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逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか・・・。
子どももいないし、母性というものを理解はしきれていないけど
、逃げる女の独白に感情移入して危うく電車で泣く寸前。
善だ悪だときっぱり割り切れないことって多いな。
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本屋で見つけて衝動買い。
不倫相手の子供を誘拐して逃げる話。
正直、思った程面白くは無かった。
女性が読むとまた違うんだろうな・・・。
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八日目の蝉は、ほかの蝉には見られなかったものを見られんだから。
見たくないって思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと思うよ。
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逃亡期の話がドキドキしつつも親子二人の様子にほのぼのしたりして良かった。
人の気持ちの変化や不思議さがよく描かれていると思った。
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ある女が不倫相手の幼児を誘拐し逃亡する。女は子供以外のものはすべて投げうって、一日でも長く一緒に生きようとする。常に周囲の目におびえながらも、母親としての幸せを掴もうとする────。
物語の前半は逃亡しつづける話なんですが、逃亡劇という逼迫した状況から年月をかけて次第に普通の生活、普通の幸せを手に入れる、そこまでの描写に多くのページを割いてます。特に1章の後半は小豆島と海の情景、前半とはまるで違った時間感覚が印象的です。2章からは舞台が大きく変わり、事件に関わった人たちのその後が描かれます。角田さんの作品でたびたびテーマとなる「母親と娘」のドラマですが、ちょっと異色の設定です。彼女らが本来得るはずだった幸福って何だったのか、、、クライマックスは泣けます。
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とにかく重い。途中で読むのをやめようかと思った。けれども最後まで読んで良かった。
薫はどうしようもない大人たちの被害者だけど、加害者とは間違いなく親子だった。そこに救いがあった。
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これすごい。久しぶりの大感動。読むのをやめられなかった。涙が止まらなかった。
0章の描写でもう心を鷲づかみされてしまった。
1章を途中でやめることができず、夜通し読んだ。
2章は、ラストに近づくほどに溢れ出るものがあった。
いってしまえば誘拐犯の逃亡劇なのに、かけがえのない母子の愛情に溢れたロードムービーのような印象がぬぐえない。母子の記憶の共有とその追憶の描写が、あまりにも美しすぎる。
母であり、娘である、というこの心理描写が、あまりにも胸に迫りすぎる。自分を捨ててでも守るべきもの。無償の愛。
たぶん男には、これは書けない。
実の両親の描き方があまりといえばあまりだが、この物語の中では重要な必要悪である。
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久々に小説を読んでいて、どうしようもなく胸が高鳴って、涙してしまった。
不倫相手のこどもを盗んで逃げる、という、非現実的だけど分かりやすい設定。それゆえに、こんなどうしようもない話がどうしてうけるんだろうと思っていたが、読んでみると想定を上回る展開が用意されていて、さらに全編に渡り静かで時に激しく揺れ動く、登場人物の不安定で縋るような心理や行動に、否応なく引きこまれてしまった。
誘拐事件を中心に、これ以上傷つきたくなくて、どうしようもなくて、自分を守るために自分を取り繕い、狭い空間に自分を押し込んできた登場人物が、同じ痛みや弱みを抱える人たちと接する中で、徐々にその心を溶かしていく場面が本当に印象的。苦しいけれど、読後に残るものは本当に心地好くて、素晴らしい再生物語だと感じた。
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家族、不倫、親子、子どもを育てるということ…自分とは異なる心を持つ存在がおなかの中にいれば、女性は強くなれるの?子供って、そんな存在なのかな。だから、女性は結婚や子供を持つことに幸福を感じるのかな。私にはまだ分からないけれど、この小説は女性のほうが共感できる人多いんじゃないかと思った。「八日目の蝉」が見る世界に、私は出会うことがないかもしれないけど、結構悪くないかもよとの言葉に、なんだか希望が持てるラストだと思った。
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育児とは、母親とは、愛情とは・・・人類が生まれてずっと悩み続けた根源的な問題を、1980年代~現代を舞台に深くえぐるように描いた大傑作。
生活描写がとにかくリアルで、一気に最後まで読みきってしまった。この物語に登場する人々は自分で考えることを放棄した女性だったり、耳障りの良いことばかり並べて目の前の現実から逃げる男性だったりとどこか欠落していて、正義とか悪の境界が曖昧になってくる。だけどそれぞれに共感できる自分もいて、感情移入してしまう。現実には正義も悪もなくて、ただ自分が決めたことをやるだけだと感じさせられた。後半数十ページでは涙が止まらなかった。業田良家の「自虐の詩」や西原理恵子の「ぼくんち」が好きな人は絶対ハマると思う。
映画が最寄の映画館では上映終了しているのが悔しい。もっと早く読めばよかったと後悔しきりだが、レンタルが楽しみ。
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全体的に暗い話だったので、あまり好きになれませんでした。
結局、誰も幸せにはなれなかったのかな。
徐々に事件の真相がわかっていく展開は面白かったです。
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性別、既婚と未婚、年齢、出産経験の有無、育った家庭の環境。。。読者を取り巻く環境によって登場人物や細かい描写に共感を得たり、嫌悪感覚えたり、自身に照らし合わせたり、のポイントがかなり違ってくる作品。という観点で新鮮でした。
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誘拐した人が悪いのか、不倫をした男が悪いのか・・・。
あのまま捕まらなかった方が、幸せになれたのか?
誘拐された頃の記憶があり、本当の両親に気を使われ、周りからそうゆう目で見られ・・・。
複雑な気分になりました。
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11/02/07読了 ノンフィクションを読んでいるかのような。軽く恐怖すら覚えた。勿論それを上回る奥深さも味わった。
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きわこさんは 薫ちゃんのこと憎くなかったのかなぁ。
私にも きわこさんの様な母性はあるのかしら?と疑問に思った。
血の繋がりなんて ほんと それだけ。って 強く感じた。