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テレキャットスターさんのレビュー一覧

投稿者:テレキャットスター

36 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

モノを減らし、自由を感じる

13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分に必要なモノ、大好きなモノだけに囲まれて生活することを勧めている一冊。著者は以前、All Aboutで「シンプルライフ」のガイドも勤めていた。読むとすぐにでも整理整頓がしたくなる、起爆装置のような本だ。

本書では、モノが多いことのデメリットをこのようにまとめている。
・部屋が狭くなる
・掃除するのが大変
・モノがよくなくなる
・神経が休まらない

自分の部屋を見回し、フムフムと力強くうなずく。対して、「持たない暮らし」にはこのようなメリットがあるという。
・部屋が広々して見える
・整理整頓、掃除洗濯がラクになる
・人を呼べるようになる
・居心地が良くなる

「それでは早速モノを捨てまーす!」と、ゴミ袋を片手に走りだしたくなるが、著者はそれに「待った」をかける。ただ捨てるだけでは一時的なダイエットと一緒で、必ずリバウンドすると忠告している。

「持たない暮らし」とは単にモノを減らしたり、捨てたりするだけではなく、「ライフスタイルを変える」ことなのだ。それはすなわち「自分自身を変える」ことにほかならない。一朝一夕に達成できることではないのだ。

まずは「持たないモノ」を心に決め、ゆっくりとモノを減らしていくことを著者は勧めている。「持たないモノ」とは以下の4つだ。
・自分の管理能力を超えるモノ
・愛着を持てないモノ
・自然に還らない、あるいは、次の人に譲れないモノ
・自分と、自分の暮らしに似合わないモノ

さらに、「持たない暮らし」を実現するための具体的な手法についても書かれている。また、チェックリストによるタイプ別診断などもある。

個人的には、6ページにおよぶリスト集がお気に入り。コピーして持ち歩いているほどだ。「身につけたい習慣」「実行したいプロジェクト」「選びたい選択肢」「有効な行動」がまとめられている。眺めているだけでワクワクしてくるし、やる気も湧いてくる。もちろん、実行しないと意味がないのだが。

「持たない暮らし」を続けていると、それまでモノに埋もれてぼやけていた「自分のスタイル」や「自分という人間」が見えてくる、と著者は主張する。これを読んで、映画「ビフォア・サンセット」に登場するセリフを思い出した。ジュリー・デルピー演じるセリーヌが、共産主義時代のワルシャワへ行ったときのことを語るシーンだ(一部省略あり)。

「街は暗くて灰色。でも頭の中は、研ぎ澄まされて、新しい考えが次々と浮かんできた。言葉は分からないし、買う物もないし、広告もない。することと言えば、散歩と日記を書くだけ。頭が休まり、物質欲が消えて、気分が高揚した。最初は退屈に思えたけど、じき自由を感じた。面白いでしょ?」

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紙の本

紙の本安土往還記 改版

2011/06/06 23:22

寡黙のなかの友情

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

戦国時代、宣教師とともに来日したジェノバ出身の航海士。本書は、彼による書簡という体裁をとった小説だ。

航海士は、日本で「尾張の大殿(シニョーレ)」こと織田信長と出会う。そして、信長の「事が成る」ことを追求する姿勢に共感を覚える。「事が成る」とは「自分の選んだ仕事において、完璧さの極限」への到達であり、それを目指すことが信長の行動原則だったという。

そのようにストイックな姿勢は家臣から理解されず、信長は日々孤独感を強めていく。そんな折、命を賭して危険な航海に乗り出し、日本へやって来た宣教師たちと出会う。「事が成る」ために命をも賭ける。その姿勢に、信長は共感を覚える。

本書では、それを「寡黙のなかの友情」と評する。いわく「孤独になるにしたがって——各人が虚無の闇のなかに立ちはだかるにしたがって——より一層深く結ばれてゆくといった種類の共感」だそうだ。ヴァリニャーノ巡察使が帰国する際に、信長が催すセレモニーはそれを体現しており、感動的だった。

この「寡黙のなかの友情」という概念こそが、本書で得た一番の収穫かもしれない。身近な友だちが少なくても、「事が成る」ために日々努力していれば、どこかに共感してくれる人、友情を感じてくれる人がいるかもしれない。もしかしたら、ジェノバあたりに。遠いなぁ……!

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紙の本

紙の本頭のよい子が育つ家

2008/11/07 01:41

卓球台がダイニングテーブル兼勉強机

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中学受験に成功した子どもたちは、どんな家に住んでいるのだろう。それを知るため、著者は「有名中学に合格したお子さんのいる家」を200軒以上も調査したという。本書では、その中から選ばれた11例が紹介されている。

一般的に受験生がいる家のイメージというと、子どもは部屋にこもりっきりで勉強していて、家族はそれを邪魔しないよう静かにしている、そんな感じだろう。しかし、本書に登場するのは、そんなイメージをくつがえす家ばかりだ。

例えば、ダイニングテーブルの代わりに卓球台がある家。それを勉強机としても使うのだ。その横では弟がご飯を食べていたり、お父さんが新聞を読んでいたり。もちろん、卓球台として使うこともある。

自作の移動式机で勉強する子もいた。リビングや廊下では飽き足らず、庭の木の下でも。この子は、お母さんが目に入るところで勉強をしたいらしい。かわいいではないか!

他にも、リビングに寝具を持ちこみ、お泊まり気分で勉強する子のケースや、逆に子ども部屋が家族の集まる場所になってしまったケースなど。ちょっと変テコだけど、微笑ましい家庭が紹介されている。

著者は「頭のよい子が育つ家」にするための10カ条を、以下のようにまとめている。

1. 子ども部屋を孤立させないようにしよう
2. 家中を勉強スペースにしよう
3. おうちの中で、引越ししてみよう
4. 子どもと家族の記憶に残る空間を演出しよう
5. お母さんのスペースを贅沢にしよう
6. 親父の背中をみせる工夫をしよう
7. おもてなし空間を意識しよう
8. 五感で感じられる空間にしよう
9. 「書く」コミュニケーションを実現しよう
10. ギャラリー空間を設けよう

個人的に印象に残ったのは、第9条。家族間のコミュニケーションというと、「話す」ことがメインになるが、著者は「書く」こと、または「描く」ことの効能を説いている。確かに「書く」ためには、自分の考えをまとめ、伝える力、すなわちコミュニケーション能力が要求され、それを鍛える格好の訓練になるだろう。また、子どもと一緒の時間をなかなか作ることができない、忙しい両親にとってもメリットがありそうだ。

著者がおすすめする設備も、先鋭的で面白い。普通の鏡よりもきれいに映るルーブルミラーや、書いたり消したりが簡単にできるガラス黒板など。さらに、家庭内無線LANの敷設も提案している。

著者も述べているように、「頭のよい子が育つ家」というのは、どんな家族にとっても「理想の家」の一形態かもしれない。そう思わせる一冊。俺みたいに、子どものいない人が読んでも、楽しめると思います。

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紙の本

紙の本おしえて!ニュースの疑問点

2009/02/02 19:22

「基礎ができていない」大人こそ読むべし

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新聞やテレビのニュースは「基礎ができている」大人向けだから難しい。理解するには、基礎を作らないと。本書は、小中学生向けに書かれた「ニュースの基礎講座」だ。もちろん、一部の「基礎ができていない」大人も読むべきだ。はい、俺のことです。

政治、経済、国際、科学のジャンルをまたいだニュースが、分かりやすく解説されている。発行されたのが2006年なので、ニュースの鮮度はやや低い。しかし、今でも役に立つ知識や、大人として知っておくべき事実や常識を学ぶことができる。

例えば、保釈金について。逃げたり、証拠を隠したりしなければ、被告に戻ってくるのをご存知だろうか。恥ずかしながら、俺は知りませんでした。ライブドアの堀江被告の保釈金が3億円、村上ファンドの村上被告が5億円と聞いて、さすがお金持ちは太っ腹だなぁ、なんて思っていた。

もう一つ。エレベーターの奥にある鏡は何のため? 答えは、車椅子の人が降りるとき、振り返らなくても済むように。1994年の「ハートビル法」制定後、このように配慮されたエレベーターが増えたという。ちなみに、本書では触れられていないが、「ハートビル法」は、2006年の「バリアフリー新法」施行に伴い廃止されている。

「ワンセグ」などは、意味も分からないまま口にしていた単語の一つだ。デジタル放送の電波は、これまでの1チャンネル分を13のセグメントに分解している。一般の放送に12のセグメントを使い、残り一つのセグメント(これがワンセグ)で、携帯電話などの小型画面端末に向けた放送を行っているのだ。

それにしても、著者の説明の巧さには舌を巻く。専門用語を使わず、平易な言葉だけで、ここまで理解させてもらえるとは。また、日韓問題や中東問題などについて、当事者双方の立場、主張、感情をきちんと紹介している点もよかった。問題を立体的に捉えると同時に、根の深さを知ることができた。

読むと、ちょっと物知りになったような気分を味わえる一冊。しかし、それが目的ではない、と著者は諭す。「いま起きているニュースにどんな意味があるのかを知った上で、今度は、ひとりの人間として、何をすればいいのかを考える」ことが大事。それができれば、立派な大人になれるはずだ、きっと。

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紙の本

紙の本経済の考え方がわかる本

2009/01/20 15:57

中学生のときに読んでおけば…!

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中高生向けに書かれた、経済の入門書。「日ごろの生活を経済の見方でちょっとふりかえってみるだけでも、私たちの生活が豊かになったり、行動が合理的になったりする」と説いている。これを中学生のときに読んでおけば、こんな寄り道だらけの人生にはならなかったかもしれない…。なんて思わせる良書。

身近な話題や素朴な疑問をスタート地点として、経済に関するさまざまな概念を紹介している。例えば、帰省ラッシュを題材に「希少性」を解説したり、映画館の行列に並ぶ「機会費用」を算出したり。登場するトピックは、為替レートや南北問題にまで及ぶ。

各章の最後に、まとめと復習問題(けっこう難しい)が付いているのも嬉しい。一章ずつしっかりと理解しながら、読み進めることができる。サトウナオミ氏による、好感の持てるイラストも「とっつきやすさ」に大きく貢献している。

中高生はもちろん、社会人が読んでも収穫のある一冊だと思う。私自身、これまであやふやだったことが整理されたように感じる。さらに、いくつかの豆知識を得ることもできた。

例えば、家事労働を機会費用で算出すると、年410万円になること(1996年、旧経済企画庁による推定)。農林水産省の「食品ロス統計」によれば、外食産業より家庭での食べ残しの方が多いこと。「トービン税」という、国際金融取引税のアイデアがあること。そして、裁定取引のメリットが薄いため、高知のニロギ、広島のワチ、沖縄のミジュンといった小魚は、地元でしか食べられないこと。

旅行に行ったら地のものを食べるのが、経済学的にも正解のようだ。肝に銘じたい。

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紙の本

職場の全員に読ませたい個人的バイブル

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

やる気が出る。自分でも挑戦したくなる。そして、みんなにも読ませたくなる。そんな一冊だった。

本書に登場する重要なキーワードとして「作業系」と「考える系」がある。「作業系」とは「頭を使わないで処理できる仕事」やルーチンワークのこと。それに対して「考える系」は、企画や計画立案などの「頭を使って考える必要がある仕事」のことだ。

ビジネスパーソンとして注力すべきなのは当然「考える系」なのだが、たいていの人は、仕事をしている時間の7~8割を「作業系」に費やしているのではないか、と著者は指摘する。

そこで登場するのが「仕組み」だ。「仕組み」とは「誰が、いつ、何度やっても、同じ成果が出せるシステム」のこと。「仕組み化」すれば「作業系」が楽になるだけではなく、他の人にその仕事を任せることも可能になる。そして「考える系」により多くの時間と労力を費やせるようになるのだ。

本書には「仕組み化」の一例として、イベントの準備・運営のためのチェックシートが登場する。これが素晴らしい出来ばえ! ヌケやモレがないのはもちろんだが、担当者が悩んだり、迷ったり、自分で判断を下す必要が全くないのだ。

例えば、普通であれば「拭き掃除をする」で済ませてしまいそうなところを、「トイレの棚の下段にある洗剤と、3F流し台の下にある雑巾を使う。机・ホワイトボード・受付台を、洗剤を使い乾拭きする」というレベルにまで落とし込んでいる。これであれば、著者の言う通り、アルバイトに任せることもできそうだ。

このチェックシートを見て、三田紀房氏が「ドラゴン桜」の外伝として描いている「エンゼルバンク」のある一話を思い出した。業界ナンバーワンの牛丼チェーンと最大手コンビニにおける、アルバイト店員への指導法が紹介されていた。

その牛丼チェーンは、利用客が飲んでいるお茶を切らさないことによって居心地の良さを演出しようとしていた。ところが「お茶を切らすな」と店員に指導しても、なかなか実践されない。そこで「お客様が湯飲みを大きく傾けたらお茶を入れろ」と、誰にでも分かる表現を用いているという。

また、最大手コンビニでは「レジでお客様を待たせない」と言うかわりに、「二人並んだら別のレジを開ける」と具体的な指示を出しているそうだ。これらの取り組みも、一定のサービスレベルを保つための「仕組み」と言えるだろう。

本書では、一人でも使える「仕組み」の例として、パソコンでのデータ管理や、タスクリストの活用法、メール処理などのテクニックも紹介されている。どれも具体的かつ実践的で、すぐにでも実行できそうだ。

著者は「仕組み」仕事術の三つの黄金ルールとして、「才能に頼らない」「意志の力に頼らない」「記憶力に頼らない」ことを挙げている。これらを肝に銘じて、自分でも「仕組み化」に挑戦したいと思った。まずは、職場の全員に本書を読ませる「仕組み」を作りたい…!

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紙の本

紙の本いつか僕もアリの巣に

2009/12/04 14:38

アリがスゴい

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

子どもの頃、地面にしゃがんでアリの巣をジーッと見ているのが好きだった。大人になって、アリの巣を凝視することもなくなったが、この本を読んで久しぶりにやりたくなった。三十路のおっさんが一人で地面にしゃがみこんでアリの巣を見ていたら、通報されるだろうか。

この本の著者もアリ好き少年だったそうだ。それが今ではアリの研究者。「神秘と謎に満ちあふれたアリの世界」に魅了されてしまったという。本書は、そんな著者によるアリのエッセイ集。研究者としての豊富な経験と知識が、ユーモアあふれる飄々とした文体で綴られている。

この本を読むと、確かに著者の言う「神秘」や「謎」といった言葉が決して大げさではないことが分かる。アリがいかに面白くて、よくできた生き物なのかが分かる。

例えば、働きアリの「齢分業制(れいぶんぎょうせい)」。働きアリの仕事は、その年齢によって決まるという。若いアリたちは、巣内の内勤に従事する。年をとったアリほど、危険な外勤に就く。これは、コロニーの高齢化を防ぎ、若い命をできるだけ保護するための戦略と考えられている。

働きアリにはメスしかいないので、著者が指摘するように「実は私たちが外で目にしている働きアリは老人たち。しかもメスだからおばあさんたちだったのだ」ということになる。それに対して、オスアリたちは交尾しかしない存在。しかも、交尾を終えると死ぬ。完全に女性中心の社会なのだ。

アリの外分泌腺の話も面白い。「アリの体の表面には実は多くの外分泌腺があり、さまざまな機能を持つ化学物質を分泌する。たとえるなら体中に化学兵器を備えているようなもの」だそうだ。

化学物質の中には、外敵を攻撃するための毒や、仲間と交信するためのもの、雑菌を消毒するものなどがある。「アリが果肉を食べた種子にはカビが生えず、腐りもしない」のは、抗菌性物質を分泌しているからではないか、と著者は推測する。それにしても、アリの分泌腺が多すぎて、すべての機能が判明していないというのも驚きだ。

ハミルトンの「四分の三理論」も勉強になった。詳細までは理解できなかったが、簡単に言ってしまうと、働きアリの利他行動は結果的に自己の遺伝子を多く残すことになる、というもの。

自分の子どもとの血縁度(遺伝子を共有する確率)は0.5にしかならないが、他の働きアリ(姉妹)との血縁度は、それよりも高く0.75になる。これは、オスアリの染色体数が半数しかないために起こる現象だ。ものすごく興味深いのだが、純粋文系の俺がより深く理解するためには、もっと勉強が必要なようです。

本書を手に取ったのは、たまたまの偶然。表紙や裏表紙を縦横無尽に歩き回るアリたちの装丁に惹かれた。中のイラストもかわいい。内容の面白さと相まって、本書をより魅力的に仕上げている。奥付によると、寄藤文平さんと鈴木千佳子さんのお仕事だそうだ。

本書を読んで、地面にしゃがんでアリの巣をジーッと見たくなったわけだが、社会的、世間的に困難そうなので、ひとまずは、著者が監修したアリ育成ゲーム「アンツ・ライフ・スタジオ」で我慢しようかな、と思っている。

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紙の本

紙の本川崎和男ドリームデザイナー

2008/10/19 23:28

小学6年生へのデザイン教育

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

NHKの番組「課外授業 ようこそ先輩」の書籍シリーズの一冊。本書には、デザインディレクターで医学博士、そしてグッドデザイン賞の審査委員長を務めた、川崎和男氏が登場する。彼の母校である福井県武生市立武生西小学校で、2日にわたって行われた授業の様子が収録されている。
 
インダストリアルデザインへの馴染みが薄い小学6年生たちへの授業は、ワークショップの内容や手法において、デザイナー教育に携わっている人の参考になるかもしれない。
 
例えば、自分を表現するロゴを作らせる。製品のプロトタイプを作らせ、そのプレゼンテーションをさせる。ナイフと携帯電話のどちらを作りたいかを聞いたうえで、希望とは逆のものを作らせるのは少々イジワルだが、職業デザイナーの実際を教える有効な手法だと思った。
 
デザイナーとして「わがまま」であることの重要性を訴えている点もおもしろい。ただし、一般的に使われるネガティブな意味ではなく、思いやりのある「わがまま」のことだ。
 
そもそも「わがまま」の「わが」は「自我」を、そして「まま」は「自由になる」ことを表す。つまり、自我の自由性。デザイナーは自我を解放させ、自由に、自分勝手に、創造的に発想すべし、というわけだ。それと同時に、自分がデザインしたものを使う人や社会全体へ対する「思いやり」も求められる。
 
川崎氏は、思いやりのある「わがまま」をこのように表現している。「自分がわがままに発想した中に、思いやりでくるんだものがしっかりある。芯の部分にも思いやりがあって、周りを包んでいるものにも思いやりがあって、そんなわがままなボールがデザインだと思う。それを投げるピッチャーはデザイナーだと思う。」
 
「デザイン」の定義についても、端的で力強いものがあった。
 
「よく話すのは、『橋をデザインするときに、橋をデザインしてくださいというふうな頼み方はしないでほしい』ということです。どういうことかというと、デザインとは、川を渡る方法論です。川を渡るためには渡し船がいるのか、あるいは穴を掘って海底トンネルにするのがいいのか、それともブリッジがいいのか、景観的に美しくなるとか、さまざまな角度から川を渡る手法を考える。それがデザインなんです。」
 
デザイナーを教育する立場にある人だけではなく、何らかの形でデザインに携わっている人には発見の多い一冊だと思う。

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紙の本

紙の本麗しき男性誌

2008/12/05 23:12

男性誌がバッサバッサと!

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

斎藤美奈子女史に斬られる男性誌たち。それはもうバッサバッサと!

もともと「アエラ」で連載されていたコラムが「男性誌探訪」として単行本化。本書は、その文庫版だ。文庫化される際にタイトルが変わり、一部最新の情報が加筆された。すでに休刊してしまった雑誌もあるが、一応2007年4月時点の情報は押さえられている。

本書における「男性誌」には、男性向けのコンテンツを提供している雑誌(男性ファッションやエロなど)だけではなく、ほとんどの読者が男性であろうものも含まれている。そのため、紹介されている31誌のラインナップは、多岐に渡る。

それらの雑誌を、斎藤美奈子女史が斬りまくるわけだ。時に皮肉っぽく、時に辛らつに。その様子は、かなり痛快。当の雑誌関係者が面白がっていた、というのも頷ける。

例えば「週刊ポスト」。「一冊の中に同居する知的パパとエロオヤジ」と、その記事内容のギャップを突く。「dancyu」に対しては「男子厨房に、結局、たいして入ってないじゃん」とグサリ。「週刊プレイボーイ」の一人称「オレら」は、案外オヤジによって語られているのではないか、と疑いの目を向ける。「LEON」については「オヤジ、モテたい。以上終わり」と、にべもない。「サライ」が入院患者によく読まれている、というのは豆知識。

さらには、釣り雑誌「月刊へら」や軍事雑誌「丸」など、個人的には、なじみの薄い雑誌も取り上げられていて面白かった。雑誌好きには、迷わずおすすめできる一冊だ。

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紙の本

至芸に学ぶ文章の心得

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

広告コピーが題材の文章読本。著者は、広告のコピーライターとして、そして広告学校の講師として活躍されている方なので、本書の内容もかなり広告寄りだ。

しかし、この本が教えてくれるのは、広告コピーに限定された話ではない。むしろ、すべての文章へ通じるような示唆に富んでいる。それが端的に現れているのが、書き出しの一文だ。いきなりシビれた。

 文章は書くものではない
 読んでもらうものである

本書は、「書き出しは軽いほどいい」など、具体的な文章テクニックについても触れている。しかし、心に残ったのは、文章を書く上での心得の数々だ。

例えば、「読み手に『自分に呼び掛けているのだな』と意識させること」。「読み手の顔つきを想像して、どう反応するか、これでいいかどうか、用心深くよーくチェックしながら書き進め」ること。「二行目を読みたくなるように」一行目を書くこと。「読者への土産話」として喜んでもらえるように書くこと。「ちょっと違う発想で、とても大きく頷いてもらえる発想をだいじに」すること。「モノか、コトか、ココロの説明文」として書くこと。どれもこれも、訓示として心に留めおきたい言葉たちだ。

これらの心得を伝えるための題材として登場するのが、「名作コピー」の数々。言葉を操る名人らによる、至芸とも呼べる仕事たちだ。

松木圭三氏によるアシックスの企業広告は、最高の「土産話」を最高のテクニックで料理した好例。かなりの長文だが、あまりに感動的で、何度も読み返してしまった。児島令子氏による日本ペットフードの広告コピー「死ぬのが怖いから飼わないなんて、言わないで欲しい。」にもハッとさせられた。こちらは「ちょっと違う発想」の実践として紹介されている。

本書には、文章の練習法についても書かれている。「一日一言的文章作法」は、自分でもさっそく実践中だ。これは、日本たばこ産業や楽天トラベルなどの広告コピーのように、「短いけれども人の『なるほどね』を引き出すようないい文章」を毎日書くというもの。「いい文章」はなかなか書けないが、楽しみながら毎日続けている。

また、広告学校で採点票として使っているという「Yカード」も面白い。「情報」「整理」「表現」の3軸で文章を評価するものなのだが、文章を書く上でのガイドラインとしても使えそうな優れものだ。「説明文を書くうえで必須の3つの仕事」として、それぞれ下記のように解説されている。

情報:内容がなければ説明文にならない。説明するに足るだけの事柄を知っているか。調べたか。ぜひ人に説明したいと思ったか。

整理:条件内で説明するため情報の整理。より豊富に、親切に。そのための取捨選択。説明を受けとりやすい筋道になっているか。

表現:正確で魅力的な言葉と文章の発見。もっと適切な表現がないか。無駄はないか。書き間違いはないか。いい余韻を残せたか。

広告コピーを書く機会は、あまりないだろう。それでも、私たちは毎日のように、何かしらの文章を携帯電話やパソコンで書いている。そんな私たちにとって、本書が教えてくれる心得の数々は、知っていて損のないものだと思う。広告コピーを見る目も変わって、新しい発見が生まれるようになって、毎日がちょっと楽しくなる。かもしれない。

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紙の本

紙の本旧約聖書 創世記編

2011/11/11 10:57

聖書がこんなに面白いとは

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

神のお導きかどうか分からないが、一冊目の聖書としてこのコミック版を選んだことは、幸運だった。

なぜなら、本書は「聖書の言葉を一字一句、できる限り忠実に再現」する方針が貫かれており、それと同時に「聖書が“神の言葉”であるなどとは、全く考えていない」著者によって描かれているからだ。つまり、かなりフラットに解釈、表現された聖書と言えるだろう。

本書はアンダーグラウンド・コミックス運動の中心人物、ロバート・クラムによってコミック化された旧約聖書だ。コミックとはいえ相当な文字量で、クラムのこってりとした画風と相まって、すらすらとは読めない。しかし、聖書の内容をほとんど知らなかった自分にとっては、面白い、驚くべきエピソードの連続だった。

酔っぱらって全裸で寝ているところを見られて怒り、なぜか子孫に呪いをかけるノア。父親をベロベロに酔わせて犯し、身ごもるロトの娘たち。あまりの空腹に、長子権をあっさり弟に譲ってしまうエサウ。割礼されて弱っている男たちを、容赦なく虐殺するヤコブの息子たち。そして、圧倒的に理不尽な「神」の言動!

巻末の「制作ノート」も面白かった。アブラムの妻サライが権力者から求められた理由に「ヒエロス・ガモス(聖なる結婚)」があったのではないかという仮説や、古代社会における家父長制と家母長制の考察など、読みごたえがあった。

本書は「創世記編」ということで「ヤコブの死」までしか収められていない。恐ろしいほどの時間と労力を要するプロジェクトだと思うが、ロバート・クラムが「出エジプト記」以降も描いてくれることを切望してやまない。

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紙の本

紙の本激流中国

2011/05/19 00:15

もがき、闘う中国人たちの実像

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中国には多くの中国人が住んでいて、一人ひとりがそれぞれの人生を営んでいる。実に当たり前のことだが、中国を語るときに得てして見落とされがちな前提だ。本書による「中国人を個人として見るのではなく、常に共産党と一体として見るという見方が日本人の間に少なからずある」という指摘にドキッとさせられたのは、私だけではないだろう。

本書は全13回にわたって放映されたNHKスペシャル「激流中国」を書籍化したものだ。あとがきによると、この番組はあえてテーマを事前に設定せずに「動いている現場にカメラを入れ、できるだけその一部始終を記録しようという愚直な方法論」によって作られたそうだ。その結果、テーマの網羅性には欠けるが、リアルな中国人像に迫った内容となっている。

例えば、貧しい農村でボランティアの教師として活動する若者。世の不条理と己の無力感に、悔し涙を流す。また、地方当局の横暴と闘い、市民の権利を守ろうと奔走する弁護士も登場する。逆に、市民と中央政府の板ばさみに悩まされる共産党の地方幹部もいる。他にも、熾烈な受験戦争に疲弊する子ども、企業による環境汚染を取り締まる役人、大金持ち、信じられないほど貧しい人たちなど「今の中国」を構成する人々が取り上げられている。

その多くが必死に「何か」と闘っているように見えた。その「何か」とは中国が抱えている「矛盾」なのかもしれない。貧富の差、都会と地方の格差、経済成長と環境保護の両立など。それらを単に「いびつ」と切り捨てるのは簡単だろう。しかし、本書の「矛盾を克服しようともがき、闘っている中国人がいることを、隣人である日本人は忘れてはならない」という一文を、私は無視することができない。

先に「今の中国」と書いたが、この番組が放映されたのは07年4月から08年7月にかけて。それから今日まで「激流」は勢いを弱めておらず、中国を取り巻く環境もさらに変化していることだろう。その渦中では、本書に登場するような中国人たちが必死に生きているはずだ。そのことを忘れないようにしたい。

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紙の本

会議を美しく描きたい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

会議でホワイトボードを使うことが多い人には、無条件でおすすめしたい良書。

私がホワイトボードを使うと、だいたい残念な結果になる。何が描かれているのか、自分でもよく分からないのだ。バランスが悪く、ゴチャゴチャしていて、走り書きした文字は読みにくい。でも、まぁ、こんなものなのかなと思っていたのだが、本書のカラーページに掲載された美しい作例を見て、ここまでできるものなのか!と考えを改めさせられた。

美しいホワイトボードが生み出される鍵は、「ファシリテーション」にある。ファシリテーションとは「話し合いを円滑に進行させる技術」のこと。そして、その中核スキルと呼べるのが、本書のタイトルにもなっている「ファシリテーション・グラフィック」だ。

それは単なる議事録ではなく、議論を活性化させ、参加者の意思決定を促す道具となり得る。もちろん、それを実現させるのは並大抵のことではない。「プロセスを管理しながら、コンテンツを記録する」という芸当が必要になる。この本は、そんな技術を身につけるための入門書だ。

本書は「基礎編」「技術編」「実践編」「研究編」「熟達編」の5章で構成されている。「基礎編」は、ファシリテーション・グラフィックの基本を分かりやすく解説。続く「技術編」では、さまざまな道具やテクニックが、そして「実践編」では、定例会議や企画会議などのシーン別の事例が紹介されている。「熟達編」には、スキルをみがくためのトレーニング方法や参考書籍などが載っている。

特におもしろかったのが「研究編」。ここでは、ファシリテーション・グラフィックがどのように生み出されるのか、4つのサンプルを時系列で見ることができる。会議でどのような発言があり、それに対してファシリテーターはどんなことを考え、実際に何を描いたのか、がよく分かる。進行中のファシリテーション・グラフィックを見ることができるので、とても参考になった。

本書を読んで、多くのことを学んだ。いきなり全てを実践するのは難しいので、できるところからやってみたいと思う。

まず、描きはじめる前に、あらかじめレイアウトを構想すること。会議の内容や参加者の顔ぶれから、どんなレイアウトが最適か、どれくらいのスペースが必要か、を事前に予想する。予備スペースを確保することも忘れない。

レイアウトについては、3Cや4Pなどのフレームワークを活用できる。ただし、参加者の同意を得てから使わないと、議論のプロセスを押しつけることになってしまうので要注意だ。

あくまで、参加者が主人公だということを忘れてはならない。ファシリテーション・グラフィックは強力な道具なので、使い方を誤ると、ファシリテーターが「仕切りテーター」になってしまったり、会議の結論を自分勝手に誘導することになってしまう。

技術的な面では、文字の書き方が参考になった。「漢字を少し大きめに、ひらがな・カタカナを少し小さめに書く」と、バランスが取れ、見やすくなるそうだ。漢字を忘れたときは、ひらがなではなく、カタカナで書くと「見やすくするためにカタカナで書いたのだな」という印象を与えることができるらしい。そして、丁寧に書くことが大事。また、イラストの活用にも挑戦したい。

ファシリテーション・グラフィックの上達方法は「まずはどんどん描いてみよう!」のひと言に尽きるのだろう。ホワイトボードだけではなく、手帳やメモ帳にもどんどん描いていきたい。

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紙の本

紙の本ツチヤ教授の哲学講義

2009/02/15 15:37

解決不可能な問題に正解はない

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ユーモアエッセイで有名なツチヤ教授。お茶の水女子大学での講義を再編集した本書でも、ユーモアのセンスはいかんなく発揮されている。そして、「この講義では、何でもものすごーく簡略にしています」と言うだけあって、分かりやすい一冊だった。

「哲学がどんなことをするものなのか」「何を解明するものなのか」を明らかにすることが、本書の目的だ。この基本的とも思える問いについて、哲学者の意見は二つに分かれるそうだ。

まず、「手で触ったり、目で見たり、感覚で捉えること」を超越した「形而上学的な事実」を解明するのが哲学だ、とする立場。その例として、プラトンの「イデア論」や、ベルクソンの「純粋持続」などが紹介されている。著者による評価は「そういう(形而上学的な)考え方は全部間違っている」と手厳しい。

もう一方は、哲学的問題に対する理解を深め、それが解決可能かどうかを解明しようとする立場。重視されるのは「ことばの働き」だ。ウィトゲンシュタインによれば、すべての哲学的問題は「ことばに対する誤解が基で生じている」という。問題それ自体がナンセンスなものであり、解決不可能ということになる。

著者は「いかに生きるべきか」といった問題も同様だと述べる。それは「人間はなぜ八本足か」と問うのと一緒で、問題自体に疑わしい点があるのだ。だから、答えが見つからなくても、悩む必要はない。「解決を探る前に、その前提となっている『正解がどこかにあるはずだ』という考えを吟味する必要がある」という一文こそが、本書から得た一番の収穫かもしれない。

著者自身が「この授業で言っていることは、学会の標準的な考え方じゃありません」と認めているように、この一冊で哲学を捉えるのは危険だろう。しかし、「自分で考えて納得するということが哲学の生命」という言葉は正しいように思える。哲学のことをもっと勉強したくなった。

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紙の本

実践的ではないが、本質的

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「この本は、手っ取り早くリーダーシップを身につけたい、手っ取り早くリーダーを育てたいと思っている読者の方々には、あまり参考にならないかもしれない」と著者自身が認めている。確かに、明日からリーダーとしていかに振る舞うべきか、本書は教えてくれない。ただただリーダーシップについて、深く考えさせられる。いや、悩まされると言った方が、正解かもしれない。

その原因は、本書の論じるリーダーシップが「エマージェント・リーダー(自然発生的なリーダー)」を前提としているところにある。ところが、企業における多くのリーダーは、「エマージェント・リーダー」ではなく、あらかじめ役職や部下を与えられた「任命されたリーダー」である。そのギャップに悩まされるのだ。

とは言え、この本が無価値なわけではない。むしろ、純度の高い、本質的なリーダーシップについて考えを巡らせる、貴重な機会を与えてくれる。

リーダーは「結果として」なるものだ、と本書は主張する。タイトルにもなっている「リーダーシップの旅」とは、この「結果として」リーダーになるプロセスを指している。それは、「リード・ザ・セルフ(自らをリードする)」「リード・ザ・ピープル(人々をリードする)」「リード・ザ・ソサエティ(社会をリードする)」という段階を経るという。

「リード・ザ・セルフ」とあるように、この旅の起点は、自分の中にある。他の人には「見えないもの」を見ようとする、実現させようとすることが、初めの一歩だ。その原動力となるのは「何のために行動するのか、何のために生きるのかについての自分なりの納得感のある答え」だという。

その答えを見つけるヒントとして、本書には「ナメクジが這った後に残る白い線」「馬車が去っていったあとの轍」といった表現が登場する。つまり、これまでに自分がやってきたことを振り返り、「キャリア・アンカー(自分が一番自分らしいと感じられるキャリアのよりどころ)」を見つけることが重要なのだ。「中年が見る夢は現実性とのすり合わせができていて意味がある」という一文には説得力がある。

本書では、他にも、リーダーシップとマネジメントの違いや、リーダーに求められる資質(構想力、実現力、意志力、基軸力、そして人間力)についても論じられている。

この本を読んでも、明日からすぐに役立つ知識やテクニックが身に付くわけではない。ただ、繰り返しになるが、リーダーシップの本質を深く考えさせられる。本書に言わせれば、それは「生き様を問う」ことに他ならない。

リーダーとして行きづまりを感じている人には、ぜひ一読をおすすめしたい。そして、悩んでほしい。準備ができたら、旅に出よう。

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