しわの刻まれた指、ロマンスグレーに老眼鏡！枯れてからこそ花咲くおじ様BL

作家である汐見春仁とその担当編集の中小路友彦は、子どもの頃からの親友同士でした。ところがある日、汐見は突然中小路から結婚を申し込まれ、ふたりの関係に変化が訪れます。実は学生時代から何十年も中小路に片思いをしていた汐見は、そのプロポーズの意図がつかめずに思い悩むことに。何十年もこじれた関係の行く末を、ぜひ見届けてください。

憧れの時代作家である刃渡光顕の担当編集・若尾は、密かに憧れ以上の感情を刃渡に対して抱いていました。若尾は自身がゲイであることを隠し仕事に取り組んでいましたが、あるとき刃渡本人にその思いを見破られてしまいます。「男はダメだ」と言いながらも若尾を翻弄する刃渡の真意はどこにあるのか・・・、ぜひ最後まで読んでお確かめください。

学内きっての秀才・伊瀬はとても整ったきれいな容姿をしているものの、その言動は辛辣で彼が所属する研究室の教授・春井はいつも彼に怯えていました。ある日、春井は伊瀬が誰かに宛てて書いた恋文を偶然見てしまい、伊瀬から恋文の添削指導を依頼されます。たくさんの添削を経て、伊瀬が完成させた恋文は必見です。

ゲイの福山が一夜の過ちを犯した相手は、なんと同じ会社の経理部長の仁賀奈でした。いい年をして恋愛経験のないオッサンに興味を持ち、そのままつき合うことにした福山はやがて本気で仁賀奈にハマってゆきます。恋愛初心者同士のじれったくて面倒くさい意地のぶつかり合いをお楽しみください。

お医者様、開発者、シェフに鷹匠・・・あらゆる「センセイ」たちの恋模様を描いた短編集です。なかにはもうおじいちゃんと言ってもいい年頃のカップルも登場し、そんなふたりの30年目の結婚記念日には思わずほっこりとした気持ちになるでしょう。自分好みの「センセイ」がきっと見つかる、そんな一冊です。