目次
「情動」論への招待
- 柿並良佑/ 難波 阿丹
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序章[難波阿丹]
第I部 「情動」の基礎理論
第1章 感情と心身因果――伝統的物理主義に抗して[長滝祥司]
はじめに
一 Affection(情動)、Passion(情念)、Emotion(感情)
二 感情の哲学×感情の科学
三 感情・内受容感覚・自己参照性
結語
第2章 情動論的転回の展望[リサ・ブラックマン/飯田麻結訳]
はじめに
一 起源の物語
二 主要な議論
三 ひとつの例――感情的感染(emotional contagion)
おわりに
第3章 フランスにおける情動論――情動論的転回の「逆輸入」?[柿並良佑]
はじめに
一 情動論的転回の「逆輸入」
二 経験科学としての情動理論
三 「転回」の何が問題だったのか
四 多くの「転回」の後で
五 情動の「強度」とは何か
六 「情動論」の同時代性
おわりに 「転回」から離れて
第4章 フロイトにおける情動――意味論と経済論の齟齬をめぐって[遠藤不比人]
はじめに
一 情動理論とフロイト
二 量を質に「翻訳」すること
三 経済論的「量」の意味論的「質」への翻訳
四 情動量の翻訳されえぬ残余=過剰
五 情動と翻訳が帯びる経済論的隠喩
六 願望充足的隠喩としての情動=貨幣
七 翻訳可能な情動の価値下落と不安
八 情動の翻訳不能性の文学的含意
第II部 多元的「情動」論の現在
第5章 映像「情動」論――顔なしの亡霊を召喚する[難波阿丹]
一 「情動」、インデックス、触覚――「近さ」のコミュニケーション
二 初期映画における「触覚」的視覚と情動
三 燃えるフォトグラムとしての顔とインデックスの限界
四 顔のショットから振動するデジタル・アトムズへ
第6章 導体になること――情動、交感、ASMR[野澤俊介]
一 カナル
二 情動と指標
三 導体と交感
四 ASMR
五 Who is Making the Dummy Listen ?
六 トリガーの指し示す先
七 導体になること
第7章 ビデオゲームにおける情動/感情――インターフェースと快・不快[向江駿佑]
一 なぜゲームでは情動や感情が重要なのか
二 情動を具現化させるインターフェース
三 ゲームプレイにおける感情の種類の代表的な例
四 快と不快
おわりに
第8章 色でつなぐ五感と情動――イタリア未来派とモンテッソーリ教育の多感覚[日高杏子]
はじめに
一 感覚の分断から全体の統合へ、理性から情動へ
二 色彩と光
三 聴覚
四 触覚
五 味覚
六 嗅覚
七 総合芸術――演劇と映画
おわりに
第III部 「情動」の実践論
第9章 ポピュラー・ミソジニーとポピュリズムの情動[河野真太郎]
はじめに
ヒッピーをぶっ殺せ
イケアの家具をぶっ壊せ
セラピストを黙らせろ
文化の檻から飛び出せ
ターザンにはご退場願いたい
リア充たちを爆破せよ?
おわりに
第10章 情動の「感染」とボディ・ポリティクス――パンデミックにみる情動の氾濫と伝達[飯田麻結]
はじめに
一 真空化する情動?――「情動論的転回」とその余波
二 「感染する情動」という両義的なメタファー
三 情動のバイオ/ネクロポリティクス――パンデミックにおける情動の「変異」
おわりに
ほか
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