紙の本
IWGPファンには衝撃の内容
2014/11/11 10:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは長年のIWGPファンにとっては、中々に衝撃の一冊と言えると思う。IWGPシリーズのファンであるならば、主人公マコトと並んで最重要人物の一人が池袋のキング、タカシである事は衆知の事実。そのタカシが、キングになるまでを描いたスピンアウト作品がこの「キング誕生」。内容は、想像していたのとはちょっと違った、そうある意味衝撃的な内容でした。
タカシと言えば限りなくクールで余計な言葉は発さず、立ちはだかった敵は瞬時になぎ倒す、冷徹な池袋の帝王のはず。ところが、高校時代までは争いを好まず、むしろ明るく控えめな性格の、ほんとにどこにでもいる一高校生だったというのだから驚き。もちろんマコトとは同級生で、いつも一緒にゲームセンターに入り浸ったりするような親友同士。
そのタカシには「池袋のボス」と呼ばれる、誰からも好かれる兄タケルがいた。そのタケルが、廻りの町の勢力から池袋を守るために、池袋をまとめようとするのがこの作品の主なストーリー。インターハイで準優勝を成し遂げるくらいボクシングの強いタケル。そして心根が優しく人望が厚かったタケルは、池袋のあらゆるチームのリーダーからも一目おかれ、慕われていた。しかしたとえ高校生の年齢でも、本当に悪い奴、というのは存在する。つまらない権力闘争の中で、タケルに悪い奴らの凶刃が向けられる。立て続く最悪の不幸に襲われ、タカシの心は一瞬にして凍りついた。そして氷の王さま、キングタカシが誕生する。
紙の本
マコトとキング
2016/10/24 17:24
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投稿者:はるすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
マコトとキングのガキの頃。
なぜキングが生まれたのか、キングになるべくして生まれたのか。
読者として誰もが見たかったちょっと子供の2人の物語です。
電子書籍
夏を思わせる思い出
2016/01/23 22:06
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投稿者:堕天使 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マコトの話をIWGPにて聴いているみたいです。
Gボーイズの成り立ちや悲しい出来事の上に成り立つ池袋のキングの身の上良いです。
紙の本
なかなか面白かった♪
2015/08/30 01:32
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投稿者:arima0831 - この投稿者のレビュー一覧を見る
チョイチョイと最近話題の社会現象に絡めて事件を起こして、マコトとタカシを適宜動かして、事件解決&なんとなくいい感じのオチを付けて中編一丁上がり。四篇くらい溜まったら単行本化・・・という「商業スタイル」が確立した感のあるIWGPシリーズ。ほぼ水戸黄門レベルの安定ぶりにちょっと嫌気がさしている。
でも本作は番外編で、長編になっている。雑誌連載ではなく書き下ろし。
狂言回しとして果物屋の息子の真島誠が出てくるのは同じなのだが、メインとなるのはGボーイズのキング安藤崇、それも高校時代と聞いて思わず手が出た。ワタシに取ってこのシリーズで一番魅力的なのは、クールで美形でむやみに強いタカシ。しかも高校時代、Gボーイズのキングになる前段。最初にGボーイズを立ち上げた、タカシの兄タケルも登場する。
このシリーズの面白さは、結局のところ町の不良少年らの瑞々しさと、登場人物のキャラクターにある。どうでもいい社会現象とセットにしないで、小説としてストーリーを追いつつ、魅力的な登場人物の言動を楽しめる本作は、このシリーズでは久しぶりに楽しめ、熱を感じるものだった。本シリーズのように中編をチャッチャとヤッツケてホイな感じもない。
あくまで軽い小説で長くもないので、ちょっとした息抜きにちょうどいい。
よろしいんじゃないでしょうか。
で、この調子で本編ももうちょっとどうにかなってくれないかねえ・・・。
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IWGP番外編.あのタカシがいかに氷のキングになったのか.やっぱりIWGPシリーズは良い.冒頭の数行で痺れてしまうあの語り口.もうメロメロ.IWGPをまだ読まれてない方はぜひ1巻から読んでほしい.
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IWGP番外編。ちょっと期待外れ。
タカシがGボーイズの頭になる明確な理由が欲しかった。
ライノーズの兄弟は「憎悪のパレード」のノマドワーカーの話の双子と被ったな。
サルが出てこなかったのが残念!
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キングかっこいいなあ〜
マコトとの関係もはっきりしていい感じ!
シリーズ物で一巻完結型で好きなのこのシリーズくらい!
そして辻村深月の解説が秀逸!!
言いたいこと全部言ってくれる感じ!
辻村深月作品も愛さずにはいられないーー!
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あのタカシがいかにして氷のキングになったのか。IWGPシリーズをずっと読んでいたので、原点が描かれることになってよかった。
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タカシが笑ってる。タカシがしゃべってる。初々しいタカシの姿にドキドキしてしまう。
氷のキングになる前の、まだやわらかいタカシがここにいる。
マコトの語り口調は、ちゃんと「17才」になっているのがすごい。マコトはずっとマコトなんだけど、最近出た「憎悪のパレード」ではそれなりに年齢を重ねた口調になっているのだ。
このお話の面白さは、解説で辻村深月さんが熱く語ってくれている。
前日譚というのはワクワクするものだと思う。
そして、それを読むと、もう一度シリーズ作品を全部最初から読み返したくなってしまう。
若き日(といってもたいして変わらないけど)のマコトとタカシの姿を知ってから、再び全作品を追いかけたら、またきっと違う景色が、心情が見えてくるような気がする。
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IWGPが一段落してその次の作品。これはズルイ。タイトル見ただけで即購入決定じゃないですか!(まあほかの話でも買うと思うけど)何のかんの言ってIWGPってマコトとタカシの話だなあって思います。ハードとソフトの両面で池袋の街を見守っている感じが。
というわけでいかにタカシがキングになったかということとマコトがいかにタカシの家族にタカシの事を託されていたのかっていうような話でした。まあお互い嫌なことも楽しいことも一緒にいられる友達がいてよかったね、とその一言に尽きる気がします。面白かった!次、きっとあると信じて、楽しみにしてます。ハイ。
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IWGPというだけで、懐かしくなってしまうのだが、今回は青春編でマコトとタカシの高校時代、しかも「キング誕生」ときた。これにはもう、書店で手に取ったときからどきどき…。好きな人の過去を、そっと覗き見るかのようなときめきを覚えた。
相変わらずのマコトの独特な語り口調、何が起こるのか最初に知らされてしまい、それはやめてよと思いつつ引き込まれていく。
氷のキングになる前のタカシには、確かに都立高校に通ういち男子生徒という、笑顔と泣き顔の時代があったのだ。ほとんどもう、子どもを見守る親の気持ちで読んでしまった。
余談になるが、作者はコピーライターをしていただけあって、タイトルや登場人物のたて方が上手い。中でもこのシリーズは、デビュー作のシリーズということもあり、どのキャラクターも際立っていて、愉快なほど生き生きと踊っている。作者自身も、楽しんで書いている様子がうかがえる。
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年に一冊、この季節に必ずやって来たIWGPシリーズが届かなくなってもう2年。
物語は復活し、ついこの間Ⅺが単行本になって並んでいたのは見ていたのだけれど、その文庫化に先立つこの本は文庫書き下ろしで登場。
“青春篇”と銘打たれたお話は、マコトとタカシがまだ高校生の頃、戦国状態の池袋をまとめていくタカシの兄タケルと、その兄の仇を討ちタカシが氷のキングになるまでの物語。
いつもの通り世の中を賑わす話題、おれおれ詐欺やノックアウト強盗も交えながら(ということは時代設定おかしいのだけれど)、Gボーイズ結成の夜に埼玉からの殴り込みで、この夏、池袋に起きたイベントは盛り沢山。
マコトをして『やつが少年の心を捨て、非情のキングになるまでの物語だ』と語るお話は、冒頭タケルが作中亡くなることが語られ、安藤兄弟の母親の病気のこともあり、何だか劣勢の中での戦いというヒリヒリした雰囲気が全編を貫いていて、なかなかジンと来た。
辻村深月の解説も良かった。
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マコトの語り口調で一気にIWGPの世界へ引き込まれる心地よさ。タイトルそのまま崇が池袋のキングになるまでのストーリー。のんびりと少しずつ読むなんて無理な話。あっという間に読了。
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読む前からあらすじだけでながれがわかっちゃって、読み終わってからもやっぱりこんな感じかって思って、つまらなかった。さらっと読めただけで内容はない
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池袋のキングが、キングと呼ばれる様になった時期の物語。そんなころから一緒にいたマコトは……それはそれで凄いんじゃぁない?