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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2013/02/08
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • ISBN:978-4-06-273529-2

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一般書

電子書籍

火怨 下 北の燿星アテルイ

著者 高橋克彦 (著)

朝廷の大軍を退けた蝦夷たちの前に、智将・坂上田村麻呂が立ちはだかる。威信を懸けた朝廷の逆襲がはじまった。信に足る武人・田村麻呂の出現で、阿弖流為は、民のため命を捨てる覚悟...

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火怨 下 北の燿星アテルイ

税込 979 8pt

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火怨 北の燿星アテルイ 下 (講談社文庫)

税込 1,056 9pt

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商品説明

朝廷の大軍を退けた蝦夷たちの前に、智将・坂上田村麻呂が立ちはだかる。威信を懸けた朝廷の逆襲がはじまった。信に足る武人・田村麻呂の出現で、阿弖流為は、民のため命を捨てる覚悟を決めた。北の大地に将たちが1人、また1人と果てていく。蝦夷の心を守り戦い抜いた古代の英雄を、圧倒的迫力で描く歴史巨編。(講談社文庫)

目次

  • 宿敵
  • 血闘
  • 黙示
  • 火怨

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みんなのレビュー98件

みんなの評価4.5

評価内訳

紙の本

古代東北・蝦夷の思い

2023/02/19 09:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る

「火怨 (上中下巻)」は、あまりスポットライトが当たってこなかった古代東北に住む蝦夷(えみし)の歴史小説です。
中央政権からの侵略に、自分たちの文化・歴史・生活を必死に守ろうとした、誇り高い民の戦いです。
この本を読んで、東北を旅したものです。この深く濃い緑の山並みを古代蝦夷たちも見たのであろう。厳しくも恵み深い土地を守ろうとした人々。
中央からは、蝦夷は野蛮で人間ではなく鬼扱いされたが、そこにははるかに人間らしく心豊かな人々が平和に暮らしていた。
読後はしばらく感動で呆然としてしまいました。

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紙の本

女でも男泣き

2020/04/25 19:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

下巻はひたすら男泣き(女でも)です。没頭しすぎていて、膝が震えていて、読み終えて立ち上がった時はふらつきました。一生のうちにこれほど心を揺さぶられる本にどれだけ出会えるだろうかと思うと、読み終えてしまったのが何とも寂しいです。取実、猛比古、伊佐西古(大好きです)、飛良手、それぞれの男気。そして何より、阿弖流為と母礼の最期。母礼の最期の言葉がもう、何とも言えません。

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紙の本

火怨

2020/07/30 10:06

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る

朝廷軍を退けた蝦夷軍のアテルイと母礼らは都を訪れる。そこで坂上田村麻呂と出会う。お互いの人柄に惚れ合い戦を回避する策を練るが帝の気持ちは変わらず、お互い戦の準備を始める。

アテルイと母礼は地の利を活かして朝廷軍を何度も追い払うが、戦いは終わらず。
また朝廷軍は征夷大将軍として坂上田村麻呂を蝦夷に遣わす。蝦夷を平和な地域に戻すこと、朝廷と蝦夷の戦いを終わらすためにアテルイと母礼は秘策を用いる。
その秘策とは・・・。

蝦夷の誇りをかけた戦い、アテルイや母礼の思い、そして坂上田村麻呂の心情等に心を動かされる思いです。学校教育の日本史では坂上田村麻呂の蝦夷征伐は教わってもこの詳細については初めて知った。宝亀の乱から始まって後の前九年の役、後三年の役とどういう流れがあるのかまた知りたくなった。原因は違えど、朝廷と蝦夷の戦いはまだ続いたことから、アテルイや母礼の望んだ結果には終わらなかったのでしょう。清水寺に行くときは坂上田村麻呂やアテルイ・母礼にも参ってみたいと思います。

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紙の本

現実における戦争

2004/12/08 16:01

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:チョビ - この投稿者のレビュー一覧を見る

身分を隠した阿弖流為たちが、支援者である天鈴とともに京に上るところから下巻は始まる。宿敵(であり、不思議な信頼関係を保ってもいる朝廷側の貴族)田村麻呂との出会いが深く印象に残る。それぞれ違った星のもとに生まれていたら必ずや固い友情で結ばれていたであろう2人は、否応なく敵味方に分かれ戦いを続ける。そして常勝の阿弖流為が最後に仕掛けた戦とは…。
上巻の書評で、エンターテインメントとしてのこの小説の素晴らしさについて書かせていただいた。もしも実話に基づくものでなかったなら、どんなによかっただろうと思う。阿弖流為たちも田村麻呂も戦いを避けたいと思いながら、しかし避けることはできなかった。フィクションであれば、それもしかたのないことと思いつつ冷静に読むこともできよう。しかし、この戦いは実際に行われたものであり、多くの人々の命が失われたのだ。
阿弖流為は“蝦夷を救うため、未来を担う子どもたちが何もわからぬまま戦に巻き込まれるのを避けるため”最後の戦いを決意した。いまさら歴史上の事件を変えることなどできないと知りつつも、最後の戦いを含め、和解の道はなかったのかと胸が痛む。この小説の戦いの根底にあったいちばん大きな原因は、朝廷の蝦夷に対する差別意識だったと思う。もしも自分が何か次の世代のためにできることがあるとしたら、他者への偏見や差別の芽を植え付けないことしかない。それが実現できれば、いつの日にか誰も戦争などしないですむ世の中になるかもしれないと夢を見ている。理想論と言われても、夢は持ち続けなければ現実にならない。阿弖流為たちの神々しいまでの戦いぶりに、かえって戦いの空しさを強く思った。

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紙の本

田村麻呂で状況改善

2020/09/19 13:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:magoichi - この投稿者のレビュー一覧を見る

正義の敵役坂上田村麻呂が登場、上巻の薄っぺらい敵役からの変更で物語は深まる。
上巻の、主要キャラクターは絶対死なないルールも撤廃され、緊張感も高まる。
ただ、中央国家から異国扱いを受けた程の、蝦夷達の暮らしや文化が描かれず、その部分は非常に残念。
作者が東北の方というのもあり、描写次第でもっと臨場感も出て物語に入り込めたと思うのだが。

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2005/02/08 19:28

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2005/03/17 16:17

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2005/10/05 17:46

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2005/10/24 07:45

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2007/06/13 00:06

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2007/01/26 22:08

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2007/03/24 14:03

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2007/05/18 17:13

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2007/04/06 23:50

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2007/08/11 19:39

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