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法の概念 (ちくま学芸文庫)
法とは何か。それは単なる命令とどう異なり、道徳や慣行といかに関わるのか。なにゆえ法は、私たちを従わせる規範としての力を持つのだろうか…。法哲学のあらたな地平を切り拓いた名...
法の概念 (ちくま学芸文庫)
法の概念〔第3版〕
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商品説明
法とは何か。それは単なる命令とどう異なり、道徳や慣行といかに関わるのか。なにゆえ法は、私たちを従わせる規範としての力を持つのだろうか…。法哲学のあらたな地平を切り拓いた名著。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
20世紀を代表するイギリスの哲学者、ハートの最も有名な著作です!
2020/04/19 09:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、20世紀を代表するイギリスの哲学者(分析哲学)であるハーバート・ライオネル・アドルファス・ハートによって、1961年に発表された彼の最も有名な作品です。同書は、1952年からの彼のオックスフォード大学での講義、および彼が1958年に発表した論文「実証主義と法・道徳分離論」が元となっており、法実証主義の洗練された観点を導く内容です。同書には、3つの主要な議論が行われており、(1)ジョン・オースティンの「法とは刑罰という脅威によって裏付けられた主権者による命令である」という考え方(主権者命令説)に対する批評、(2)「一次的ルール」と「二次的ルール」という概念の創造とそれらの明確な区別、(3)承認のルール、法的妥当性のある規範とそうでない規範とを峻別する社会的ルールのという考え方の提案、です。なかなか興味深い、ハートの核心的思想を同書で学んでみては如何でしょうか。
紙の本
H.L.A.ハートの代表作
2020/07/02 20:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nami - この投稿者のレビュー一覧を見る
法哲学に興味があったので、20世紀を代表する法哲学者H.L.A.ハートの代表作ということで購入しました。
法の理解について疎いため、所々「これはどういう意味だろう」と思うところもありましたが、全体として興味深かったです。
紙の本
現代社会の法を考えるときの必読書
2015/02/02 13:20
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代法理学(法哲学)を代表するハートの代表作。法実証主義に立つハートの立論には、反論も少なくないが、そういった意味を含めて、現代社会における法とは何かを考える際の必読書。法学を学ぶ人だけでなく、社会学など現代社会を考える人たちにとって有益な示唆を与えてくれる。H. L. A. Hartの『The Concept of Law』の翻訳については、みすず書房から矢崎光圀先生監訳のものがあったが、これは初版の翻訳で、第2版で追加された、ドゥオーキンをはじめとするハートへの批判に対する、ハート自身の反論を掲載した「後記」がない。その点、今回の翻訳は、第3版の翻訳であるので、後記も含めた翻訳になっている。それに加えて、訳者も、現代の日本憲法学をリードする長谷部恭男先生で、信頼もおける。何より文庫本ということで入手しやすいのがうれしい。