紙の本
重苦しい文章だが、苦労して読んだ甲斐がある
2019/03/20 20:56
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
重苦しい文章だが、苦労して読んだ甲斐がある。全ての謎が解かれ、様々に仕掛けてあった伏線が一つにつながる爽快感がある。直木賞を獲っただけのことはある。高村薫の他の作品も読んでみたくなった。
紙の本
最後まで引きこまれました
2015/08/23 17:58
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投稿者:ケロケロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
電車の中で読むものは、試験勉強かスマホでしたが、先が気になって、持ち歩いて、電車の中や、待ち時間も読みました。最後まで引きこまれました。
紙の本
何とも最後が・・・。
2014/03/24 00:20
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投稿者:ミキティ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後が切なく・・途中挫折しそうになりながら読み終えた。
考えるのが苦手な方にはお薦めしないが・・非日常に浸りたい方にはぜひ読んでいただきたい。
警部補合田雄一郎という人間に興味が湧き・・彼の人生を描いた本をぜひ発表して欲しい。
紙の本
当のマークスが
2020/03/18 17:39
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーの核であるはずの「マークス」が驚くほど存在感が薄くなってしまった。
ここまで薄いのは納得いかない。
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講談社文庫で既読だったので再読だが、硬質・重厚・緻密な展開に魅せられる。そして「美しくない」美しさが素晴らしい。矛盾した表現だけれども。
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再読ではあるが、ほとんど覚えていないが、改めて読んでみたが、癖の多い猟犬のような刑事たちの縄張り意識のありようや、魑魅魍たちが蠢く世界の霞が関、その中であがく主人公と「彼」に翻弄される犯人。重厚な物語の終わりは、あっけないほどに終わりを迎える。それにしても、犯人は何故、MARKSの犯罪を暴く行動に出たのか、老人の時計はどうして死体と一緒に出てきたのか等、再読しても分からないことが残ったが、見落としか?
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漸く上下を読み終えた、高村作品はあまり読んだことなかったが、新聞などでよく見かける時事評論で知的で素敵な人と尊敬していた。
この作品、私には少し複雑な人物構成で途中までは難儀した。
山の描写、警察、検察の内部事情などとても面白かった。
この作家、すごい数学的頭脳を持った人と尊敬の念が深まった。
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ずっと気になってたがついに読んでみた。重厚な雰囲気を最後まで崩れず、引き込まれつつ物語が終焉を迎えた感じ。ミステリーの要素もあるものの、どちらかと言えば、人物の内面描写で読ませていく作品。しばらくしたら再度するだろう。
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一つ一つの謎が解けてきて、後半は尻上がりに面白くなってきた。
ただ"MARKS"の5人が北岳で行った過去の過ちは、そんなオチ!?と言うのが実感だ。やった行為よりそれに至る背景にもう少しヒネリが欲しかった。
水沢裕之が最後に荷物の中に持っていた高木真知子の白いサンダルの件が何とも言えない所だ。歪な男女の関係でありながら、そこにはしっかりとした気持ちがあったんだ、、、
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下巻になると面白くなり、夜中に一気に読み終えた。
事件そのものは解決したのだが、関係者のその後は???
読後はもやもや感が残る・・・
この本はシリーズ物みたいなので、次の本で記述されているのだろうか?
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どんどん読み進めるほどに面白さが増した
構成の緻密さを感じた
言葉を大切に厳密に使っている
金町が一つの舞台になっている
なつかしい
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単行本とは相当内容が違うらしいが、そちらは未読。
文章は確かで、読み応えのある大作であることに間違いはないが、果たして完成度が極めて高い作品かどうかと問うてみると、そこで確信を持って頷くことは躊躇われる。
まず違和感を覚えるのが、とびきり優秀な捜査員揃いという設定の七係のメンバーを中心とした警察内部のあからさま過ぎるエゴイズムや、それに関する際立った心理描写の数々。
作品全体がハードボイルドというわけでもないし、すんなり馴染めなかった。
次に、もしこれがミステリーや推理ものだとして見た場合、回収されていない伏線や、可視的に明かされない事実関係が多いこと。
ミステリーではない、としても、やはりばら撒かれたたくさんの糸は、結びに向かって収斂していくことこそが小説として美しいと思うが、そのような感じは受けなかった。
どちらかというと、拡散したまま幕は閉じられたイメージ。
水沢の病気にまつわる事柄などは、その代表だろう。
また、物語のアウトラインを描くことに腐心した結果なのか、水沢およびMARKSサイドの双方ともに、読者を納得させるだけの動機付けが備わっていない、とも感じた。
同時に、心理面を含め犯行に関する具体的描写もほぼないため、特に水沢の恐喝などは説得力に欠けてしまっているように思う。
別に世の"常識"に沿った動機が必ずしも犯行を行う者に不可欠だとは思わないが、ぶっ飛んでいてもいいから、創作物なりの答えをそこには用意しておいてほしい。
これほど長い小説にも拘わらず、冗長であるとは読者に感じさせず、最初から最後までスピードと緊張を保っているのはさすがである。
途中で飽きるとか、読み進めるのが苦痛だとかいうことはまったくなかった。
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罪を抱えながら生きることの難しさ。
誰がどこからどこまで正常だったのか、どこからどこまで「判って」いたのかは問題でなく、どこかで外した一歩のせいで、各々夜の山中を迷いに迷いだし、底へ滑落していくような物語だった。
みんな救われたかったんだろうなぁ。
マークスの5人も水沢もマチコも豆腐屋も岩田も。
水沢が悲劇だ。可哀そう過ぎてならない。
水沢の両親、ちゃんと彼を北岳の頂上に迎えに行ったかい?
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伏線が張り巡らされた上巻を経ての下巻。
後半の、上巻から徐々に見えつつあった事件の全貌が明かされるくだりは疾走感があってページを繰る手が止まらなかった。
そしてこの事件のカギでもある登山の描写は詳細で臨場感があって、山の魅力が伝わってくる。事件に関する警察の捜査形態にしてもそうだけど、この小説は本当に描写が細部まで丁寧で、助長に感じられる部分もあったのだけれど、勉強になることも多かった。
個人的にはラストがちょっと不服ではあったけど、上下巻にわたって、これだけ事件を深く掘り下げて描かれたこの小説はやはり魅力的だと思う。
読後に「このミステリーがすごい!」大賞と直木賞受賞作だと知りました。納得。
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水沢が哀しくて愛おしくてたまらない。最後のシーンで水沢への愛しさが溢れて号泣してしまった。あの描写は一生心に残る気がする。この作品で初めて合田刑事のシリーズに挑戦したが、義兄との微妙な関係性が気になる。。単行本よりも文庫の描写のほうが個人的に好きだ。