ブックキュレーターhonto編集員
情趣あふれる京都の「ろーじ」を訪ねたくなるとっておきの本
古い町並みが残る京都には、京言葉で「ろーじ」と呼ばれる細道がたくさんあります。目立たぬ入口から中へ進んでいくと、思いがけない空間が広がっていたり、珠玉の店がひっそりと佇んでいたりと、ろーじの魅力は尽きません。次に京都を訪れたときには必ず路地を歩いてみようという気分になる写真集やエッセイ、コミックを集めました。
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京都の路地の写真集です。美しく風情がある写真だけではなく、路地という閉鎖的な空間にも違和感なく溶け込んで撮影できる、京都で生まれ育ったカメラマンならではの資質が活かされた写真が多数収められています。普段着の京都の暮らしが見事に切り取られていて、路地に響く子どもの遊び声まで聞こえてきそうです。
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地元の人が毎日おまいりしている小さな社(やしろ)、手作りの名品を連綿と商い続けている店、舌の肥えたおなじみさんがそっと通ってくる料理店など、路地の中にある「ひそかな愉しみ」を京都人の著者が教えてくれます。観光客向けの顔ではない、京都のいぶし銀のような魅力が詰まった本です。
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関西出身の俳優・辰巳琢郎による、京都の道をキーワードにしたガイド&エッセイです。路地以外の道についての記述も多いですが、劇団卒塔婆小町の初代座長を務めていた京都大学時代のさまざまな思い出を軸にして、通りの名前についての解説をしています。オススメの飲食店なども網羅されていて、読み応えたっぷりの一冊です。
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訪れる観光客も多い名物路地、ほぼ地元の人だけが利用している名もない路地、そして先斗町や祇園にある番号を冠した路地などが、「図鑑」という名にふさわしく写真やマップを使ったわかりやすい形で紹介されています。お地蔵さんなどの「路地の定番アイテム」の紹介から、猫と路地の関係といった切り口も楽しく読める一冊です。
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京都のとある路地(モデルは「あじき路地」)に暮らす芸術家や職人たちを描いたオムニバス形式のコミックです。住人たちの恋愛模様だけではなく、「製本」「銀細工」といったさまざまな手仕事の様子や、職人として生きる悩み、京都の土地柄などについても丁寧に描写されていて、路地の空気感とともに読む者を惹きつけます。
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