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紙の本
シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 (中公新書)
著者 富田 武 (著)
【アジア・太平洋賞特別賞(第29回)】第2次世界大戦後、日独兵士・民間人ら400万人以上が、ソ連領内や管理地に抑留され、「賠償」を名目に労働を強制された悲劇。「シベリア抑...
シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 (中公新書)
シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像
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商品説明
【アジア・太平洋賞特別賞(第29回)】第2次世界大戦後、日独兵士・民間人ら400万人以上が、ソ連領内や管理地に抑留され、「賠償」を名目に労働を強制された悲劇。「シベリア抑留」の起源から実態までを詳述し、その全貌を描く。関連年表も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
第2次世界大戦の結果、ドイツ、日本などの400万人以上の将兵、また数十万人の民間人が、ソ連領内や北朝鮮などのソ連管理地域に抑留され、「賠償」を名目に労働を強制された。これはスターリン独裁下、政治犯を主に扱った矯正労働収容所がモデルの非人道的システムであり、多くの悲劇を生む。本書は、その起源から最大の人数であったドイツ軍捕虜も視野に入れ、日本人が被った10年に及ぶ実態を詳述。その全貌を描く。【本の内容】
第2次世界大戦後、日独兵士・民間人ら400万人以上が、ソ連に抑留され労働を強制された悲劇。その起源から実態までを描いた決定版【本の内容】
著者紹介
富田 武
- 略歴
- 〈富田武〉1945年福島県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。成蹊大学名誉教授。専攻はソ連政治史、日ソ関係史。著書に「シベリア抑留者たちの戦後」など。
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シベリア抑留の最新の研究成果
2017/05/21 22:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
シベリア抑留についてはその体験談も含め数多くの本が書かれているが、ソ連の情報開示が進まないため、なかなか全体を見渡した通史がない。著者はドイツ人の抑留250万(うち200万人は死亡、日本抑留者の30倍)につき、ドイツ語の文献まで苦労して読み解き、全体の通史を目指した労作である。とは言え、まだまだシベリア抑留は不明なことが多い。日本人、ドイツ人とも名前も場所も不明のまま異土に朽ち果てた遺骨が無数にあろう。スターリン体制の齎した人類史上の悲劇はあまりにも大きい。シベリアと言う土地自体が「ブラッドランド」なのだ。
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ソ連強制労働から見たシベリア抑留
2016/12/18 12:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、シベリア抑留をスターリンソ連における強制労働の一環として論じている。スターリン時代の強制労働には、シベリア抑留以外に、ドイツ兵捕虜などの強制労働や自国民に対する強制労働もある。そのような見地で、シベリア抑留を考えると、なぜシベリア抑留が起こったのかを、深く知ることが出来る。
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新書としては十分過ぎる内容
2017/06/06 08:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サラーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
シベリア抑留について日本だけでなく、ドイツ人の境遇、さらには抑留された人々がソ連経済で重要な労働力であったことも説明している、かなり要領の良い本。この本を足がかりに調べることも可能なほど基本知識を得られる非常に有益な一冊。
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不幸な歴史
2022/09/03 09:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二次世界大戦後のシベリア抑留について、いろいろな角度から分析されていて、よかったです。不幸な歴史から学ぶことが多かったです。
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どちらかに絞ってほしい
2016/12/16 23:49
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソ連・モンゴルに抑留された日本軍将兵や民間人達を取り上げる前史として赤軍の捕虜になったドイツ軍将兵を取り上げているのは目新しい。この本で日本軍の戦争犯罪に対する視点が欠如していてソ連や「民主運動」を酷評しているので「問題が多い」と批判されている「シベリア捕虜収容所」や参考文献目録には出て来るが、おそらく世界観の違いで本の中では出て来ない「シベリア抑留全史」や新潮選書の「シベリア抑留」にもドイツ軍将兵についての言及はあるが、この新書本は三分の一ほどドイツ兵を取り上げているので、却って日本軍将兵や民間人達の運命についての記述が薄くなっている。これならドイツ軍将兵で一冊書いてから、もう一冊で日本軍将兵や民間人達を書いた方がよかっただろう。
意外とドイツ民主共和国史の前史としても必要な自由ドイツ国民委員会やドイツ将校同盟(この本ではドイツ将校連盟)、反ファシスト学校といった組織についてまとまって書かれた日本語の本がありそうもないし、ソ連の捕虜になったドイツ軍将兵について単独で書かれた本もないと思う。経歴が経歴だから、あまり当てになりそうもないかも知れないが、パウル・カール・シュミット博士の共著「捕虜」や「極反動」でロシア語が出来るので典型例ではないであろうエーリヒ・ハルトマンの伝記の該当部(捕虜になった当時のハルトマンの写真で階級章を付けていなかったのは戦後、ソ連側がドイツ兵に階級章の着用を禁じたからだとは知らなかった。日本軍人の場合、「民主運動」で階級章を外すように「要求」した事やハバロフスク裁判で「被告」になった軍人が階級章を付けていたので、昭和24、5年頃までか?)、グイド・クノップの「ヒトラーの戦士たち」のパウルス元帥を書いた箇所ぐらいだと思っていたが、コラムで紹介されているハインリヒ・フォン・アインジーデル伯爵の本の存在や邦訳があるとは知らなかった。ただし、著者は彼がドイツ再統一後にドイツ社会主義統一党の後継政党である民主社会党から連邦議会選挙に出馬した事に言及していないから知らないようだ。ドイツ軍は日本軍や赤軍と違って、敵の捕虜になる事を否定していなかったから、パウルス元帥が駐土大使館付武官に手紙を出して家族に軍装を送ってもらう事を依頼して、少なくとも元帥の肩章を送ってもらったのは「ヒトラーの戦士たち」を読めば分かる。ドイツ軍が赤軍の捕虜になるのを忌避したのは彼らが犯した戦争犯罪に対する報復への恐怖心と差別意識が混ざっていたからではないか。
ヴィンツェンツ・ミュラー将軍のように騎士十字章を授与した軍人がDDRで高い地位に就いていた人物がいた事は触れていない。