「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
うなぎの丸かじり (文春文庫)
著者 東海林 さだお (著)
「鰻の立ち食いの店があるらしい」そんな情報を入手し、早速ノレンをくぐってみる。カウンターの上のバットには串刺しの鰻が並べてあるも、箸や皿は一切なし。さあどうする!?仕切ら...
うなぎの丸かじり (文春文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「鰻の立ち食いの店があるらしい」そんな情報を入手し、早速ノレンをくぐってみる。カウンターの上のバットには串刺しの鰻が並べてあるも、箸や皿は一切なし。さあどうする!?仕切られた囲いの中で啜る「ひきこもりラーメン」に孤独を感じ、1年ぶりの吉野家牛丼復活には興奮冷めやらないショージ君であった。【「BOOK」データベースの商品解説】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
刺身のツマ
2010/10/07 08:17
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
みなさんは刺身のツマ食べますか?
私は食べたり食べなかったり。必ず食べるということはしない。どちらかといえば、本体である(こんな言い方はしないでしょうが)刺身の量が少ない時などは割と食べる。口がさびしくなるんでしょうね。
ところで、刺身のツマという言い方ですが、あれは主となる料理のそばに置かれているところから、「妻」と呼ばれるようになったとかいいますが、別に控えているのが「妻」だなんていったら案外問題になったりするのではないかしら。
かといって、今日から刺身の「夫」というのも何ですが。
文庫本の解説というのは、どことなく刺身のツマに似ています。
読むのもいいし、読まなくても、まあどうってことない。
先に読む人もいれば、後に読んでも構わない。私は後派ですが、前派を糾弾するかといえば、それはない。所詮は主たる文章のそばに置かれているのですから、刺身のツマと同様の扱いを受けざるを得ません。
ところが、その解説が読みたくなる文庫本があるのです。
それが、東海林さだおさんのおなじみ食のエッセイ「丸かじり」シリーズの文庫本なのです。
東海林さだおさんのエッセイが面白いからだと思いますが、解説を担当している諸氏もなんだか東海林さんに負けまいと気合がはいって、解説というよりは、ひとつのエッセイみたいな文章を書いている。
この『うなぎの丸かじり』の文庫本では、作家の逢坂剛氏が我こそは東海林さだおさんファンの第一人者といわんばかりに、東海林さんとの草野球シーンまで披露されている。どうもこの文庫本のシリーズの解説者は私が一番のファンです、みたいなそういうトーンが多くて、かわいくて仕方がない。
こうなれば、これが刺身のツマといえるかどうか。
もうリッパな刺身になるのではないかと思ってしまう。
いつか「東海林さだおさん「丸かじり」シリーズ文庫解説集大成」みたいな本ができるのではないでしょうか。
もちろん、その時のカバー絵は、和田誠さんだろうな、やっぱり。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。