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さすがに面白い。ただ細かい描写をすっとばし過ぎているのはあまりにもったいない。この作品の内容であるのならば、二倍の厚みにしたってよかったのにね。
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板根禎子は、鵜原憲一とお見合い結婚した。昭和中ごろの物語だ。出会って間もなく2人は結婚をし、間もなく夫は出張にいったきり消息がわからない。禎子と親類、同僚は、憲一を捜すが…。石川県は能登半島を舞台にした昭和30年代推理サスペンスストーリー。
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携帯もない時代、夫の行動がわからずとも、不思議でない時代だからこそ成り立つ小説に、のめり込んでいきました。
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無理なく読者を読み込ませる文章は、流石というべき。楽しみながら読めた。
しかし、まことに残念なことに、空白部分が、読者の推測を及ばせる以前に、少々無理矢理な部分があるということだ。やはり、古いモノなのだろうか。
それでも、決して廃れるようなものでもないような魅力を持っているから、余計に残念だった。
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偵子の偵は名探偵の偵?
清張文学の代表作
殺人が殺人を呼ぶ
登場人物の背景が緻密に計算してあり
最後に全てが繋がっていく
もちろん一気に読み倒すべし
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松本清張の本。1971年。夫が新婚1週間で失踪するところから始まる物語。戦後の日本とは違うが、現代でも考えられることかもしれない。
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07.4.102時間ドラマを読んでる気分になってしまい、途中で完全に冷めた。お茶の間ミステリーを先に学んでしまったので崖が出てきた瞬間笑ってしまった。失礼だけど。
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我慢出来ずに、途中で先にオチの部分に目を通してしまった。
だから推理小説は向いてナイって思うねん!
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ラストで思い描いていた犯人のどんでん返し――
いい意味での裏切りもあり、なかなか楽しめた。
犯人の心理的背景も納得。
一部、スピード感がなく冗長と思われる箇所もあり。
戦後の時代背景の知識も得られた。
「パンパン」という単語も学んだ。
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松本清張、生誕100年ですね。
昭和30年代が舞台のこの小説ですが、平成の世で読んでも十分おもしろい。
コートに名前が刺繍されてたり、電話をかけるのに交換台を経由したり、電車じゃなくて汽車だったり、昭和ですよ。舞台は。
そんな描写もかなり粋な感じで楽しめます。
でも内容は、かなり暗いですね。。。ずーん。
表紙のとおり、日本海の荒波にざばーんともっていかれます。心が。
ゼロの焦点、今年映画化されるそうですね。
広末涼子主演。
それを知ってから読んだので、主人公の禎子が広末涼子にしか思えなかった。
現代版にどんなふうにアレンジするのか楽しみ!
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僕は推理小説を読む趣味はないけれど、高校時代の修学旅行が能登半島だったので、その頃からずっと読もう読もうと思いながら四半世紀が経ってしまい、このGWについに読んだ。
今とは時代が違うというより、文化の種類が違うと感じた。敗戦13年後の世相が伝わってきて興味深いものがある。松本清張の日本社会への慈しみが感じられるのがいちばんの魅力だと思った。
小説としての面白さや、プロットの組み立て方が、推理小説の場合ハッキリと見えるので、その点も面白かった。「ここが甘いな」とか、難をつけるべきところも数箇所あった。
いつも純文学ばかり読む僕としては、プロットのキメ細かさに欠けるところが、作品をチャチなものにしていると思った。しかしこの時代への暖かい目線が、この古びた小説を、いつまでも読む価値のあるものにしていると思った。
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昭和30年代の時代背景や戦後の混乱の雰囲気を味わうことができる一冊。
今年、広末涼子主演で映画化(東宝)されるとのこと。
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松本清張だなんていかにも難しそうでしょ。
なんと50年も前に書かれた作品なんだよ。
昨日から読み始めましたよ。
何でかって言うと・・・・
私の好きな崎本大海くん がこの映画に出演するからよ
でも大海くんの演じる役は原作には出てこないんだって・・・。
まぁしか映画の予習として読みます!
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久しぶりに、再読。
やはり、松本清張の小説は骨太で読み応えがある。
ヒロインの禎子が新婚早々に夫の失踪事件に会い、
その行方を追うことから、次々と殺人事件が起こる。
淡々とした描写で事件の経過が語られていくが、
そこに思いがけない「曳き」があるのは、
禎子と、その夫憲一が知り合ってから、
結婚、失踪までの短期間に、お互いを思い合う気持ちが
しっかりと芽生えていて、それが憲一をさがす
禎子の気持ちを揺るぎないものにしているからだと思う。
そして、彼女を巡る本多の気持ち、
事件のカギを握る富田夫妻の愛、
そういうことが事件の底に流れていて、
それが、人間ドラマとしての厚みを与えている。
人間の過去は断ち切ったつもりでも
思いがけない形で繋がっている。
それが生み出す悲劇の連鎖。
一気に読みました。
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読み終わるまでに随分時間がかかってしまったけれど、読み応えあり。事件の動機とか背景が、歴史を感じさせるなあ・・・と。