ブックキュレーター『おとな旅 プレミアム』編集部
神戸編『おとな旅 プレミアム』編集部が選ぶ旅本
『おとな旅 プレミアム』はハンディで軽いガイドブック。鞄にもう数冊ばかりの旅本を持ち、出かけてはどうだろう。もちろん、旅の前後に読んでもいい。目を通しておきたい本を目的地別にセレクト。旅先の街が積み重ねてきた歴史や食文化を読み解き、目の前に広がる景色から新しいストーリーが生まれるような5冊を選ぶ。神戸編では「神戸タイムトラベル」をテーマにセレクト。
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辺境・近境 新装版
村上 春樹(著)
村上春樹が1990年代国内外を旅して書いた7つの紀行エッセイ集。阪神大震災から2年後の97年、自らが育った兵庫県西宮から神戸三宮まで歩いた旅の模様も収録。眼前に広がる震災後の現実が心情を交えて記されている。著者が歩いた場所と現在の神戸の風景を比較しながら旅を楽しむと忘れがたい想い出になるはずだ。
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勇者たちへの伝言 いつの日か来た道
増山 実(著)
主人公の工藤正秋はベテラン放送作家。幼い頃は亡くなった父とプロ野球球団阪急ブレーブスの応援に西宮球場へ来ていた。ある日工藤は西宮球場跡で四十数年前にタイムスリップし、父の秘密を知ることになる――。父の生きた戦後、高度成長期、現代をまたいで展開されるストーリーは傑作の呼び声が高い。
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姫路城平成の大修理
神戸新聞総合出版センター(編) , のじぎく文庫(編集)
神戸市の先、姫路市にある、別名白鷺城で知られる国宝姫路城の大天主保存修理工事を徹底的にドキュメント。2009年から2015年までの修理期間に行なわれた工事の全貌、使われた技術が紹介され、工事後、生まれ変わった美しい城の姿も拝見できる。姫路城こだわりガイドも付いており、城好きだけでなく観光にも使える実用的な書。
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黒田官兵衛 智謀の戦国軍師
小和田 哲男(著)
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という3人の天下人に仕えた最強の軍師こそ黒田官兵衛だ。秀吉が心底恐れた実力を秘めながら補佐役として生きた武将である。官兵衛の出生地は兵庫県姫路。実は播磨地方にルーツを持つ人物なのだ。大河ドラマの時代考証を務める著者がそんな彼の生き様を時系列に追いながら謎を解き明かす。
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神戸 2021第3版
TAC出版編集部(著)
北は六甲の山々、南は穏やかな大阪湾。山と海に挟まれつつ、異国へは大きく開かれた神戸の文化と街並を紹介。巻頭ではさんざめく港町・神戸の夜景絵巻を、とっておきのスポットからプレビュー。歴史特集は「ミナト神戸の歴史航路」。港町の始まり、源平合戦の古戦場としての神戸などを取り上げる。
ブックキュレーター
『おとな旅 プレミアム』編集部『おとな旅 プレミアム』は2016年5月から発刊開始。大人ならではの上質な旅を提案する、全く新しい国内旅行ガイド・シリーズです。季節感を大切にした美麗な写真。歴史と文化を掘り下げた特集。旅先の「イメージとストーリー」をさらに広げることで、ワンランク上の旅を実現させます。『おとな旅 プレミアム』とともに、旅に出かけることで、「イメージとストーリー」がさらに広がるケミストリーが起こる!?本を紹介します。「おとな旅」とは「本と一緒に楽しめる旅」でもあるのです。(https://bookstore.tac-school.co.jp/pretabi/)
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