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たまーに利用する千代田図書館について。
来年図書館学が取れなさそうなのでせめて本だけでも読んどこ。
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この本を図書館で「無料で」借りて読んでいる事に、著者はどのような思いだろうか、と思いつつ、しかも斜め読みで読了。
千代田区という都内でも特異な立地条件を生かした、新しい公共空間の試みとして、従来の「無料貸し出し中心」の図書館ではなく、ビジネスユーザー向けのサービスを管理者として展開していこうと試行錯誤した著者の回想録である。
若干、猪木的(自分の話がどんどん盛り上がって行ってしまう現象)な臭いもしたのだが、回想のせいもあるだろう。
個人的には、図書館が「情報発信の場」としてビジネスユーザー支援(本著ではセカンド・オフィス構想、としている)になるのは大賛成である。公共施設の一つのあり方として、資産共有は無駄な資源を減らし、コストパフォーマンスの向上にもなるだろう。ただし、著者の視点でどうしても相容れないのは、「蔵書の少なさは問題ではない、量より質である」という姿勢である。これはセカンドオフィスを謳うのであれば、決してないがしろにできないはずだ。
もちろん、小説やワイドショー的な雑誌などを何冊も置く必要はないだろう。しかし、社会的文化的に重要な書籍類は、そのニーズに応じて従量的に蔵書すべきだ。
「生活」という視点から図書館を眺めれば、タイムラグは許容できるが、「ビジネス」という視点から図書館を眺めたとき、タイムラグは、一気にその情報の価値を下げる。
ビジネス的情報にはその授受において瞬発性が求められるからだ。
とはいえ、図書館愛好家としては、ビジネス重視に偏りすぎてしまうのも問題があると思う。
この本のおかげで、自分にとって、また地域、社会にとっての図書館のあり方を考えるきっかけになった。
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大学卒業の時に読みたいと思って、ブクログに登録していた1冊。
実際に、ライブラリアンとして生活をスタートさせてから
公共図書館が抱える問題、解決していかなければならないこと、
指定管理者導入について、
想定する利用者と実際の利用者のギャップ。
日々の仕事への不安や不満やら・・・
いろいろ感じていたところで、この1冊を読んでよかった。
ライブラリアンとして忘れていけないことが多く書かれていた気がする。
自分の理想を追求していくためには、
図書館のことをもっと知らなければならないし、
図書館以外のことはそれ以上に知らなければならない。
まだ、ライブラリアン1年生の私はまだまだだけど、
ベテランの人にはない、気づきの目を持っているから、
それは大事にしていかなきゃって思いました。
この本の中でいろいろ気づかされました。
なかなか心に入っていかなかったのは、現在の図書館の
あり方に染まりつつあったのかもしれないなぁー危ない危ない!
ただー・・・著者が利用者を選んでいる傾向にあること、
『じぶんがやった!』という主張が強いのがちょっとやだったかも。
理想の図書館を作るためには、利用者を選んでいかなければ、
選んで想定しなければいけないんだろうけれども、
それこそサービスあって利用者二の次の考え方になっているのではないかなと思った。
東京とか大都市だからできることなのかなぁー。
私も理想の図書館像に年々要望が増えていくけれども(笑)、
自分の理想だけでなく、図書館のあるその地域の理想を考えて
いろいろ折衷していかないとなかなか難しいんだろうなぁー
でも、定期的に読んで勉強していきたい1冊でした!
機会があれば千代田図書館にも訪れたいです。
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お役人さまに読んでいただきたい。福利厚生のための職員図書館は8時半から16時15分まで。いつ利用するの?カネの無駄遣いでは?そこで働くのは定年後の嘱託職員。あの~時差出勤でシフト3つありますよね。なら、9時半から18時15分にしないと職員が利用できないと思います。>某自治体さま。ちなみに千代田区は東京都ではない。特別区という管轄下にある。あちらのがフレキシブルみたいですね。日比谷を巧い事取られた、とか言ってないで見習いましょうよ。
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2010 8/22読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
ここ数年の公共図書館の中でポジティブな意味で最も話題になったと言えるだろう、新千代田図書館の開館までと開館後1年について、元館長がどのような考えを持っていたかも含めて書いた本。とても興味深く読んだ。
千代田図書館の取り組みの中に指定管理者側からの提案で実現されたものが多いこと(「としょかんのこしょてん」、図書館コンシェルジュ、館内無線LANなど)に驚く。
図書館系の委託を請け負う企業だけでなくコンサル系企業も入る等、複数企業の共同体でやっていることの利点と欠点等、良かったことだけではなくうまくいかなかったことについても書かれている(「うまくいなかったこと」の中に「新書マップ」が含まれてしまっていることは残念であるが・・・)。
そういえば、散々近くを通っておいて、実はまだ千代田図書館を実際に訪れたことはなかったな・・・。
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単なるサクセスストーリーではない、問題提起と挑戦に満ちた一冊。
図書館職員の意識の低さ、行政や地域の図書館に対する関心のなさ、利用者の質…ともかく、考えさせられることの多かった一冊。
これから司書資格を取る学生さん、図書館に対して、不満や疑問がある方は読んでみるべきだと思います。図書館の職員だけでなく、地域住民や行政の側にも、図書館について、真摯に考えていく「文化」が育っていって欲しいと思います。
(ただ、文章がさすが、国立国会図書館やお役所に関わってきた方なだけに、とても硬質でお役所っぽいまじめな空気感です。「マスコミで話題になった図書館の本だ〜」と軽く読むノリで手に取ったのですが、そういうノリが許されない堅さです…!気合い入れて読むように。笑)
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平日夜10時まで開館、古書店との連携、新書マップ、コンシェルジュ──。2007年、「これまでにない図書館」としてリニューアルし、Library of the Year 2008大賞、「日本で一番売れるサービス50」(『週刊東洋経済』2007年8月11/18合併号)に選ばれた千代田図書館。その改革を主導した元館長が目指した、トライ&エラーの記録。千代田図書館の存在は新聞記事で目にしていた程度で、どんなところが画期的なのかが、この本を読んで知ることができました。外側からは見えない、公共図書館のもつ問題点の奥深さも分かります。
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千代田図書館のプロジェクトがかいてある
やっぱりその土地って大事よねー
都会の図書館はビジネス支援は需要ありそうだけど、地方は病気とかに特化した方がニーズにあってるんじゃないかとか考えた
図書館の勉強は続けようと決意を新たにしました
あ、この本は良くもなく悪くもなく、と感じました
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著者の先進的な発想は理解できる。
千代田区だからこその改革の姿であると思いたい。
市立図書館において、ニーズや客層といったものは当然自治体によって異なる。地域性や市民の生活形態、財政基盤から年齢層まで様々だ。それらを踏まえた上で、その地域に沿った改革が必要だ。
著者の狙いが千代田区にあっていたのか、千代田区の実情から著者が導いたのか、読解力の乏しいわたしは途中から分からなくなった。
願わくば、後者でありますように。
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国立国会図書館から、千代田区に出向し、千代田図書館のリニューアルオープンを主導した著者が、新千代田図書館の計画から運営に至る過程を振り返り、それを通じて新しい公共図書館像を示している。
千代田図書館のことは、本書を読むまで知らなかったが、現在、話題となっている武雄図書館にも負けずとも劣らない意欲的な公共図書館改革の取組みだと感じた。
「セカンドオフィス」の取組みにみられるターゲットやコンセプトの明確化、文化資源政策の一環としての図書館政策、指定管理者制度の可能性など、今後の公共図書館、図書館政策を考えるうえで多くの示唆が得られた。
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千代田図書館の新図書館建設にあたってのプロセスが書かれた図書。司書の専門性、レファレンスサービスの脱構築、広報の意義などあらゆる部分が参考になった。利用者のニーズを把握して、新たな情報サービスを提供してこそ専門性のある司書、というのは常に意識したい。
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図書館について、また考えよう、もっと考えようと思える本です。
他の施設に対しても、あてはまる話がたくさんあるのではないか?とも思います。
おすすめです。
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良書!
さらさらっと最後まで読んでしまった。
柳さんがやりたかったこと、できなかったこと、やってよかったことなど、千代田図書館創設時の思いなんかも書いてあっておもしろい。ゾーニング等、勉強になる図書館経営法も。