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  3. 蜜香さんのレビュー一覧

蜜香さんのレビュー一覧

投稿者:蜜香

141 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

手軽さと即効性を実感。三日坊主の私でも、かれこれ10日以上継続中♪

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 見て見ぬフリをしてきたけれど、とうとう買ってしまいました。「巻くだけダイエット」って、< 巻くだけ? それだけで? 本当にやせられるの~? > と、心の中で、つぶやき続けていた・・・。つぶやくのも面倒くさくなったので、モノは試し、チャレンジしてみましょうか。

 「巻くだけダイエット」とは、体のゆがみを正すもの。体のゆがみチェックで、当てはまるものがあれば、骨格がゆがんでいる証拠だという。チェック項目は11項目。私の場合、《いつも同じ側の肩にショルダーバッグをかけている》に1個だけ、チェックが入っただけだけど、1つでも当てはまったら、ゆがみが体調不良や肥満を引き起こしている可能性があるという。
 普段の姿勢や行動が、積もり積もって体のゆがみになって、筋肉は縮んで硬くなり、筋肉のエネルギー代謝、血液やリンパ液の流れにも影響し、脂肪や老廃物がたまっていくと、知らず知らずのうちに太っていくのだそうだ・・・。そこで、バンドを巻いたり、外したりを繰り返すことで刺激を与えて、血液やリンパ液を体中にめぐらすことができ、老廃物を体内にためずに、むくみを解消できるそうだ。巻くだけダイエットの効果が実証されてこその、160万部突破というのも、実際に実践してみて、納得。
 この本の前著に、『巻くだけダイエット バンド1本でやせる!』(2009年6月幻冬舎発行)が、バンド(ピンク)付で税込価格1575円で販売中。この本は、第2弾で、男性でも使えるロングバンド(パープル。ピンクより30センチ長い)とDVDが付録されていて税込みで1890円。付録のDVDは、初めて巻くときに、巻き方をわかりやすく指導してくれるので、心強い。本の通りでも問題なく巻けるけれど、これで大丈夫だろうか? という不安が解消された。

 基本の巻き方は4種類。【骨盤巻き】【たすきがけ巻き】【コマネチ巻き】【脚スッキリ巻き】【コマネチ巻き】がある。「巻くだけダイエット」の注意点に、長時間巻いたままにしないでください、とあるのに、うっかりやってしまったら、のぼせた感じになってしまった。それ以来、つけっぱなしには充分気をつけて実践している。まだ、10日ほどだけど、飽きっぽい私が、三日坊主で終わっていないことに主人が驚いている。夏にむけて、どんな効果が待っているのか楽しみ♪

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紙の本

星占いの神秘な世界をわかりやすく解説した本。

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 生年月日によって自分の星座を知り、その星座によって運勢を占う星占いは、数ある占いの中でも、身近な存在になっている。私自身は、信じる、信じない、ではなく、娯楽の一つとして、気楽に運勢を楽しめるところがお気に入り。

 いわゆる“占星術師”2人の共著だが、この本の文章のほとんどは、石井ゆかりが執筆、鏡リュウジがアイデアの引用やインタビューという形。「世間に広がっている「星占い」という「予言者」の「お里」、つまりしくみを公開するという試み」(鏡リュウジ談)で、神秘的な星占いのベールをはがして、その骨格を知ることができる内容になっている。
 星占いは、ホロスコープによって運勢がわかるものだという。このホロスコープは、夜空に輝く星、太陽、月、惑星、を写し取ったものだそうだ。時間や、カレンダーが生まれたのも、ホロスコープからという。運勢を知りたいとき、このホロスコープが基準になるそうだから、星占いの、重要な道具の一つであることがわかる。石井ゆかりの星占いは、断言するより、解釈を伝えるスタイルだという。鏡リュウジの場合は、石井ゆかりが「裏づけがちゃんとしているというか、風景が違う気がします」と評しているように、占い方にも、アプローチの方法などが様々で、占い師それぞれに違いがあるのね・・・。
 ホロスコープを読むためには、3つの道具(12星座・ハウス・アスペクト)を必要とするそうだ。ホロスコープを中心に、星占いの仕組みが解き明かされる。星占いには、神話の世界や、心理学も関ってくるからか、星占いの奥深さに感心するばかり。著者二人の対談では、タロット占いの起源や歴史も語られている。タロットといえば、私が中学生の頃、1歳上の兄がタロットカードを買ってきたのをきっかけに、占いあってよく遊んでいたものだ。鏡リュウジが言う「占いのおもしろさって、宇宙を手にする感覚なんですよ」とまではいかないけれど、当時、占っているときは、神話の中に入り込んでいく感覚で、ファンタスティックな気分に浸っていたように思う。

 星、月、太陽、惑星などが、私たちの運勢に影響していることがわかるようになると、「宇宙を手にする」感覚が、ちょっぴり理解できて、なんだか嬉しい♪

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紙の本

花はやがて散り、木々もいつかは枯れる。だが、言葉は永遠に心に咲きつづける。

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 2003年の6月、『思うとおりに歩めばいいのよ ターシャ・テューダーの言葉』(2002年10月 メディアファクトリー)に出合って、早いもので6年が経つ。ターシャの「自分は自分らしくあればいい」という言葉を励みに、苦労や挫折を幾度も乗り越えてきた私だが、2008年6月18日にターシャが帰らぬ人となり、ぽっかりと心に穴が開いた。この本は、心の穴を埋めるだけではなく、人生に必要なもの、幸せを求めて努力することの大切さを、改めて思い起こさせてくれた。

 「本書は、月刊MOEに掲載された彼女最後のインタビュー2編と、家族の証言をまとめたものです。暮らしについて、仕事について、人生について、ターシャ92年の生涯を締めくくるインタビュー集です」とあるが、同時に写真集のようでもある。暖かな雰囲気と厳粛な空気を感じ取れる写真が、神々しくて印象に残るほど。生き生きとした花や木々、まるで楽園のように、うっとりしてしまう素敵な庭。おとぎの国の絵本から抜け出たような可愛らしいキッチン、ゆらゆらと炎が燃えている暖かそうな暖炉、季節の移り変わりや自然を慈しみ楽しんでいる様子のターシャが、まるで天使のよう。
 数あるインタビューの中で、私が一番気になる質問だったのが、「日本では、二〇〇七年に加島祥造さんの詩集『求めない』(小学館)が出版され、話題になりました。「求めない-すると本当に必要なものが見えてくる。求めない-すると自由になる。」『求めない』より。この詩のような生き方を、どう思われますか。」というもの。私は、『求めない』を何度か読んだものの、「求めない」ということの意味が釈然とせず納得できずにいた。だが、ターシャが答えた「-昔ではなく、今のこの世の中での最高を追求し、そして私たちが心に思い描く幸福を求めて努力するべきではないかしら」という解釈に、ようやく私は納得できた。自然に囲まれてシンプルに暮らすターシャだからこそ、「求めない」ことに賛同するのかと思っていたが、そうではなかったからだ。
 ターシャは、「私は多くのものを求め、その中には必要なお金もありました。(中略)美しいアンティークやドレス、本、植物や動物を求めてきましたし、大きな家と納屋や離れ屋も求め、こうしたものを手に入れるために、お金を稼がなくてはならなったのです。」と。ターシャは、好きなことを追い求めた生涯で、「人生で本当に欲しいものは何なのかよく考えてみたいですね」といっている。本当に自分にとって求めているものか、そうではないのかを、“自分自身に問う”ことで見えてくるものだ、ということなのだろう。

 私にとって、人生の指針となる“宝物”となった一冊。辛いとき、立ち止まったときなどに、読み返しては、心を落ち着かせ、自分を見失うことなく生きていきたいものだ

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紙の本

私にとって、ココナッツオイルは“美容と健康に効く万能調味料”

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ココナッツオイルを、メディアなどで取り上げられるたびに、気になっていたことから、本書を手に取った。著者は、ココナッツオイルを全国へと広めることになった第一人者。ココナッツオイルの魅力を知ってもらおうという、著者の熱い思いが伝わってくるとともに、ココナッツオイルの素晴らしさを理解できる活用本である。

 《私のココナッツオイル物語》に、著者自身、ココナッツオイルに出合うことになったきっかけや、「バターに代わる良質でおいしい油はないか」と試行錯誤する様子、ココナッツオイルの素晴らしさなど伝えている。現在では、ココナッツオイルブームといわれ、知名度も上がり、売り切れ状態がつづくほど愛用者が増えているようだ。著者自身、「ブームで終わると思っていない」と断言しているココナッツオイルの魅力とは・・・。
 ココナッツオイルの魅力を、【CHAPTER1 ココナッツオイルって何?】に、製法から調理の基本まで、わかりやすく紹介している。私は、ココナッツミルクやウオーターは知っていたが、葉から皮まですべて使えるとは知らなかった。葉は「屋根、皿、かご、民芸品」に、種は「ウオーター、ミルク、フレーク、フラワー、オイル」、種の殻は「皿、スプーン、くし、プランター」など、1本の木がこれほどまでに人間の生活を支えてくれているとは・・・。
 ブラウンシュガーファーストで扱うココナッツオイルは「すべて有機栽培されたココナッツを原料としたもので、化学物質などの添加は一切ない」という。ココナッツオイルは、他の油と同じで1gで約9kcalだが、「中鎖脂肪酸(主にラウリン酸)」でできており、肥満の原因となる中性脂肪がつきにくいため、ダイエット効果を期待できるそうだ。<万年ダイエッター>の私には、耳寄りな情報である。また、「ケトン体」、「ビタミンE」のおかげで、強い抗菌作用があり、血液をサラサラにし、アルツハイマーの予防や改善、老化防止力を強めるなど、「日々の健康を守る油」であることに驚くばかり。
 《ココナッツオイルの基本ルール》では、ココナッツオイルが温度で形状が変わることや、ケトン効果の持続時間、保存方法など紹介。【CHAPTER2 毎日食べたいココナッツオイルレシピ】では、《ドリンク》、《スープ:》、《サラダ》、《朝ごはん》、《ひと皿料理》、《鍋》、《ピクニック》、《スイーツ》、《おつまみ》と約42種類のレシピ満載。【CHAPTER3 ココナッツオイルのある生活】では、クレンジング、スキンケア、ハンドクリーム、オムツかぶれ、虫さされなど、ココナッツオイル美容方法を紹介している。

 読後、すっかり“美容と健康に効く万能調味料”であるココナッツオイルに魅了され、早速、《おすすめのココナッツオイル》に紹介されている[有機エキストラバージンココナッツオイル:1,600円/500ml]を、《購入方法》を参考にオンライン注文。主にコーヒーにかけココナッツフレーバーを楽しんでいるが、もっぱら揚げ物とドレッシングがお気に入り♪

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紙の本

紙の本こぐこぐ自転車

2011/02/22 17:46

自転車乗りに“定年”はない。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 自転車を題材にしたエッセイは珍しくないが、なんと言っても、見どころは、古希から自転車に乗り始めて、日本中を駆け回っている様子。本書は『こぐこぐ自転車』(2005年12月 平凡社)から5年経ってライブラリー版化されたものである。

 著者は、「もうすこしで定年というとき、記念のために、来年からはもう来なくなる学校まで自転車で行ってみようと思い立った」のが自転車に乗るきっかけであったという。ちなみに、著者は元大学教授。つまり「もう来なくなる」とは退官ということ。

 私は、18歳で普通免許を取得して以来、かれこれ20年以上は、ほとんど乗っていない。それがなぜか、40代に突入して、筋肉を目覚めさせよう! と思い立ち、自転車に乗ることにしたのだが、乗ってみると、自転車乗りの“肩身の狭さ”にビックリ。本書の【自転車に乗って知った世の荒波】に、自転車乗りの気持ちを表現しているが、歩道も一人歩くのがやっとのスペースのところもあったり、自転車に乗ることの不便さに、ますます困窮。不具合に度々遭遇するので、三日坊主で乗るのを諦めてしまったが、車に乗っていては気が付かないことばかりで、ある意味、勉強になった。

 自転車乗りに優しくない世の中だが、諦めず、めげずに、都内走行、房州サイクリング、碓氷峠、北海道自転車旅行へと、出かけていく。本当に古希(70歳)? と疑いたくなるが、自転車に乗るための努力を惜しまずに、問題解決していく姿勢には頭が下がる。自転車で転んで、歯が折れ、親指骨折しても、自転車乗りをやめないのは、痛みに勝るほどの魅力が自転車にある、というのは察することができる。男の人というのは、いくつになってもロマンチストであり、少年だなあ、とつくづく感じる。

 筋肉というのは、使わなければどんどん退化していくもの。寝たきりになると動けなくなるというのも、筋肉を使わなくなるからだ。年老いても、著者のように、最初はお尻や足が痛くなり、きつくなっても、毎日のように自転車をこいでいれば、「いつ大地震が来ても大丈夫」なぐらいの頼もしい筋肉のついた脚力になるのかもしれない。私には、到底真似のできない“自転車ライフ”に、ただただ、敬意を表する。

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紙の本

お菓子作りにありがちな不安も、安心して取り組めるように配慮された優しいレシピ本♪

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 7年前に、チョコ好きの私のために、友人がガトーショコラを作ってくれた。濃厚でしっとりとした味わいにすっかりガトーショコラの虜になった。それ以来、友人に教わったレシピをもとに、自分でも作るようになったものの、本書の《Part1 ガトーショコラを楽しむ》を見たら、ガトーショコラは、製法によって印象が変わるという。本書のガトーショコラのレシピの充実さ、全部で32種類のレシピを、無理なく、無駄なく、安心して取り組めるよう丁寧にガイドしてくれるレシピ本である。

 本書のチョコ菓子(ケーキなど)は、ケーキ屋さんのディスプレイケースに並んでいるのと同じぐらい、完成度の高さに驚く。カラー写真での出来上がり、作り方の手順の流れをカラー写真にしていて、進行具合や形が具体的でわかりやすい。レシピ以外に、チョコレートの話、基礎テクニック、基本の材料、基本の道具なども載っている。レシピタイトルの下には、作り方のポイントや菓子の紹介もある。
 《ガトーショコラ・レジュール<パウンド型で焼く場合、オーブンで焼く場合。(レジュールと配合と製法は同じ)>》の、<レジュール>とは、軽いという意味。湯せん焼きと直焼きの組み合わせでは、冷やすと濃厚になり、常温では、ふわっと軽いくちあたりのチョコレートケーキになるそうだ。小分けにしたいときや、ギフトにしたいときには、パウンド型が最適という。焼きたては、とろっとした食感で、常温では、なめらかな口当たりになり、冷やすと濃厚な味わいを楽しむことができる。
 自分好みのガトーショコラを見つける前に、私は、初めて見た白いガトーショコラが気になって《ガトーショコラ・イヴォワール(ホワイトチョコで作るガトーショコラです。メレンゲの出来が重要です。焼きたても冷やしても、どちらもとてもおいしいです。)》にチャレンジすることにした。材料、準備しておくこと、作り方、注意、ポイント、カラー写真による手順のおかげで、失敗なく完成できたのも、「メレンゲを作る」とあれば、(メレンゲの立てかた→P.60参照)とあり、メレンゲの作り方の手順もカラー写真なので、納得しながら作れたからだ。一見すると、まるでチーズケーキのよう。その癖、一口食べるとまんまホワイトチョコという、ギャップが楽しい出来上がりに大満足。
 著者は、「できれば、指定のあるものはレシピどおりのクーベルチュールで作ってみてください」という。それというのも、使用するチョコレートにより出来上がりの味も違ってくるからだ。お菓子作りは、慣れていても、新しいものを作る際は、これでいいのいかしら? と不安な気持ちになるものだが、そんな気持ちも察してあるようで、作るときの注意などが、細やかに行き届いていて教えてくれる。著者の人柄が垣間見えるほど、優しいレシピ本に感激した。

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紙の本

部屋の整理整頓と同じように、時間の整理整頓を実行して、ゆとりある1日を実感しよう。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者の時間の使い方に無駄がありすぎることを見かね、時間を上手に使えるように、担当編集者が、本書の企画を打ち出した。イラストレーターである著者が、時間を上手に整理する術を編み出すまでのストーリーを、漫画仕立てで公開? している。自分自身の行動を見直し成長していく様子は、著者の素直さと、かしこさと、ドジさがいい具合にミックスされていて、面白い。
 
 【第1章 「用事をまとめる」ことで、ラクになる!】では、担当編集者から「用事をまとめる」というアドバイスをもらい、<朝セット・昼セット>を開発した。<朝セット:起床―トイレに行く―ゴミを出す―体重を測ってメモ―シャワーを浴びる―朝食用のお米を水につける―新聞に目を通す>を7時から8時の1時間のうちに実行するもの。
 私の場合、<起床―歯磨き―トイレに行く―朝食作る―後片付け―そうじ―洗濯―洗顔―マッサージ―メイクタイム―着替え>を7時半から9時半の2時間で終わるようにしている。数年続けているので著者より年季の入った朝セットとなる。「用事をまとめる」というやり方を、私は何年もかかって編み出したが、編集者からのアドバイスがあったとはいえ、著者がよく短期間で開発したものだなあ、と感心してしまう。
 
 時間を上手に使うためには、<あとでやれば大丈夫>と、用事を後回しにすることはタブーだということである。ときどき記憶障害? が出て、ついつい買い物忘れ、用事忘れをして、時間を無駄にしてしまうこともある(私はしょっちゅう・・・)のは、もったいない。私自身も多いのが、物忘れによる時間のロス。参考になったのが【第5章 1日が見えれば、ラクになる】の《用事を忘れずにやっつけるための! 12のちっちゃな工夫》。<お買い物メモは全て財布の中>、<忘れそうな用事は絶対見るところへメモ!>など、思い立ったときに即実行、即記録すること。

 著者自身の体験を通して教えてくれた、「時間の整理術」を参考にし、活用し始めて、実行することも楽しいけれど、記録することで、自分の1日が見えてきたのは思ってた以上に楽しい。いわゆるレコーディングダイエットと同じ効果があるのかも♪

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紙の本

田舎への理想と現実のギャップが満載。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 “家賃5千円”って、いわゆる事故部屋(自殺など)とかワケあり物件なんじゃないの? と疑心暗鬼になるのは私だけじゃあないはず。ところがどっこい、著者の選んだ家は、和歌山の山奥にひっそり(?)と佇む、ただのボロ家(失礼ながら)。今の時代に、湯沸かし器無しの五右衛門風呂で、築100年? のトタン屋根の古~い民家である。よくぞ引っ越す気になれたものだ。今の時代、便利さを追求してきた結果、環境汚染や地球温暖化が問題化している。不便極まりないけど、地球と財布に優しい、エコでナチュラルな田舎の暮らしをバカにするつもりなど毛頭ない。だが、理想と現実は・・・。

 著者の夫、ヨコチンは「駅の近くでフロ・トイレ付きで9万は安いほうだよ」と言うが、2Kという狭さ。本当に都会の家賃はバカみたいに高い。家賃9万の部屋に、10年住んだら、1080万円。家を買ったほうが安いのではないか? だが、月5千円の家賃なら、買うより激安。そんな理由で田舎暮らしを決めた著者のアクティブさと、楽天的な夫ヨコチンの無謀? な夫婦の田舎暮らしは、夫婦仲良く協力し合い、虫との戦いにもひるまず、楽よりも苦が多くとも、決して弱音を吐かない田舎暮らしの“現実”がてんこ盛り。
 本書に、「田舎暮らしをしたい人が増えているそうだ」とあるので、 “田舎暮らし”を、ネットで検索してみたら、700万件以上ヒットした。田舎暮らし関連になると、かなりのヒット数になる。私は、東京の会社に出社するために、車、バス、電車、全ての交通手段を必要とする、交通不便な田舎の、築50年以上の家に4年近く住んでいた。ドブネズミと蜘蛛とゴキブリと隙間風と戦う日々に疲労困憊、著者の奮闘が手に取るようにわかるほど。今は、都会に近い田舎のマンション住まい。もはや田舎の古い家には喜んで住もうとは思わないが、ガーデニングは大好きだし、ターシャ・テューダーのような生活には憧れる。
 著者は、ターシャと比べた理想と現実のギャップを漫画にしていて、ターシャ好きの私はツボにはまり、かなりウケた。五右衛門風呂の顛末は、悲しいやら情けないやら。ま、しょせん他人事だから、面白いんだけど。サビがひどく、なかなかお湯が沸かないので寒く、マキで焚くのを1日で断念し、16万円の給油器を取り付けることにしたのだが、いきなり「地球に優しくない田舎暮らし」と「サイフにやさしくない田舎暮らし」になり、なんともいえない哀愁が本から、じわじわにじみ出ていた・・・。

 5千円の家賃は魅力的でも、4年が限界だったようだ(私も4年で限界)。漫画の仕事が減りつつあることと、仕事道具を購入するのも大変という理由で、都会に近い田舎で、畑付きの築20年の中古物件を購入する選択をした。“田舎暮らし”のメリットやデメリットを決めるのは、結局、自分(たち)次第ってこと。

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紙の本

「体幹」を意識し実践するようになって、体を退化させない意味を知ることができた。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 < 「体幹」って何? > 簡単に言うと、「身体の胴体部分」のこと。そして「ウォーキング」は言うまでもないが、「歩く(=有酸素運動)」。その二つが合体したのが「体幹ウォーキング」で、「体幹」である胴体部分の、「背中、お腹、お尻などの筋肉、骨盤」を使って歩くことだ。

 「体幹ウォーキング」は【正しく立つ】ことから始まる。それが「正しいウォーキング」に繋がる。私は、天候が良いときには、なるべく歩くように心がけるようにしている。だが、この本の「正しい歩きかた」を読む限りでは、私は正しい歩き方をしていないみたい。ただ「歩けばいい」ってものではないようだ。
 本書は、いわゆる“ハウツーもの”ではなく、「平凡社新書」だから実践に移すまでは、時間を要すかもしれない(私がそうだった)が、いざ取りかかろうと思うと、面倒なことは一切ない。今までと違う歩き方だと、誰にも聞かずに、自分で確かめることができた。【丹田、肩甲骨、骨盤】(丹田:東洋医学のツボの一つで、おへそから4~5センチくらい下の辺り)の3つのポイントを“忘れず”に歩きだすと、姿勢がスッと伸び、お尻の位置がアップし、“胴体”で歩いている感覚がよくわかる。普段の歩き方よりも、持病の膝痛に負担を感じることもなく、自然に歩くことが出来た。ただし、歩いていると、景色や鳥などに目が向いているうちに、自然と集中力が散漫になり、ポイントを忘れて身体全体が緩む。気になったときに、アドバイスの「肩甲骨を動かしたりみたり、丹田に軽く手を当てる」を実行していくつもりだ。

 日常で「歩く」というシーンは常に起こる。ちょっとでも、歩くたびに「体幹」を意識するようになると、“座る”ときも「体幹」を使うようになってきた。心なしか背中とお腹周りがスッキリしてきたように感じる。正しいウォーキングを実践し、日常生活にも取り入れるようになることが、“退化”していく身体を、“進化”した身体に変えていくことになるのだろう。

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紙の本

最近鏡でヒップを見たら形も良くなってきて、肌の調子もお通じもいい感じ。「腰回し」効果を実感♪

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「 1日5分の腰回し」するだけで、SHIHO先生みたいに、細いウエストになれるのならやってみたい。「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS)で知ってから、本が欲しいなあと思っていたら、ちょうどムックが出た。写真も多く、わかりやすくなっているので、取り掛かりやすい。

 テレビで見てから、暇な時にアバウトに腰を回していた。だが、本を読むと、ルールを無視していたことが判明、「正しい姿勢」を身につけないと効果がないのだ。【ウォーミングアップ1 基本の立ち方をチェック】で、「おへその下に力をいれる」、「お尻を軽く引き締める」など。普段やらないせいか、これだけのことできつい。「立ち方」をマスターできたら、【ウォーミングアップ2 腰を前後に動かしましょう】、【ウォーミングアップ3 腰を左右に動かしましょう】をして、ウォーミングアップ終了。いよいよ【基本のエクササイズ1 腰回し1(腰で円を描きましょう)】だ。回す時のポイントの一つに、「早く回さず、ゆったりとしたリズムで」というのが、これまた、思いの外、きつい・・・。

 “簡単で楽”なら、いくら実行しても効果はないだろう。“きついけど簡単”だから、短時間でも継続できるし、効果が現れるってことだ。気に入ってやっているのが、【基本のエクササイズ3 足首をほぐしましょう】である。「寝る前に行うといい」というから、寝る前の日課になっている。重い下半身が軽くなる感じで気持ちがよいのだ。「医学解説」では、「腰回し」の効果と、骨盤の重要さがよくわかる解説を載っていた。エクササイズ効果を上げるポイントは「脂肪を燃焼させるためには呼吸をとめないこと」。

 骨盤のゆがみの原因をつくらないようにする生活習慣を心がけること、これが「毎日ちょっとずつ」の「1日5分でOK」、「いつ行ってもOK」が生きてくるのだろう。“簡単”“いつでもどこでもできる”。これってエクササイズの究極の極意じゃないかしら。

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紙の本

本格ベトナムごはんが、日本人にも楽しめる味に♪

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ベトナム料理は、日本人に、馴染みのない、調味料(ヌクマム)と香草が多く使われるため、苦手な人が多いようだが、私はヘルシーで大好き。本書は、現在、新宿の総料理長として活躍中の、ベトナム・ホーチミン出身の著者が、日本人にも馴染みやすく楽しめるレシピを紹介。

 【第1章 ごはん・パン《コラム1》】、【第2章 焼きもの・揚げもの《コラム2》】、【第3章 春巻き《コラム3》】、【第4章 麺《コラム4》】、【第5章 サラダ・和えもの《コラム5》】【第6章 炒めもの・煮もの《コラム6》】、【第7章 スープ《コラム7》】、【「ささっと作れるベトナムおつまみ」6品】、【「ニョンさんのベトナムデザート」4品】、【「屋台の定番ドリンク」4品】、【素材別インデックス】、【ベトナムの食材ガイド】。

 【第2章:バインセオトムティット】は、南部ホーチミン屋台の名物料理“ベトナム風お好み焼き”。作り方は、生地(米粉、薄力粉、溶き卵、水、ターメリック、塩、万能ネギ)を、ダマが出来ないようによく混ぜておく。エビ、豚肉、モヤシは、それぞれ熱湯でさっとゆでる。私は、モヤシのみ、電子レンジで1分ほどチン。中華鍋に油を入れて熱し、エビと豚肉、玉ねぎを軽く炒めて全体に広げ、弱火にして生地をまわし入れ、中華鍋をまわして生地を広げる。生地が固まってきたら鍋肌に油少々をまわし入れ、生地のフチがパリパリしてきたらモヤシをのせ、生地を半分に折る。皿に盛り付け、付け合せの生野菜(サニーレタス、キュウリ、大葉など)に包んで、ヌクチャムたれ(ヌクマム・砂糖・酢またはレモン汁、唐辛子のみじん切り)につけて食べる。生地パリパリ、モヤシシャキシャキ、酸味のあるピリ甘タレが夏バテ解消を手伝ってくれる一品である。

 ベトナムといえば、<生春巻き>だろう。だが、【第3章:バインクンハイサン(イカとホタテの蒸し春巻き)】は初めて出合う春巻きで、見たことも食べたこともない。「蒸し」といっても、フライパンでクレープのように焼いて包むもの。ツルン、モチモチの食感を楽しめる。私は、生地があまったら、こしあんを包んで食べているが、ジャムでも美味しいかも。ベトナム料理は、切り開くことの出来る“開拓地”のようである。
 レシピとはあまり関係ないが・・・スリムで、美人も多いベトナムの女の子。その秘訣は、野菜たっぷりの食生活と、脂肪を溶かすベトナム茶の効用らしいが、アオザイも体型キープのアイテムになっているそうだ。アオザイをオーダーする際に、17ヶ所も採寸するため、少しでもウエイトオーバーすると、アウトらしい。ベトナムの料理=アオザイは“美の方程式”。ベトナムごはんを食べてれば、ダイエットに躍起にならなくとも、楽々、スリム美人になれちゃうかも。

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紙の本

ショウガの薬効を改めて認識させられた。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 2年前に「ショウガ紅茶」に出合って、毎日3杯を飲み続けていたら、体の調子がぐんぐん良くなり、無理なく体重が5キロも落ちた。効果を実感し気をよくした私は、大好きなコーヒーを復活させ、ずるずると半年以上、コーヒー生活していたら、いつの間にか体重が増えてしまっていたのだ。「ショウガ紅茶」の効果は、実感済みだが、本書を読んで、< ショウガのパワーはやっぱりすごい! > と改めて認識させられたと同時に、<継続は力なり>と反省。

 【Part.1 体温を上げれば必ずやせる!】、【Part.2 ショウガは「食べる冷え取り薬」】、【Part.3 毎日食べてスルスルやせる! 美味ショウガレシピ】、【Part.4 私たち、ショウガでやせました!】、【Part.5 ダイエット効果をアップするワンポイントアドバイス】
 ショウガには、「代謝(体内で物質が変化したり入れ替わったりする動き)を亢進させて、「やせ体質」をつくるばかりか、気力、体力、免疫力を高めるためのあらゆる薬効が備わっている」という。《ショウガなくして漢方薬なし》の項に、「ショウガ紅茶は強力な「水出しドリンク」と詳しく解説している。【ショウガ紅茶の作り方・飲み方】に記されているように、熱い紅茶におろしショウガを適量入れ、黒砂糖で甘味をつけるだけという簡単なもので、体の不調が軽減されるのだから、本当にミラクルドリンクとしかいいようがない。
 ショウガをいちいちすりおろすのが面倒な私だが、著者の「まとめてすりおろし、ラップに薄く挟んだ状態で冷凍」を実践している。必要量をパキパキ折るだけなので便利である。ショウガを食べての副作用の報告はないらしいが、体温が39℃以上ある発熱時、脱水症状があるなどのときは、控えたり、量を減らすなどの対処も覚えておきたい。
 本書を開くと、【糸井重里さんがお気に入りのレシピを大公開! ショウガシロップ&ショウガチップ】が真っ先に目に飛び込む。「おいしくて、体がポカポカ温まりますよ。よろしかったら、お試しくださいね」と糸井重里さんのコメントに、< 体によさそう! >と健康、美容オタクな私は、作らずにはいられない気分になり、すぐにメモ用紙に、材料《ショウガ・キビ砂糖・シナモンスティック・クローブ・カルダモン・ベイリーフ(ローリエ)・レモン汁・水・グラニュー糖》(量は本書に書いてある)を書きとめ、買い物に行った。作り方は、手間はかかったが、難しくはない。いつでもどこでも食べられる「ショウガチップ」は美味しくて最高の携帯おやつになっている。
 料理研究家のフルタニマサエ先生の【Part.3 毎日食べてスルスルやせる! 美味ショウガレシピ】は、《大きいおかず、小さいおかず、ご飯・めん類・粉もの、常備菜・ストックレシピ、デザート・おやつ》とショウガを使ったさまざまなレシピを紹介している。
 ショウガの素晴らしさを、盛りだくさんに構成した1冊。どこを読んでも役立つ内容に大満足。

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紙の本

贈る楽しさを発見できる一冊♪

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 プレゼントに包まれている可愛い紙、リボン、紙袋など、捨てるには忍びないので、プラスティックの衣装ケースに入れてある。いつか使うだろう、の“いつか”は来ないまま、どんどん貯まるばかり。この本には、< へ~! こう使えばいいのか! > 目からウロコのアイデアが、たくさん載っている。

 【1章 身近な素材でかわいくあしらう 包みかた編】では、ひも(ふつうの麻ひも、刺しゅう糸、お店のリボンなど)の巻き方に始まり、保存袋、持ち手ありの紙袋、持ち手なしの紙袋や封筒が、ほんの一工夫で印象がガラリと変わったり、安くて使い勝手の良いふきんを包んで贈りものにしたり、ラベルやマスキングテープの小さい紙やシールをかわいく楽しくみせるアイデアがいっぱい。とくに、ワレモノの包みとかに付いてくる、ぷちぷち(かんしょう材)は、取っておいても場所をとるので、プチプチ鳴らして遊んでは、ほとんど捨てていた。だが、著者は、ラッピングによく使うので、ダンボール1箱あるそうだ。完成例を写真で見ると確かにかわいい。試しに、本を贈ると想定し、ぷちぷちを、そのまま紐を巻いてラベルを貼ってみた。本の表紙が薄く浮き出て、かわいくておしゃれに見える。脇役が主役になれた瞬間に感動。しかも、中身も守ってくれる(雨や振動からも)のだから文句なしだろう。著者がよくラッピングに使うっていうのも納得。これって、活用度100%のアイデアじゃないかしらん。
 私に好き嫌いがないのを知っているから、ときどき、おすそ分けをしてくれる近所の奥さんがいる。だけど、困ったことに奥さん自身は好き嫌いが多いので、いつも、お返しをどうしようかと考えあぐねている。贈りものにしやすいお菓子、パン、ケーキを食べないのだ。
 【2章 好きなものだからこそ使ってほしい おすそわけ編】に、たくさんのヒントがあった。著者は、無理せず気負わずトライするのが大切だという。なので、まず、家にストック(我が家自慢のねぎみそ)しているもの(著者の場合、とろろこんぶ)を決めて、相手の好みや、そのときに応じた品を組み合わせて、紙袋に「おにぎりセット」(他に「おみそしるセット」とか)と書いて、おすそ分けするアイデアは、おにぎりをおやつにしている奥さんなら、きっと喜ばれるに違いない。小分けにできるおみやげをまとめて買って家で分けて包むなど、友人や親戚の贈りものにも、いい感じ。【3章 楽しく選べば気持ちも伝わる 買い物編】に、「タケサンフーズ うまいでしょうが 347円」(しょうがの佃煮)が紹介されていて、とっても気になっている。巻末の《掲載商品リスト》に電話番号が載っているので、注文も可能みたいだし、頼んでみようかしら。
 “知れば”簡単なことも、思い浮かばなければ“宝の持ち腐れ”。家にある“宝”を生かすヒントやアイデアを活用して、自分らしさを“ギフト”しよう♪

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紙の本

紙の本魯山人でもてなす。

2009/06/16 15:10

“もてなす”ことは、簡単なようで難しい。だからこそ、魯山人のように、本質を見極め精進していきたい。

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 北大路魯山人(1883-1959)は、書の世界から、器(陶芸)と料理の世界へ方向転換し、器の“デザイナー”にして美食を追及した人物である。私は魯山人の器に興味を持ったのは、15年ほど前のこと。世田谷美術館かどこかで、魯山人の展示会を催していた。そこで目にしたものは、野山を思わせ、雄大な自然すら感じる素晴らしい器の数々で、心惹かれるものだった。

 魯山人の言葉には、【料理をつくる者は、つとめて価値ある食器に関心を有すべし】、【天然の味に優る美味なし】、【味に自信なき者は料理に無駄な手数をかける】などの名言がある。私が好きな言葉は、「魚というやつは、おもしろいものだ。じっと目を放さずに、見つめていると、なかなか焼けない。それなのに、ちょっとよそ見をすると、急いで焦げたがる」。魯山人も、魚を焼くたびにハラハラと神経を使っていたようで、身近な存在に感じることができる。
 本書では、カラー写真(一部モノクロ)によって、魯山人の器と、名古屋の八事にある「八勝館(魯山人が器と料理を託した料亭といわれている)」の料理と中庭の美しさを、魯山人の名言の数々を織り込ませてた解説で、余すことなく伝えてくれる。魯山人好きには、楽しくてたまらない内容のはずだ。「八勝館」での、いまも二百五十種類を超えるという魯山人の器で出される料理は、「お客様の驚きを考えながら器を選び、料理を盛り付けています。その演出の仕方にこそ、日常を離れた料理の味わいがあると考えられているからです」と料理長は語る。
 【懐石料理でもてなす:春、夏、秋、冬】、【中庭、田舎家、御幸の間を愛でる】、【茶懐石でもてなす:春、夏、秋、冬】、【魯山人のやきもの:備前など約100点以上】、【魯山人と八勝館】、【北大路魯山人】、どこを見開いても魯山人の世界を感じることができる。懐石料理とは、四季折々の食材を用いた、美しい日本料理のことを言う。【春】の懐石料理の献立≪先付≫は、「油女焼霜平造り、墨烏賊、もろきゅう、春蘭、加茂川苔、紅蓼、大葉、山葵」、続いて、≪口取・煮物・造り・木の芽田楽・焼物≫と献立を眺めていると、器と料理の美しさにため息がこぼれる、まさに、魯山人が残した有名な言葉「衣装が婦人の生命でありますならば、食器はお料理の生命であるといえましょう。(中略)食器は食物の容れものであると同時に、趣味のきものであるから」。

 魯山人の時代は、日本に初めての給食(1889年)が始まったり、ポテトサラダ、シチューなどの「西洋料理」が登場し始めた、近代化の時代であったはずだ。飽食の時代の今、食材を生かし、≪おもてなし≫の心をもちながら、魯山人の器のように味わいのある深い日本の食文化を、次世代へと繋げていきたいものである。

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紙の本

“念”・・・まず、ポジティブな“心”を持って読むことが大事。

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 < どうも私は霊的な影響を受けやすいみたいだ? > と以前から「お祓い」のことは気になっていた。この本の「お祓い」というタイトルに目がいったのは必然だろうか。立ち読みでペラペラめくると、「あなたの憑依体質の強さは?」というテストがあり、やってみた。すると、弱・中・強あるうちの「強」になってしまった。「強い憑依体質の持ち主です。(中略)憑依と肥満には注意しましょう」と書かれている(ガ−ン.・・・)。

 こういう類の本とは、あまり関わりたくないんだけど・・・、この本は、Q&A方式でわかりやすかったし、「強」になって、気になってしかたないので、購入することにした。読み進むと、困った事に直面したときの、対処法が書いてある。例えば「日常生活に役立つお祓い」では、もらった服の対処に困っているときには、「洗濯機に粗塩を入れて洗い、封印すれば、前の持ち主の念は離れます」と記してある。早速、やってみた。

 自分自身が、< これこそやるべき! > という「お祓い」はテストの結果にも出た肥満である。「霊に憑依されると、霊の分まで食べてしまいます」と書かれている。そうか、私の太りやすい体質は霊のせい? アドバイスは「炭水化物やお酒、甘いものをセーブすること」— なかなか守るのが大変で、ともすれば挫折しそうだけれど、「失敗しない“お祓いダイエット”の極意である」と書かれているのだから、がんばろう。

 「疑問、不安への具体的対処法を一冊にまとめた」と書かれている。“憑依”ではなく“幸運”を呼び込むために、不安を感じたときなど、本書を読み、試みて解決していきたい。(付録でスペシャルお祓いシール&護符も付録でついています)

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