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水滸伝続き。
巻頭からまさかの武松が素手で虎を殴り殺す!!!おい!!!!
何年も密かに慕っていた兄嫁を犯してしまい、そのせいで彼女は命を絶ってしまう。その後わけもわからないまま走り続けて走りこんだ山中で、死のうとして虎と素手で闘い、勝ってしまうのです。
この巻で、医者の安道全が結構好きになりました。病人やけが人を見ると嬉々として治療にあたり、患者を3日も見ないと鬱になるという変人。あの最強で頑なな林冲が、安道全に翻弄されている姿も面白いし、薬師の薛永とのコンビもいい。
陽志と林冲の、最強同士の立会いも見逃せないし、王倫を暗殺して梁山湖の山塞を奪うまでも興奮の連続!!!
あと、朱貴の魚肉の饅頭、何ですかあれ!!
めっちゃ旨そうな上に、最強の男たちみんなが絶賛って・・・
随所でさりげなく登場する朱貴の魚肉の饅頭にくぎづけです!
食べてみてえええええ!!!!!!!!!
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林沖・晁蓋の梁山泊入り、林沖vs楊志、楊志が棗売りに化けた賊徒に荷馬車の荷を奪われる回。
上記の話は、横山光輝の水滸伝でも語られているので、特に書くことはないのですが、そういった原典のエピソードにもあった話とは別のところも読み飛ばせないのが、北方水滸伝の魅力の一つだと思います。
例えば、安道全が朱貴の奥さんを治療する話。
人々の営みの中で、医者や薬師の存在は非常に重要な存在の一つですが、
三国志や水滸伝といったたくさんの人物が登場する物語の中で、武将達に負けず劣らず、こうも光を放って描くことができるのかと感心します。
戦いと戦いの間の話も見逃せない。一つ一つのエピソードが読み飛ばせません。
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一気に読める。
いよいよ梁山泊が姿を現すのだが、結果的に「乗っ取り」である。注意深く正当化してあるので気にはならないけど、ちょっとえげつないような気もする。そういう意味では少華山も同じだが。
林冲の活躍が鮮やか。一種のスパイ小説として、ジャック・ヒギンズを思わせ、しかもずっと緊張感があるような感じがする。
晁蓋たちが荷物を奪うトリックも鮮やか。
2008/6/13
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一巻にも増して、個性的な人材が登場し、それぞれに魅力的で彼らに引き込まれていく。
兄嫁に恋をした武松、後に致死軍を作る公孫勝、顔に青あざのある楊志等・・・。
そして梁山泊に替天行道の旗を翻すために、謀をめぐらす彼ら。
読みごたえのある二巻でした。
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梁山泊に替天行道の旗が掲げられる。
潘金蓮登場。水滸伝関係者で唯一知っているのが『妖異金瓶梅』で読んだこの人なのだが、そちらとは異なる人格で可愛すぎ。
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武松の悲劇!に始まり、林沖達がついに梁山泊を乗っ取る!
楊子や公孫勝も登場する第二巻。林沖の独りでの闘いは、引き込まれて自分が王倫の一派から狙われているように錯覚してしまう。
終わりの方で呉用が梁山泊を整理し、次々に改革していくところでは地味なはずなのに心が期待で満たされていく。
ここから始まるのだ。
心に残った場面
・武松の悲劇。あんなにも思い続けた恋の結末と、虎さえも打ち殺す真っ直ぐなけだものの強さは、壮絶すぎる。
・強くなろうとする宋万!!
ここまでで一番好きなところと言っても過言じゃない。ここは熱い!!
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第一巻の途中から人物関係図及び地図を自分なりに作成し始めたため、読むスピードが大幅にアップした。本章は、林冲が安道全を携えて、王倫が頭目に君臨する梁山湖の山寨に入り込み、乗っ取りに成功し、晁蓋や呉用などの主要人物を招き入れるさまが描かれている。私が持っている世界地図の中国部分を見ても、梁山湖の中に山寨などは見つけることは出来ない。おそらく縮尺の関係だろうが、そんな地図にも載らない湖の中の島に、3万人もの人々が居住し、畠や牧場も備えて自給自足生活が可能とのこと。イメージがしづらいだけに夢が膨らむ。是非実写版で観てみたいものだ。そして実際に梁山湖を訪れてみたい。先ほど読了した「坂の上の雲」では同じく中国の旅順が主要舞台であったが、これらを巡る旅をしてみたいものだ。
本巻には数々の英雄が登場するが、逆に見習いたくない反面教師も登場する。王倫である。志を持って梁山湖に山寨を築いたものの「今は動くべきでない」と、いつまで経っても行動を起こさず、虚栄心や猜疑心が強い。最も上司・ボスにしたくないタイプの人間である。部下の宋万と杜遷に見限られ、林冲によって抹殺されたのは必然的だったのだろう。
次巻以降の梁山泊の発展が楽しみだ。はまってきた。
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徐々にではあるが、ゴールの見えない勝利すら保証されていない闘いに向けて、同志が次々と集まってきた段階。
ふと、とあるセミナーで聞いたことを思い出す。
「自分がやろうとしていることは、本当に身を結ぶのか、なにか目に見える形として残るのか、それは誰もわからないし、保証もしてくれない。時には孤独感に苛まれることもあるだろう。
それを乗り越えるために、仲間を多く作ることが大事なのだと。」
それを再認識した一冊だった。
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>>旗を揚げた。『替天行道』。兵たちは一瞬静まりかえり、それから大歓声をあげた。>>「あの旗が梁山泊のすべてだ。やがて宋江もここへ来る。ほかの者たちも。あの旗を東京開封府掲げるのが、われらの志の行き着くところだ」ついに「梁山湖の山塞」は「梁山泊」となる。時間をかけて準備したものがついに動き出す。
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とうとう梁山泊誕生。林冲が山柴に入ってから命を狙われながらも、山柴の中で繋がりを作っていき、王倫を見事討ち果たす。これからこの梁山泊と各地の同志達がどのようにして繋がって行いくのか楽しみ。
人間何か得意な分野があれば、それを活かしていけば色々な事が実現できるんだなと。。。
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時々名前の確認は必要だけど、思ったより滞りなく読み進めることができている。いつもホッとさせてくれる、王進再生工場の場面が待ち遠しい。人を見極めた上でのリーダーシップということを考えさせられます。
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北方水滸伝、第二巻。二巻終わりにかけてのワクワク感は稀にみるものがある。腹が立つぐらい魅力的、と帯にあるのがよくわかる。一巻に出てきた人物たちが輝きを増し、遠い地で旧友が活躍しているかのような感覚になる。早く三巻が読みたい。二巻大満足!
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大山倍達が熊や牛と戦ったというのは聞いたことがあったけど、素手で虎を退治するのは無理でしょう。加藤清正だって槍を使ったんだから。巻末で宋江が林沖を迎えたシーンは北方作品ならではの男っぽい演出で良かったです。
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「医師として、恥ずかしいと思う。口惜しくもある。しかし、私と薛永ができるのは、この半年を、それほど苦しい思いをせずに生きていけるようにしてやれる、ということにすぎん。済まぬと思う」
「ふむ。なかなかの表題ですな。天に替って道を行う。よほどの自信がなければ、こんなことは言えぬ。しかし、王倫も昔は、同じようなことを言っていたのですよ」
「こんなものは、性根の張り合いであろう。言わなくなれば負けだ、と私は思う」
「心の中から失えばです、呉用様」
「闘いにも、いろいろある。いまは雌伏の時と言ってもいい」
「なぜ?」
「それは」
「雌伏をしなければならない理由は、どこにもない。むしろ、闘う理由がこの世に満ち満ちている。闘うために、人はここに集まったのではないのですか?」
「慌てないでいただきたい、林冲殿。われらはいずれ闘う」
「余計なことを申しあげました。追われる身ゆえ、どこかいつも気持が切迫しているのだろうと思います」
「百人では、役所の食糧庫などを襲うことはできんな。民の冬の蓄えでも掠め奪ってくるのだろう。もしそうなら、俺には納得はできんな」
「みんな、納得しているわけではない。いまは、仕方がないのだ」
「いまとは、いつまでなのだ。何年も前から、いまは仕方がないと言い続け、何年も先になっても、同じことを言い続けているのではないか。そしてみんな、奪うことになれてしまう」
「楊一族の血の誇りを、反逆の徒であるおまえが、汚すのか」
「間違えるな。俺は反逆などしていない。ただ、民のために生き、この槍を生かそうと考えただけだ。いずれ、高俅だけはこの槍で突き殺してやるが。私恨と言われようと、俺はそれだけはやる」
「俺は、この国をひっくり返してしまいたい。民が民として平穏に生きることができる国を作りたい。俺のような坊主が、いくら叫んだところで、どうなるものでもないが」
眼隠しではなく、自ら眼を閉じ続けているというのは、たやすいようで、実は大変な意志力が必要なのだろう、と晁蓋は思った。
「闘って、死ぬ。勝てぬまでも、華々しく闘って死ぬ。数年前まで、私はそう思っていた。そうやって闘うことで、この国の民の心の中に、なにかを植えつけることができると。それでもいいし、それだけしかできないだろう、とも思っていた。いまは違う。私は生きたい。闘って、生きて、そして勝ちたい」
「志を全うしようとする以上、官軍との戦は避けられぬ。私はひとつだけ、ここに誓おう。志にもとる戦を、私は私自身に禁ずる。それで、すべてをわかって欲しい」
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2巻に入って、ようやく話が進み出して面白くなってきた
こういうシリーズはこれくらいから登場人物が自分の中で出来上がってきてどんどん面白くなってくる
メインでない人物にも魅力的な人物が沢山出てきて面白い
白勝とかいいねえ~