目次
満洲スポーツ史
- 高嶋 航 / 佐々木 浩雄
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はじめに 高嶋 航
序 章 満洲スポーツの歩み 高嶋 航
1 満洲国建国以前
2 満洲国時期
第1部 労働と定着
第1章 バレーボールの歴史において満洲はいかなる意味をもつのか――競技・レクリエーション・能率増進 新 雅史
1 体育ボール考案以前の満洲でのバレーボール
2 体育ボールの考案
3 体育ボールに至る複数の実践
4 体育ボールの実践空間の増殖
5 体育ボールと能率増進
6 バレーボール・体育ボールの大会とチーム数の増加
7 レクリエーションとしての発展と競技性とのあつれき
8 体育ボールの忘却
コラム1 聚落 新 雅史
第2章 在満日本人の女子スポーツ――婦人の健康問題 浜田幸絵
1 高等女学校のなかのスポーツ
2 学校の外へ出るスポーツ
3 女子スポーツをめぐる問題
4 女学校から職業婦人へ――社会人スポーツ
コラム2 満鉄・満洲国のメディア戦略とスポーツ 浜田幸絵
第3章 一九四〇年前後の満洲における企業スポーツ――満洲電業の事例 束原文郎
1 満電の概要
2 満電社員会の成立
3 社員会によるスポーツ関連事業費の支出
4 野球の実践
5 ラグビーの実践
6 そのほかの部の実践
7 スポーツ関連事業の正当性を主張するロジック
コラム3 昭和製鋼所の企業スポーツ 束原文郎
第2部 民族の移動と統治
第4章 満洲における在満朝鮮人のスポーツ活動 金誠
1 朝鮮人の満洲への移動と統治
2 満洲各地域にみる在満朝鮮人のスポーツ活動
コラム4 満洲で活躍した朝鮮人アスリート 高嶋 航
第5章 満洲の台湾人選手――張星賢と柯子彰 菅野敦志
1 張星賢と柯子彰の生まれと育ち――台湾、東京、そして満洲へ
2 前期満洲時代の張星賢と柯子彰――満鉄での勤務(一九三四―四〇年)
3 後期満洲/大陸時代の張星賢と柯子彰――敗戦に至るまでの足跡(一九四一―四五年)
4 戦後台湾での張星賢と柯子彰――満洲経験を中心に
5 戦後台湾でのスポーツと「愛国」――張星賢と柯子彰の足跡から
コラム5 第十一回明治神宮国民体育大会「満洲国」初参加をめぐる座談会 菅野敦志
第6章 「満洲国」の誕生と満洲建国体操――体操による「満洲国民」創出の試み 佐々木浩雄
1 満洲建国体操の制定
2 満洲建国体操の普及
3 学校体育と満洲建国体操
4 満洲国での集団体操と国民統合
コラム6 満鉄附属地と満洲の体育 佐々木浩雄
第3部 組織化と「国際」関係
第7章 「満洲国」の武道界――満洲帝国武道会の成立と展開を中心に 中嶋哲也
1 満洲帝国武道会の成立――一九三三―三七年
2 武道会の全満統制――一九三八年
3 武徳会との衝突――一九四一―四四年
コラム7 日本人以外の武道実践と角道・銃剣道 中嶋哲也
第8章 「満洲国」スポーツ界と明治神宮大会 藤田大誠
1 満洲国代表の明治神宮大会参加
2 明治神宮大会での満洲国代表
3 幻の「建国神廟国民錬成大会」
コラム8 満洲の神社と体育・スポーツ施設 藤田大誠
第9章 「満洲国」とナショナルチーム 高嶋 航
1 国際スポーツ界進出の軌跡
ほか
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