿地で射殺される。報せを聞いて留学先のアメリカからもどった兄は、遺された妻をカルカッタから連れだすことを決意する。喪失を抱えた男女はアメリカで新しい家族として歩みだすが、やがて女は、小さな娘と新しい夫を残し、行方も告げず家を出る―。【「BOOK」データベースの商品解説】

革命運動のなかで殺された弟。その身重の妻を留学先のアメリカに連れ帰った兄。喪失を抱えた男女は新しい家族として歩み出すが、やがて女はひとり行方も告げず家を出る…。インドとアメリカ、両大陸を舞台に家族の運命を描く。【「TRC MARC」の商品解説】

若くして命を落とした弟。身重の妻と結ばれた兄。過激な革命運動のさなか、両親と身重の妻の眼前、カルカッタの低湿地で射殺された弟。遺された若い妻をアメリカに連れ帰った学究肌の兄。仲睦まじかった兄弟は二十代半ばで生死を分かち、喪失を抱えた男女は、アメリカで新しい家族として歩みだす――。着想から16年、両大陸を舞台に繰り広げられる波乱の家族史。【商品解説】

著者紹介

ジュンパ・ラヒリ

略歴
〈ジュンパ・ラヒリ〉1967年ロンドン生まれ。「病気の通訳」でO・ヘンリー賞、同作収録のデビュー短篇集「停電の夜に」でPEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカー新人賞、ピュリツァー賞ほかを独占。

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みんなのレビュー43件

みんなの評価4.6

評価内訳

紙の本

喪われたものに

2014/09/16 10:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:abraxas - この投稿者のレビュー一覧を見る

同じように丸く明るく空に輝いても太陽と月はちがう。遍く人を元気づける太陽に比べれば、月の恩恵を受けるものは夜を行く旅人や眠れず窓辺に立つ人くらい。健やかに夜眠るものにとって月はあってもなくてもかまわないものかも知れない。カルカッタ、トリーガンジに住む双子のような兄弟、スパシュは月、ウダヤンは太陽だった。よく似た顔と声を持ちながら、独り遊びの好きな大人しい兄に比べ、一つ年下のやんちゃな弟は人懐っこく誰にも愛されて育った。

時代は1960年代。アメリカがベトナムを爆撃し、チェ・ゲバラが死に、毛沢東が文革路線へと走り、紅衛兵の叫ぶ「造反有理」のかけ声の下、世界中に学生運動の嵐が吹き荒れた。二人が住むカルカッタの北方、西ベンガル州ダージリン県にあるナクサルバリという村でも共産主義の活動家による武装蜂起が起きた。何が人の運命を左右するかは分からない。その地方にも稀な秀才として市内の大学に通っていた二人の運命はそれを境に二つに分かれ、二度と出会うことはなかったのだ。

海洋化学を専攻する兄はアメリカ留学の道に、弟は教師となり家に残ったものの、家族の知らぬ間にナクサライトの一員として革命の道を歩いていた。ロードアイランドの下宿屋に弟の死を告げる電報が届いたのは1971年。アメリカに来て三年経っていた。身重の妻を独り残し、弟は官憲の手により殺されていた。帰国した兄は弟の子を身ごもったガウリをアメリカに連れ帰り、自分の家族とする。やがて娘ベラが生まれるが、妻は頑なに心を開かず、育児より自分の研究を優先する。ある日、妻は娘を残し家を出、そのまま帰ることはなかった。スパシュはベラを男手一つで育て、困難もあったがベラは逞しく育つ。ベラが身ごもったのを知ったスパシュは今まで秘していた事実を告げるが…。

すぐ下に誰にも愛される弟を持った兄の気持ちが痛いように分かる。両親の愛も周囲の賞賛の声も弟の方に集まることを、兄は羨むでもなく自然に受け止め、自分ひとりの世界にふける。誰も追わず、入り江のように孤独に、波が運ぶ漂流物のような人や愛を受け容れる。弟の愛は分け隔てなく、恵まれぬ者、貧しい者にそそがれるが、かえって自分の近しい者はなおざりにされる。兄はそれを拾うようにして自分の近くに置くが、相手は弟の喪失を嘆くあまり兄の愛に気づかない。なんて哀しいのだろう。いちばん弟を亡くしたことを悲しんでいるのは兄なのに。

淡々とした筆致で綴られる文章は、章が変わるごとに母や妻の視点が現われては、魅力的な弟の在りし日の姿を回想し、読者の前に広げてみせるので、読者がスパシュの傍に立って相憐れむことを許さない。社会正義は弟の側にあり、母親から見れば故郷を捨て、望まれもしない弟の嫁と再婚をする息子など弟の比ではない。すぐ近くにいて、ウダヤンの思想と行動力に影響を受けた妻にしてみれば、善人ではあるけれど、自分と家族のことしか念頭にないスパシュは物足りない。

疾風怒濤のような時代に、大西洋を間に挟み、東のカルカッタと西のロードアイランドを行き来しながら、主人公の眼や耳がとらえるのは、日没の入り江に立つ鷺の姿であったり、屋根を打つ雨音であったり、とあまりにもデタッチメント過ぎるようにもみえる。二人の兄弟はコインの表と裏。二人で一つだった。いつも弟に付き従うように行動していた兄は、独りでは半身をもがれた生き物のようなもの。喪失の重さを人一倍感じていたにちがいない。物語の終盤、事態が一気に動き出す。喪われたものは、贖われることで、報いをもたらすのだろうか。余韻の残る終幕に静かに瞑目するばかりである。

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紙の本

四人の波乱万丈の人生

2019/07/17 23:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

アメリカに暮らすインド系市民の姿を中心に描いた短篇集「停電の夜に」を読んで以来のラヒリ氏の作品、この「低地」は同じくインド系の家族を描いた作品だがこれは長編。スバシュとウダヤンという仲のいい兄弟、そしてウダヤンの妻・ガウリと娘のベラの波乱万丈の人生、ベラは母親に「あなたはあたしの母親ではないの、何でもないの」と責める。母親にはそう責められるだけの理由がある。ベラを置き去りにして家を飛び出したのだから。独立後のインドのことなどまるでわからない、ましてアメリカに暮らすインド系の人のことなどまるでわからないが、そういうことではなくてアメリカの小説というのは移民の小説なのだと難しく考えずに読むことにした

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2014/11/07 23:54

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2014/08/31 20:30

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2015/08/23 19:15

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2014/11/08 21:24

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2014/09/16 10:32

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2014/09/27 14:33

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2014/10/01 22:03

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2014/10/26 22:45

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2014/10/22 21:52

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2014/10/27 20:07

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2014/12/04 16:47

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2014/12/09 22:37

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2015/02/09 20:17

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