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死に行く妻と一緒に車で半年逃げ続ける。癌よりまったく仕事がない悲壮感がつらい。ただ、最後は希望がある
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200507
ノンフィクションだけに、「面白い」という感じはしなかった。しかし、こんな最期ができたらいいなと思うが、自分は妻に看取られる方がいい。この本を読んで、退職後は妻と日本全国を時間をかけて回ってみようとひそかに計画をし始めました。
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なけなしの50万、古ぼけたワゴンに末期癌の妻ひとみを乗せて、オッサンは最後の旅に出る。彼女との22年の時を埋めるように静かに綴られていく旅の記憶。はじめから、その時を迎える覚悟をしながらページをめくらなきゃならないけど、北陸の美しい山並みと静かな海。そして夕焼けの空が穏やかな気持ちにさせてくれる。
旅する本屋 放浪書房
http//horoshobo.com/
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<高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくとも充実した日々を送っていた。が、中国製の安価な製品が容赦なく経営を圧迫し始める。長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽き果てた時、私は妻のガンを知った…。「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの五十万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった―。 >否定も肯定もできない。ただただ奥さんの冥福を祈るのみ。
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自己破産もできずに放浪する毎日。
苦境にあって、はじめて奥さんと一緒に過ごす。
人生、そんなもんなのだろうか。
なにより、娘さんが強い。
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不況の影響で工場の経営も苦しくなり、しかも知り合いの連帯保証人になったため、その借金までも
背負い込んだ筆者。
自分の今の状況をなかなか受け入れられないダメさかげんはきっと誰もが持っているもののように思います。
本当は自己破産しなくてはいけないのに
小さな頃のお母さんとの約束を気にして、なかなかそれに踏み出せない・・・・・
読んでいて、歯がゆさも感じながらも愛さずにはいられない朴訥とした筆者の姿がそこにはあります。
そして、がんを患って、手術を終えた後の奥さんとの車での旅。
生活が軌道にのっていた頃には、通いあわなかった夫婦としての気持ちが
この9カ月の旅の中で徐々に通いあっていきます。
妻はがんが再発し、どんどんと弱っていても車での生活を続けます。
病院へ行くのを拒んだのは妻の方でした。
それでも強制的に病院へ連れていけないのは貧困が理由でもありました。
妻はとうとう動けなくなり、しもの世話も筆者は続けながら
車での生活を続けていきます。
そこには、昔では信じられないような、通じあえた夫婦の姿があります。
お互いに着飾って、豪華なパーティーをして
ほほ笑み合いながら始まった夫婦のスタート
でもそこには『夫婦』と呼べるもののかけらもないんだと僕はあらためて思いました。
そして、夫婦と娘の関係、この本の中には
「お父さんはもう疲れてしまったかもしれないけど、今から始まるのです。
私のお父さんはどこまでがんばれる人なのか。
どこまで耐えられる人なのか。
お父さん、強い親子になりましょう。今からが世間と勝負。
という娘が父に送った手紙の文面に
ああ、この本はこの娘の力で生まれたかと思った。
なるほど、この本は夫婦の道行き、男女の道行きを語っているが
そればかりでなく、家族というものが
最悪の状況におかれた時、だれがどのような役割を果たせばいいかを教えてくれる。
・・・と書評にあります。
これは家族の旅でもあったのです。
死にゆく妻との旅路の中で、夫婦は真の夫婦となり
妻がなくなり、父は娘のもとへ帰った。
そしてここでも真の家族となったのだと思います。
家族に行き詰った時、絶対にオススメの1冊です。
映画化もされます。
ぜひ、映画を観る前に読んでください。
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本当に当事者の夫が書いたのか、と思う程文章や構成が上手い。読みながら帯にあった三浦友和をイメージしていた。映画を観たいけど、たぶん辛くて観られないだろうな。
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映画化されるということで読みました。すぐに読むことができます。
最初のページの現代道行考に本の内容がほぼ全て書いてあり、少し残念。。
著者がしたこと、正しいかはわかりませんが私はすごく共感しました。
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病気の妻と破産した夫が、妻が亡くなるまで車で宛のない旅に出て、静かに、でも大切な時間を埋めるように過ごす時間の物語。
普通に面白いが、うーん、あまり大きな抑揚がないというか、もう少し心が揺さぶられるような話を期待していたかな。何よりも、本の冒頭に、内容が分かるような解説みたいのがあるのが不満の理由だと思う。
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考えこんじゃったぁ。
こぉいう夫婦のあり方。
あるんだなぁ。
実話なので、生々しく降りかかる。
ご主人からの語り口なので。
奥さま・ひとみの気持ちも確認したかったんだけどぉ。
ひとみは一緒でよかったんだよねぇ~。
きっと。
しかし。
社会的には・・・。
親戚や周りの方々に、どれほどの・・・。
なんていうんだろう。
逃げてばっかりじゃん!!!
アタシ的には。
甘えていた、二人にみえた。
娘さん・沙織の手紙はよかった。
一番身近な家族にしっかり応援されていた。ん、だよね。
~今からが世間と勝負。~
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ええ~~~っ!?(笑)
これじゃあかんやろ…?
もっと適切に生きるべきです。
としか思えないんだけど。
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奥さんの「最期まで一緒にいたい」と思う気持ちがとてもせつない。
でも…結局この旦那さんは色々な事から逃げていただけの様な気がして腹立たしい。
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この奥さんはしあわせだ。わがままを貫きとおした。そこには法も権力もありゃしない。旦那はひきずられた。図らずもアナーキーになってしまったダメ夫婦がいとおしい。そもそもみんな病院で死ぬのがおかしいだろう。
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病院で死を迎えることは許される
家で死を迎えることも許される
もちろん、医師が死亡診断を書くにあたり、継続的な診療を受けている必要性はある
今の時代、本人の尊厳を重要視している
そんな中で夫婦と言うつながりをもった二人が二人の思うように(もちろんいけない事だと自覚しつつも)生活を続け、ふたりらしい生活・楽しみが最期にあるのであれば、それを認めたい
などと考えた作品
さらっと読めたが、それなりに人生について考えさせられたような気がする
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実際は想像を絶するほど大変だったろうけど、大枠のストーリーとしてはありがちかな・・・
実話に対して感動を求めると、期待したほどではなかったときに余計しゅうんとなるからしばらく感動エッセイ的な本は控えようと思った。