投稿元:
レビューを見る
生きていくのが本当に辛くなった時、主人公のように癒されたいなあ。本は薄いし、あっさり読めるんだけど、人間ってなんで生きてるんだろうと深く考えさせられた。瀬尾さんはやっぱりすごいなあ!
投稿元:
レビューを見る
瀬尾まいこさんの本はどれもあったかくて好きです。
こう、読者をひきつける何かがありますよね。
田舎っていいなあとか、新鮮な野菜とか食べたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
『幸福な食卓』『図書館の神様』を読んでみて、
素直な、優しいお話を書く方だなぁと好印象だったのと、
表紙が好きだったので、手に取りました。
(カバー装画、ひらいみもさん。)
23歳の女の子が、自殺しようと心に決めて、
会社の上司の机の引き出しに辞表をこっそり入れ、
貯金を全部おろし、部屋を片づけ、ため込んだ睡眠薬を持って
鞄ひとつで自分のことを誰も知らない土地に行く。
ほんの数ページなんだけど、彼女が追いつめられていく様子が
リアルに思えて、読みながら少し苦しい気持ちになりました。
仕事も人間関係も、きっとたいしたことじゃない、
それは自分でもわかっているのに、気楽にしようと思っても
どうしてもできない。自分で自分を責めて、
焦れば焦るほど追い込まれて何ごともうまくいかず、
そのうち誰もなにも言っていないのに、そこにいるだけで
周り中から責められているような気がする。
だけど、会社を休むこともできず、解決方法も見つからず、
些細なことを考えすぎる自分を責めるのにも疲れ、
だんだんその日をうまくやり過ごすことも難しくなってくる。
忙しさにかまけて、実家にも帰っていないし
友だちとも長いこと連絡を取っていない。
誰に助けを求めていいのかもわからない。
きっと彼女は、死んで全部終わりにするって決意をしなければ
会社を休むこともできなかったんだ。
社会人3年目って、「もう」と「まだ」のちょうど境くらいで
ぐじゃぐじゃと悩みが煮詰まっちゃう時期なのかもなぁ。
・・・などと、ちょっと自分を振り返ってみたり。
だけど結局彼女は、ただただ深く眠っただけで死にきれず、
宿を取った土地の人や自然に囲まれて
だんだん本来の自分を取り戻していきます。
ああこんなにのんきな子だったんじゃない、と
読んでいるこちらがほっとするくらい。
そのままこの土地になじみ、民宿の田村さんと
くっついてしまうという結末も考えられなくはないのに、
そうはならないところが、このお話のポイントなんでしょう。
居心地はいいけれど、ここには私のするべきことがない。
いい場所、自分の好きな場所と、自分の居場所が
必ずしも一致するとは限らない。
そのことに自分で気づいて、自分で街へ帰ることを決める。
それが、このお話の前向きさで、良さなんだろうと思います。
帯に映画化決定とあったけど、
大雑把で小汚いけど力強くてかっこいい田村さんは
誰がやるんだろ。
投稿元:
レビューを見る
「幸福な食卓」を読もうか迷ってこっちへ。この作家さんの作品は初めてだったけど、読みやすかった。終わりに少しの物足りなさを感じたのは、自分が恋愛要素アリを期待しすぎていたからだと思う。映画化されるそうで。でもこのままだと映画にしては内容薄くなりそう。キャスティングに注目。
投稿元:
レビューを見る
読み終わった後に清々しい気持ちになりました。
23歳の主人公が、毎日に疲れて、自殺しようと思って田舎に旅に出る・・・という始まりは重いけれど、なぜかドロドロしていなくてさわやかに描かれてます。
瀬尾さんの文章はとても読みやすくて、あっという間に読めてしまいます。
主人公が、田舎の自然と民宿の田村さんの優しさや気楽さに触れて、次第に心が浄化されていくお話。
田村さんのキャラクターがとても好きです。
目に見えないちょっとした心遣いとか、主人公の心を癒してくれたんだろうな。
女性の視点で読んでいると、最後田村さんとの恋愛を期待してしまうのだけど、この終わり方で良かった。
逆にくっついてしまったら嘘っぽくなるし、主人公が自分の力で立ち上がることができなくなってしまう。
おみやげで渡してくれた袋に入った民宿のマッチは、田村さんのさりげない愛情表現だったのかな。
投稿元:
レビューを見る
大きな山場はないけれど、淡々と描かれる田舎での日々がいいです。主人公の見た自然風景が目の前に展開されていくのがすごい。
投稿元:
レビューを見る
文章がさらっとしてて、読みやすかったです。
瀬尾まいこさんて、はじめて読んだんですが、けっこう好きなタイプの作家さんかもしれません。
あと、あとがきを読んで知ったんですが、瀬尾さんて、学校の先生なんですね。
投稿元:
レビューを見る
死にたくなる事だって、よくありますよ。
今日こそは、全てを捨てて死んでやる!って。
だけど、世の中そんなに甘くないです。
キラキラ・ピカピカしたものが、いっぱいあるんだもの。
もう一回、がんばってみようかな、って思わせてくれるお話です。
投稿元:
レビューを見る
睡眠薬での自殺に失敗するところが間抜けだったw
あとがきを読んで、山奥の生活は
筆者の体験談に基づいたものと知って、
自分の中で何故か評価が下がった。
全体的に淡すぎて、何も後に残らなかった。
投稿元:
レビューを見る
登場人物や情景描写に、暖かみを感じさせるられました。
ただ、一人の女性の絶望から再生していく話しの割には、内容が薄いようにも感じます。
投稿元:
レビューを見る
体験と思い出と空間が繋がった感じがした時、それを表現する文章がとても心地よいものだった.どこがとか具体的に応えられないが、それをもう一度体験してくて二度読みたくなる.
投稿元:
レビューを見る
自殺しようと山奥の民宿へやってきた千鶴。しかし自殺は失敗に終わり、民宿の田村さんとともに田舎の生活を体験する。ほんわか。ゆるやかに時が流れ、都会では経験できない田舎の生活は、私にとっては興味がもてた。でもなんだか物足りないかな。それがこの小説なんだろうけど。
投稿元:
レビューを見る
暗く絶望的になってしまっている場所から、悲しい方法で逃げだそうとするけれど、失敗をして。
気づかなかったことに気づいて、前に進んでいく姿は、すこし疲れている時に読むと、自分も前に進めるような気持ちにしてくれます。
ココロの深層部の声を、見直してみようかな。
ココロに染みこみやすい言葉で、すらすら読み進めました。
投稿元:
レビューを見る
重くなりそうなテーマを、水彩画のように淡々と描かれた物語に好感が持てます。「幸福な食卓」に続いて映画化されるそうですが、映画の方は如何でしょうか・・・。
投稿元:
レビューを見る
レビューはブログにて。
http://tempo.seesaa.net/article/46165868.html