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万能鑑定士Qの事件簿 1 力士シール篇 上巻 みんなのレビュー
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紙の本
期待度120%のニューヒロイン誕生。
2010/04/27 08:31
12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
松岡圭祐氏と言えば、まず思い浮かぶのは「千里眼」シリーズである。押しも押されぬ大ベストセラーシリーズとなっているこのシリーズの主人公は、スーパーヒロイン岬美由紀。作品中ではもう、地球的アイドルと言っても過言では無いような存在になりつつある。この岬美由紀こそ氏の生み出した一大ヒロインである事は間違いないと思うが、実は他の作品にも、非常に魅力的なヒロイン達が存在する。マジシャンシリーズの里美沙希や、青い瞳のニュアージュシリーズの一之瀬絵梨香などがそう。それぞれ全く違ったキャラながら、とても魅力あるヒロインとなっている。果たして今回、4人目のシリーズヒロインが誕生した。今回のヒロインは若く美しき鑑定士、凛田莉子その人である。最初に言ってしまうがこの凛田莉子、岬美由紀に勝るとも劣らないほど、魅力的である。
何せ本作品を読んでいて、作品構成のウマさをひしひしと感じた。物語に入りやすく、どんどん興味を引かれて引き込まれてしまう。あらゆるところに、読者を取り込む飽きさせない工夫がなされているのだ。物語は「力士シール」と呼ばれる、太った顔が描かれた風変わりなシールが数千枚、東京中に貼られる事件から始まる。一体誰が何のために貼っているのか。週間角川の若き記者、小笠原が取材を始める。そして入手した力士シールを鑑定してもらおうとネット検索で見つけたのが、万能鑑定士Q、凛田莉子であった。
この導入部分も非常にウマいなと思った。力士シールという、突飛も無いけど滑稽な、ちょっと肩透かしの素材を使って気軽に読者を物語に入り込ませる。しかしここから、読者がはっとする程の展開を見せていくのだ。そのテンポと歯切れの良さが非常に気持ちよく、あっと言う間に物語に引き込まれてしまう。
そしてこのヒロイン、凛田莉子の設定がまた非常にウマい。沖縄は波照間島出身の23歳。ゆるいウェーブのロングヘア、猫のように大きくつぶらな瞳、抜群のプロポーションの美人。しかも非常に理知的だけど、どこか憎めないところがある。ところが万物を鑑定する能力は超人的、と来れば興味をひかれずにはいられない。どのようにして、若くしてその能力を得たのか。きっとすごい過去があったのだろうと想像させられるのだが。なんと過去の莉子は勉強はからっきしの、天真爛漫だけが取り柄の女の子だったのだ。ここでまた読者は、莉子のまさかの過去に「えーっ!」としてやられる。ウマい。それではどうやって莉子は、短時間で天真爛漫キャラから万物を鑑定出来るほどの知識を得ていくのか。読者の興味は増すばかりなのだ。
I巻は大きく「莉子が故郷沖縄を後にして、鑑定士として独立するまで」と「小笠原と出会って力士シールを調査する中で、ある事件に出会っていく」事がランダムに提示される事で進んでいく。その間にちらほらと挟まれる、大事件。うまくしないと非常に分かりずらくなりがちなこの構成だが、もう見事に魅力的に読者を物語に引き込む事に成功している。小さな事件(事象)を重ねる事で読者を飽きさせず、中程度の事件で引き込んで、全てを内包する大パニック事件の発生で、I巻を締めるという。こちらはもう、先へ先へと気持ちがはやるばかりである。全体的な構成のウマさはもう、さすがとしか言いようが無い。
新シリーズスタートとして、物語そのものも構成も、ヒロインの魅力という意味でもこの上無い作品に仕上がっていると思う。そうなると松岡ファンとして気になるのは、岬美由紀との絡みである。過去のヒロイン達は、みな岬美由紀の千里眼シリーズとコラボしてきた。これはファンとしてはたまらない事である。私の年代で言えば、まさにウルトラ兄弟が大集合した時のあの興奮に近いものがある(笑。いつか莉子も美由紀とコラボするのか。そう期待させるキーワードが、本作品にも埋め込まれていたるもするし。そういう意味でも、この先非常に楽しみなシリーズが始まった。凛田莉子のこの先の活躍から、目が離せない。
紙の本
躍動感がない
2014/07/10 13:22
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべての伏線が、2巻のラストにかけて綺麗に回収され、あっと思わせます。楽しめました。ただ、主人公の女性、作者は魅力があるように描こうとしてがんばってるのですが、正直いまひとつ魅力がない。躍動感がない。何巻も出てるし、今後魅力が増してくるのかな?本当は星3つ
紙の本
楽しく読める
2014/01/29 13:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
「人が死なないミステリ」との紹介で購入しましたが、たしかにその通り。ジャンルとすれば、「日常生活での謎」に分類されるかも・・・ラテラルシンキングの説明や、登場人物の描写にややくどいところはありますが、主要人物は個性があってそれぞれ魅力的です。会話のテンポもよく、サクサク読んでしまいます。自分でも解答を考えながら話を読み進めて行けるので、結構楽しいですね。結果として、ラテラルもロジカルも中途半端な凡人であるということに気付かされて、思わず苦笑・・・人間関係が、この先どうなっていくのか、鑑定人シリーズとのクロスオーバーも含めて、続編を読んでみたいと思います。
電子書籍
1巻
2023/01/14 23:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
特等添乗員や小説書いてる推理の本を見て凛田さん気になって見てもたんですが、色々な事件?とかフラグが混在しててちょっと訳わからなくなってきてます。
時系列がバラバラしてる感じなんでしょうね・
他の作品ではこういう感じじゃなかったのでちょっと予想外でしたが…
とにかく読み進めてみます
紙の本
莉子の展開が面白い
2017/03/28 21:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画の原作になるが、でもやっぱり小説で読んだ方がいいと思う!!小説ならではの展開の早さが楽しい。波照間島の莉子が一気に切れ者鑑定士に上っていく様は圧巻!!
明るく書かれてるけど、偽札じゃなくともハイパーインフレは起こりうるからちょっぴり怖い話だったりする。
紙の本
万能鑑定士Qの事件簿1 力士シール編 上巻
2015/09/01 17:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の学生時代と今のギャップが、おもしろかったです。
莉子が試していた、記憶法、私も試してみたいです。
ちょっとした些細な出来事でも、大きな事件につながっていて、おもしろいです。
下巻につづく、思わせぶりな感じで終わったので、下巻が楽しみです。
紙の本
面白い
2014/07/25 07:35
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投稿者:読書大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分はまだ一巻しかよんでいませんが、二巻をとても読みたくなりました。いい事件簿だと思いますよ。