ブックキュレーター文筆業 矢内裕子
文字を探す、文字を書く、そして未知の文字を読み解く——記号であるはずの文字は、思わぬ世界を教えてくれる。
言葉が誕生したのは10万年前で、最古の文字が登場したのは5千年前。言葉を定着させ、記録する「文字」は人類のありかたを示す歴史でもある。古代から現代への時間軸、そして世界中に存在する様々な文字が意味するものは?
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印刷会社を経営するかたわら世界各地を訪問し、膨大な文字資料を集めた「文字ハンター」中西亮。竹筒や樹皮に書かれた手稿、紀元前4世紀に書かれたヒエログリフなど学術的にも貴重な資料は、世界に類のない「中西コレクション」として、国立民俗博物館に寄贈された。驚くほど豊かな文字の世界を見せてくれる、美しい本だ。
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文字は記号のはずなのに、手書き文字からは書き手の人柄や気持ちまで伝わってくる。著者は習字教室をひらく、手書き文字のコレクター。「手書き文字大流行年表」「教科書体のひみつ」などなど、文字について楽しく考えるきっかけになる。
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国鉄マンから国文学者に転身し、「古筆学」という新しい学問分野を開拓した小松茂美の評伝だ。学閥に属さず、在野の研究者であった小松が「現代の奇跡」とも呼ばれる研究をどのように成し遂げたのか。その情熱を、古筆の魅力とともに生き生きと伝えてくれる。
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なぜ人は文字に魅せられ、その謎を解きたくなるのか。ナポレオンのエジプト遠征によって発見されたロゼッタストーン、英仏の天才学者による解読レース——あまりに有名な古代エジプトの謎の文字「ヒエログリフ」をめぐる、冒険小説のようなノンフィクションだ。
ブックキュレーター
文筆業 矢内裕子文筆家ときどき編集。東京都文京区育ち。出版社で書籍編集者として勤務後、独立。担当した本に角田光代『古本道場』、三浦しをん『三四郎はそれから門を出た』、いとうせいこう『ボタニカルライフ』など多数。著書に『落語家と楽しむ男着物』、萩尾望都さんとの共著『私の少女マンガ講義』がある。現在、橋本治さんへのインタビュー集を準備中。note:https://note.com/yanaiyuko
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