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幻想シリーズの、堀川アサコさんの文庫書き下ろし…。
ホラーファンタジーの堀川さんらしぃ作品でしたが…、
代表作の幻想シリーズと比べると、ちと大人しめかな?
幻想シリーズでは、現世と黄泉の国の境目に存在する、
映画館や郵便局といった公共施設を舞台に、文字通り、
プチ・ホラーやファンタジーをメインフレームとした、
幻想的な世界観を持つ奇妙な雰囲気のお話でしたが…、
本作品では、あくまでも、
不思議な言い伝え(予言暦)のある現世のお話であり、
骨格となるエピソードのカギを「催眠術」とした点で、
ホラーファンタジーの面白みが、減じてしまったかな?
キャラクターや設定も悪くはなぃので、
もっと「予言暦」を前面に押し出した、
もしくは、もっと「予言暦」と絡み合ったお話ならば、
期待通りの面白さを、存分に得ることができたかも…。
評価は、期待度高めの分だけ、ちと辛めです…(_ _;)
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村長になった父親とともに「こよみ村」に移り住んだ中学二年生女子の青春ファンタジー&ちょこっとミステリ。多分にジュブナイル的でちょっと物足りません。この人は現代モノより歴史モノの方が好みです。
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堀川さん書き下ろしの作品。
予言歴や催眠術といった非現実的な話と、陸の孤島であるこよみ村の開発促進派・反対派の対立といったとても現実的な話が程よく混ざっていて堀川さん独特の世界でした。
ラストに向けて予言歴の話がもう少し出てくるかと思ったのですが結局ほとんど登場せず、催眠術に偏った話だったのが少し残念です。事件後のこよみ村のことも気になりますがこれは続編がある予定なのかなと期待してしばらく待っていようと思います。
最後が「これぞ青春!」という爽やかな終わり方で読後感がとても良かったです。
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【『幻想郵便局』の著者が贈る怖くて癒される青春ファンタジー】村長になった父とともにこよみ村に移り住んだ中学二年生の奈央は様様な不思議な体験をする。村には「予言暦」という秘密があった。
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再読2回目。
ファンタジーでありサスペンスであり、ホラーの要素もちらほらり。途中、ちょっとリアルで怖くなって読むのやめようかと思った…。だけど散りばめられた謎が気になって、最後まで読み進めてしまいましたね。謎がすべて解き明かされるわけではなかったところか、この作品のジャンルをひとつに決めさせない感じがして、それが魅力やと思った。
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堀川アサコさん、大好き。
いろんなものの境界の曖昧さがいい。
境界の曖昧さにつながるが
舞台裏が明かされながらも、
謎が残されるのもいい。
なんというか、
生き物の骨太さを感じる。
今回は中学生が主人公だが、
大人が主人公のものの方が
もっと好き。
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NHK FM 青春アドベンチャー「予言村の転校生(全10回)」の原作
http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2014022.html
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そこそこ面白かった、という印象。
キャラクターがあまりしっくりこなかったことに加えて、短い期間の話であるのに、連続している感じが薄かった、断片的という感じだった。
舞台設定などは良い設定だなと。
150208
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なんとなく物足りない気がしたのは、言葉回し?っていうか文章??が普段の堀川先生ぽくなかったからかな~~幻想シリーズ寄りの雰囲気です。でもホラー?ミステリ?要素も弱め。最後の最後にいつものどんでん返しあるけど、パンチ少なかったかな~~
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父が故郷で祖父を引き継ぎ村長になるという。
そしてそれは村に伝わる『予言歴』で決まっていることだという。
ひょんなことから娘の奈央も村に転校することになり、村での奇怪な事件に遭遇する。
村に隠された秘密とは?
2016.3.19
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http://takotakora.at.webry.info/201602/article_2.html
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この方の作品、あらすじには興味惹かれることが多くて、読んではみるんですけど、合わないなってことがたまにあるんですよね。これも残念ながら合わないほうだったかな。「予言暦」が、もっと不思議さに絡んでくるかと思ってたけど、それほどでもなかったし・・・。堀川さんらしいノリの話ですけど、今回はそのノリにもついていけなかった感じです。
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父・育雄が故郷の村長に当選し、中学二年生の奈央はこよみ村に移り住む。村には秘密の書「予言暦」があるという。元アイドルの溝江アンナとその息子・麒麟、“村八分”松浦、父の政敵・十文字など個性的な村民と共に奈央は様々な不思議な体験をする。村の四季を背景に、ほんのり怖いけれど癒される青春ファンタジー。
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都市伝説の田舎版というか、学校の怪談というか、私があまり読まないホラーや伝奇小説風味の物語でした。
柳田國男の遠野物語なども引用されていて本格的。
しかしB級民俗学同好会とは面白そう。そんなサークルなら入ってみたい。
本書は文春文庫のための書き下ろしだそうです。
私は出版業界について詳しくないのですが、文庫書下ろしとはよくあるのでしょうか。普通は文芸誌に掲載したものを文庫化するのではないでしょうか。
本書は主人公が中学2年生だから、その年齢の読者も期待できるのではないでしょうか。
私の中学時代には、赤川次郎だとか新井素子だとかコバルト文庫などがありました。今なら、萌え系の表紙のライトノベルでしょうか。
文庫書下ろしなら、文春文庫よりそういったライトノベル系のレーベルの方が合っているのではと思ったり。
しかし、もし本書がライトノベルみたいな表紙だったら私が読むことはなかったことでしょう。
こよみ村では自然保護・独立維持派と開発派が勢力争いを行っています。
開発派がどんどん勢力を拡大し、物語の終わり頃にはほとんど開発派の勝利が決していました。
経済力・政治力に勝る現実主義が主導権を握るのは、日本のみならず世界中で行われている縮図ですね。
ここまで決まってしまったのだから、続編はあり得るのか、と思ったら、1冊だけ出ているようです。
本作品の世界観が気に入ったので、続編も読んでみたいと思います。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20160613/p1
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のんびりした村の時間の流れの中で、
柳田国男の遠野物語まで引用した不可思議な話など、
不可解なエピソードがそこかしこに散らばっている。
ドキドキとワクワクとヒヤヒヤが適当な加減で
混ざりあって、いい感じなのですよ。
隠し味程度の恋のエピソードも効いており癒されます。