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紙の本
新選組粛清の組織論 (文春新書)
著者 菊地明 (著)
新選組が殺した「敵」は26人、殺した「味方」は40人。組織を守るために、幹部も次々狙われた…。芹沢鴨、山南敬助、伊東甲子太郎ら“粛清された敗者”の視点から組織を描く、まっ...
新選組粛清の組織論 (文春新書)
新選組 粛清の組織論
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商品説明
新選組が殺した「敵」は26人、殺した「味方」は40人。組織を守るために、幹部も次々狙われた…。芹沢鴨、山南敬助、伊東甲子太郎ら“粛清された敗者”の視点から組織を描く、まったく新しい新選組論。【「TRC MARC」の商品解説】
【殺した敵(26人)より、粛清した味方(40人)の方が多い! 】
江戸の農民出身である近藤勇、土方歳三、沖田総司らは、京都で剛剣を振るい、最期まで武士らしく散っていった――それが一般的な新選組の「正の歴史」だろう。
だがしかし、新選組のヒーローであるはずの土方歳三と近藤勇が、“局中法度"の名の下に、大量の味方を粛清していたことはあまり知られていない。
総勢約520人の隊士のうち、40人が粛清・暗殺で命を落としたとされる。芹沢鴨、新見錦(以上局長)、山南敬助(副長)、伊東甲子太郎(参謀)、藤堂平助(隊長)、武田観柳斎(軍師・隊長)ら幹部クラスも犠牲になっているのだ。池田屋事件を含む、京都市中警備という正式な隊務で殺害した敵が26名なのだから、その多さには戦慄が走る。
なかでも有名な粛清は、(1)芹沢、(2)山南、そして(3)伊東グループの御陵衛士粛清事件「油小路の変」だろう。
幕府に顔が利いた新選組の始祖・芹沢一派を殲滅して「近藤・土方政権」が確立するや、今度は組織のブレーンであり、江戸道場時代からの仲間であった山南が切腹する。そして次の大粛清は、近藤が組織拡大のため三顧の礼で迎えた伊東一派だ。尊皇(伊東)vs佐幕(近藤)思想観の対立化が表面だつと、今度は再びナンバー2を脱退させ、江戸の道場時代からの仲間(藤堂平助)もろとも惨殺する。
ならず者集団を統率するとは言え、組織に反する者は幹部でも殺す。殺された彼らは本当にただの「悪者」だったのか?
粛清された「敗者」の視点から、組織が抱える暗部をえぐり出す、全く新しい新選組論!【商品解説】
殺した敵は26人、粛清した同志は40人! 芹沢、山南、伊東ら“粛清された敗者”の視点から組織の暗部を描く全く新しい新選組論。【本の内容】
著者紹介
菊地明
- 略歴
- 〈菊地明〉1951年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。幕末史研究家。「新選組検定」を監修するなど新選組研究の第一人者として知られる。著書に「新選組謎とき88話」「追跡!坂本龍馬」など。
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もし、山南敬助や伊東甲子太郎が粛清されなかった世界があるとしたら
2022/01/03 17:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとって意外だったのは、新選組が殺した「敵」がたった26人しかいないこと、「人殺し集団」とまで彼らを言い切る人がいるのかで。それにしても、40人にのぼる人が隊で粛清されていたとは。もし、山南敬助や伊東甲子太郎のような理論派が新選組の中心であり続けていたら、この組織そのものが全く違う姿を見せていたかもしれない