目次
植物たちの不埒なたくらみ
- 稲垣栄洋
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プロローグ
あえて、食べさせる─それが「植物たちのたくらみ」だとしたら?
1章 「食べさせて」利用するたくらみ
──「子孫を殖やす」ためなら何でもあり
いつだって植物が求めるのは「新天地」
植物は「世界征服」をたくらむ野心家なのか
どんなに食べられたって「版図を広げたい」
厳しすぎる「アウェイの戦い」に臨むよりも─
レタスはなぜ「丸々と結球」するのか
従順に改良された「植物界のイヌ」
ケールを祖とする植物界の「名門一族」
バリエーション豊かな「見た目の違い」の謎
「人間の支配」から逃走して野生化した植物
あえて「野良」を選ぶ生き方もある
「都合のいいように」飼い慣らしているのはどちらか
「栽培している」つもりが「下僕」になっている?
2章 「あざやかな色」でおびき寄せるたくらみ
──「熟した果実」が発するメッセージ
赤い果実は甘くささやく
「食欲がかき立てられる色」がある
植物と鳥たちの間で交わされた「サイン」
なぜ「真っ赤な色素」リコピンを持つ植物は少ないか
トマトの赤は「アンデスの強い紫外線」が生んだ?
食べることをためらうほどの赤
土の中のニンジンが「美味しそうな色」をしている理由
紫色のニンジンが「橙色に進化」
なぜ「東洋系」より「西洋系」が主流になったのか
「赤色=甘い」というルールへの挑戦状
「食べてもらう相手」を選り好みするトウガラシ
「やみつきになる魔力」のヒミツ
「緑色=苦い=毒」の連想ゲーム
嫌われ者ピーマンの「複雑な味」
なぜ真っ赤なリンゴは「偽果」と呼ばれるか
バラ科の植物の「種子を守る工夫」
イチゴの「小さなツブツブ」の正体
誰がために花は咲く
パンジーやチューリップがカラフルに進化したワケ
3章 「働きづめにさせる」たくらみ
──「富への渇望」を煽ったイネ科植物
すべては「一粒のヒトツブコムギ」から始まった
ことの発端は「一万年前のメソポタミア」
農業が始まるための「意外な条件」
「蓄えておける価値」をもたらした植物
人類の歴史で「もっとも偉大な発見」
「将来の実り」を約束してくれるもの
「乾燥した草原」でのサバイバル
イネ科植物の葉が「固くて、不味い」ワケ
滅私で尽くさせるのが当然─「田んぼのイネ」
「収量の多さ」は作物中ピカ一
イネにとって日本人ほど「ありがたい人々」はいない
イネが「日本人の性質」を改良した?
4章 「世界中に運ばせて」殖えるたくらみ
──マメ科植物が「文明の発展」の陰で暗躍していた?
「莢がはじけない豆」の不思議
マメ科植物が「蝶形花」に進化したワケ
あえて「狭き門」を設けるメリット
「毒のない豆」の作られ方
動けない植物の「防御手段」
害虫から身を守るための「毒成分」
名ばかりの「共生関係」
マメ科植物に奴隷のように扱われている根粒菌
「世界征服の野望」を遂げたダイズ
ダイズが「アメリカ大陸を席捲」したきっかけ
ときには「戦争の道具」、あるいは「投機の対象」に
ほか
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