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枕草子 みんなのレビュー

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みんなのレビュー50件

みんなの評価3.9

評価内訳

50 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

『枕草子』のエッセンスが詰まった、親しみやすい一冊

2009/03/09 19:13

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 全部で約三百の章段からなる『枕草子』の中から七十段あまりを選び、現代語訳、原文(いずれも、総振り仮名付き)、寸評の順に掲載された文庫本。坂口由美子・執筆による現代語訳が平明で親しみやすく、原文の味わいを見事に生かしています。作者・清少納言のきらきらした才気がほとばしる世界、千年前の作品なのに今に通じる人間の息吹、人情の機微を感じる世界に、すっと入っていくことができました。

 たとえば、「春は、曙(あけぼの)」ではじまる有名な第一段の現代語訳は、こんな感じ。ここでは字数の関係で、春と夏の部分のみ、引いておきます。
 <春は、なんといってもほのぼのと夜が明けるとき。だんだんとあたりが白んで、山のすぐ上の空がほんのりと明るくなって、淡い紫に染まった雲が細くたなびいているようす。
夏は、夜がすてきだ。月が出ていればもちろん、闇夜でも、ホタルがいっぱい飛び交っているようす。また、ほんの一つ二つ、ほのかに光っていくのもいい。雨の降るのも、また、いい。>(p.11)

 言い得て妙だなあと、清少納言の味わい深い機知に感心させられた箇所では、格別、第一六一段「近くて遠いもの」と第一六二段「遠くて近いもの」が並べて配置された所が印象に残ります。ここも、現代語訳を引いてみましょう。
 <近いくせに遠いもの。宮のべの祭り。愛情のない兄弟・親族の間柄。鞍馬の九十九折(つづらおり)という、幾重にも折れ曲がった坂道。十二月の大晦日(おおみそか)の日と正月の一日(ついたち)の間。>
 <遠いくせに近いもの。極楽。舟の旅。男女の仲。>

 本書を手にとったのは、小川洋子『心と響き合う読書案内』の中で紹介されていたのを読んで、読みやすそうだな、面白そうだなと興味を誘われたから。その期待どおりの、本書はとても親しみやすい、『枕草子』のエッセンスが詰まった一冊でした。

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紙の本

清少納言の「枕草子」の内容が存分に味わえる一冊です!

2021/01/08 11:00

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、誰もが知る清少納言によって表された古典文学である「枕草子」を一文一文理解しながら内容を存分に味わえる一冊です。「枕草子」と言えば、「源氏物語」とともに王朝女流文学を代表する珠玉の随筆集ですが、作者・清少納言の感性によって描写された機知に溢れる宮廷生活は、現代語訳を読むだけでもダイレクトに読者に伝わってきます。装束・有職などの図版も豊富に収録し、見ているだけでも楽しい一冊となっています。

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紙の本

優雅で繊細、心に染み入る平安の息遣い

2018/11/25 17:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

はるはあけぼので始まる枕草子をもう一度読んでみたくて、手に取りました。昔はなんとなく古典の授業で見ていただけですが、大人になり読んでみると、季節の移り変わりの繊細な表現や宮中でのしきたりの奥ゆかしさ、清少納言が使えた中宮の機知を知ることができました。短い文章の中でも、その出来事がなんとなくイメージできるような清少納言の言葉は、素敵で、今を生きる人に季節や風習を感じる心の大切を教えてくれているような気がしました。大人になって読むとまた違った感じ方をすることができるので、古典が苦手な人にも、おすすめします。

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紙の本

現代語訳だけでなく原文にも触れたいという方にお薦め

2016/01/23 20:04

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

枕草子のように有名な古典は現代語訳もたくさんあり、漫画すらあるので、ただ内容を知りたいだけなら、そういうものを手に取る方がいいでしょう。ですが、私のように古文が苦手でも原文に触れたい、しかし今更古文を勉強するのはちょっとという方にはこのビギナーズ・クラシックスシリーズがお勧めです。抜粋ではありますが、まずは現代語訳、次に原文、その後に必要に応じて当時の行事や文物、あるいはその段が書かれた背景などを説明する解説部が続きます。こうして現代語訳と原文を読み比べると、古文の方も「ちんぷんかんぷん」さが緩和されてきて、原文を味わう余裕も少し出て来るようです。

清少納言は本名不詳の一条天皇の中宮定子に仕えた女房という10世紀末―11世紀初頭の人物ですが、華やかな宮廷生活を描き、あくまでも当時の貴族女性という規制の枠内で知り得たこと、感じ得たことを書き留めているという意味で、文化的・時代的な隔たりを感じずにはいられないところも多々あるのですが、こと人情に関してはいつの時代も人間は大して変わらないので1000年の隔たりを超えて共感できる部分も結構あります。

もし彼女が現代に生きていたとしたら、最低でもブログなどで日々思うこと感じることを発信していたでしょうし、もしかしたらその知性・教養を活かして批評家として日本の情けない有様を一刀両断にしていたかも、と想像するのもまたいとをかし。

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電子書籍

音読暗唱のために

2023/03/21 02:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る

現今の出版業界でヮ
余り一般的とヮ言い難い、
総ルビ主義を貫徹している結果、
表題の目的の為なら、
入手のしやすさと値段の手頃さとで、
群を抜いている、
角川の「ビギクラ」叢書の一冊です。

毎日数回ずつの音読でも、
あれよあれよという間に冒頭部の章句が
脳髄に染み込んでゆきますよ。

ただ、惜しいかな、
全文収録でヮないのですね。

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紙の本

現代語訳が良い

2022/12/05 19:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

田辺聖子「むかしあけぼの」が好きで、何となく枕草子についても知っているつもりになっていましたが、そういえばきちんと読んでいないと気づき読んでみました。全文は出ていませんが、原文と現代語訳があり自然な日本語の現代語訳が良かったです。このシリーズは古典に親しみやすく、表紙も素敵なのが嬉しいです。

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2006/07/10 23:58

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2007/01/08 22:36

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2008/01/29 23:04

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2008/08/30 21:18

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2009/03/19 18:20

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2009/08/11 15:47

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2009/08/13 15:25

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2009/10/31 01:58

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2011/11/25 21:56

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